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『亜空間通信』501号(2003/03/05)
【技有りかイラク攻撃脅しでパレスチナもアフガンも忘れた「平和売人」再度警告】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
来る3月8日の「イラク攻撃反対」統一行動日には、私も、日比谷野外音楽堂の前に行く。しかし、あくまでも、単なる「金魚の糞」の「ひと粒」としてではない。自分の意見を担いで、自己宣伝に行くのである。
中央主権的な動員ではない日本の新しい平和運動が、どれほど成長しているかを、自分の目で見て確かめるのも、今後の参考として必要なことである。
しかし、相手はどうせ、ほとんど有象無象の烏合の衆である。それでもまずは、わが「憎まれ愚痴」の66歳の温顔を見せて、胸の前にぶらさげた芸術的な模様の看板の文句の宣伝による問題提起をし、可能な限り参加者と意見交流する。かつ、その間、911事件のペンタゴン飛行機突入疑惑を如実に示す写真の看板付き携帯組み立て木村書店の屋台で、新編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)を売るのである。
で、想えば、最近の学生は、あの汚ならしいゴテゴテ立て看板すら作らんのじゃな。困ったことじゃな。退化じゃろうかな。進化じゃろうかな。それとも単なる変化だけなのじゃろうかな。
もっと困ったことがある。かの「みどりの日」の戦犯ヒロヒトの戦後の「平和天皇」宣伝作戦の戦争犯罪、「植樹祭」の「お手植え」の杉が売れずに荒れ果て、今は、杉花粉の飛散、わが悲惨季節の真っ最中だということである。だから、致し方なく、万やむを得ず、つば広の帽子を目深に被り、花粉除けの特殊眼鏡に二重の白いマスク、たちまち銀行強盗に早変わりできる扮装で、出掛けることにとなる。
さらにもう一つの最も困った重大問題は、今の今、「イラク攻撃反対」だけで良いのかいな、大丈夫なんかいな、なのである。
すでに私は、昨日、以下の通信を発した。
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku500.html
http://asyura.com/2003/war25/msg/124.html
『亜空間通信』500号(2003/03/04)
【イスラエル批判避けるユダヤ人平和主義精神分裂は国際行動センターにも妥当】
[中略]
来る3月8日には、日比谷野外音楽堂の周辺で、昼休みの前後、以下の文字などを色刷りで描いた看板をぶら下げて、練り歩くことに決した。
Hey, You, Peace-mongers,
あなた方、平和主義者は、大イスラエル主義、極右、虐殺犯、シャロンの侵略戦争が続いていることを、忘れてませんか?
Bush and Sharon,
they say War.
We say No!
We say No!
「Peace-monger」は、安物辞書にも載っており、「平和論者」の訳が付いているが、私は、原語の意味に忠実に、「平和売人」と訳し、わが電網宝庫に以下の特集を掲載している。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/peacemonger.html
2002.08.03.新設
peacemonger / 半端平和売人批判
初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8)
平和のために血を流す熟年非暴力部隊提案2001.10.18.追記
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
私は、911事件発生以後のかなり早い時期に、1960年安保闘争や、ヴェトナム戦争反対運動などの時期を振り返った。
私は、当時、「金魚の糞」の「ひと粒」だった。
いずれも運動の高揚期が過ぎると、「のど元すぎれば熱さを忘れる」の諺通りの結果となった。「沖縄を返せ!」とも叫び続けたのだが、「返還」されたはずの沖縄は「変換」せずに、実はそのまま、いまだに世界最大のアメリカの海外軍事基地なのである。
日本は、歴史の教訓に照らし、法則的かつ理論的に判断するならば、巨大な植民地軍まで備えたアメリカ世界帝国の植民地なのである。
ヴェトナム戦争ではアメリカが完敗し、アメリカ国内でも反戦の機運は盛り上がったのだが、アメリカの戦争勢力は湾岸戦争で巻き返した。今も、それが続いている。
911事件の直前には、南アフリカ共和国の都市ダーバンで開かれた人種差別問題の国際会議で、イスラエルが「人種差別国」として糾弾され、イスラエルとアメリカが、孤立して退場した。私は、この状況と911事件を直接に結び付けて考えている。
今まさに、「シャロンの侵略戦争」は、たけなわなのであるが、パレスチナ問題は新聞の片隅のべた記事にしかならない。911直後のアフガン侵略戦争の方は今、ヴェトナム化し、局地的なゲリラ戦と化し、相当数のアメリカ兵の死傷者が出ているらしいのに、まったく報道されない。
メディアの植民地化も、ますます激しくなっている。メディアは今、「心理作戦」の最高の兵器である。
イラク攻撃の脅しは、「パレスチナもアフガンも忘れ」させるための「目眩まし」心理作戦としてなら、絶妙な成功を収めているのである。
「憎まれっ子、世にはびこる」世相の典型である。次々に事件を起こしても、それらが次々に忘れ去られ、裁判にもならず、それで立派な「商売になる」のである。
私は、アメリカの「居直り戦争屋」が、そろそろイラク攻撃に見切りを付けて、劇的な方向転換をするに違いないと見ている。
ヴェトナム戦争直後のように、「お人好し」というか「愚かな」というか、不勉強でも世渡り上手の「平和売人」とその有象無象の聴衆、今の今もすでに「イラク攻撃の脅しでパレスチナもアフガンも忘れた平和主義者」たちが、「世論の包囲で戦争を止めた!」「平和!」「平和!」などと、浮かれて騒ぐのを後ろ目に見て、戦争屋は、さっさと別の「放火」現場に向かうのではないか、と推測する。
これが柔道なら、アメリカは、倒れ込んでも、粘り腰で頑張り抜き、ついに「技有り」に持ち込むようなものなのかもしれない。しかも、何でも有りの規則なし、何が起きるか皆目分からない。
それでもなお、これまたあえて予言して置くが、アメリカのイラク攻撃中止は、アメリカの「世論」で決まる形となるであろう。すると、待ってましたとばかりに、「アメリカ民主主義の健在!」を称えるアカデミー業者、マスコミ業者が、躍り出るであろう。ああ、ああ、もう、まったく、陳腐、陳腐で、もう、まったく驚かない!
「平和売人」万歳!
結局、この勝負は、いわゆる「もぐら叩き」を繰り返し、その度に新種の「平和売人」の商売を栄えさせているようでは、所詮、終わりにはならない。犯人の「アメリカ帝国」そのものを、総体として裁き、始末を付けなければ、何度でも繰り返されるのである。
以上。