『亜空間通信』444号(2002/11/28) 阿修羅再投稿再録

PLO事務局長、武力闘争の誤り認める[CNN]報道の投稿に犠牲者想い胸ふたがる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『亜空間通信』444号(2002/11/28)
【PLO事務局長、武力闘争の誤り認める[CNN]報道の投稿に犠牲者想い胸ふたがる】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 私は、後に証拠を示すが、1994年来、ことあるごとに、さらに、アラブ人に対しては特に、貴重な対話の機会を捉えては必ず、日本赤軍などという日本では支持されない独善的、かつ、はた迷惑な連中の英雄視の誤りを改め、ガンディー・キングの非暴力抵抗の教訓を学べ、と説いてきた

 この主張の発表は、元軍国少年、幼少期から喧嘩ばかりして育ってきた九州人気質でもある私自身が、自分に課した義務であった。

 私は、そうすることが、同じように気象の激しいアラブ人が、軽率にも共感してしまっていた「神風」の国の日本人の一人としての責務だと思って、心掛けてきたのであるが、やっと、その想いが届いたようである。しかし、この間の犠牲者を想えば、胸がふたがる。

 最後に、私が1994年以来、主張してきたことを再度紹介する:

NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成
初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8)

 以下、まずは、たったの今、阿修羅戦争19掲示板に出現した投稿である。

http://www.asyura.com/2003/war19/msg/484.html
PLO事務局長、武力闘争の誤り認める [CNN]
投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 28 日 15:21:50:

2002.11.28
Web posted at: 11:57 JST

- AP
エルサレム(AP) パレスチナ解放機構(PLO)の事務局長で、アラファト自治政府議長の後継者と目されるアッバス氏が、2000年秋以来の対イスラエル武装闘争を誤りと認め、その停止を主張していたことが分かった。10月24日にガザ地区で行われたPLO幹部の秘密会合の議事録を、AP通信がこのほど入手した。

PLO主流派ファタハの幹部を集めた会合でアッバス事務局長は、「闘争のあるべき道から多くの者が離れ、われわれの手に負えない道を進み始めた。迫撃砲や手りゅう弾などの武器を使い、建物から狙撃し、人の多く集まる場所で銃を乱射するなど、闘争を本来の道から逸脱させた」「損得を計算すれば、疑いなく、われわれが失ったものは大きく、得たものは少ないと分かる」などと、2000年9月以降の武力闘争を批判。「この2年間で、これまで築き上げてきたものが完全に崩壊してしまった」と指摘した。

アッバス氏はさらに、「われわれは自分たちが『どこへ向かっているのか』と自問するべきだ。自分たちに正直に、いたずらに自分たちを痛めつけるのではなく、過ちを反省すべきだ」と、非武装闘争へ転換すべきと訴えた。

武力闘争再開から2年間、パレスチナ自治政府幹部や住民は、公には武力闘争を支持してきたが、紛争によってパレスチナ和平の枠組みや自治区経済は崩壊した。2年間の戦いで、パレスチナ人1934人とイスラエル人678人が死亡したとされる。

自治政府やPLO主流派ファタハが、国際世論などを考慮して、イスラエルとの交渉継続を必要とみなしているのに対し、イスラム原理主義組織ハマスや過激派「イスラム聖戦」などは、ファタハの説得に応じず、自爆テロなど武力闘争路線の継続を主張している。

 以下が、私の年来の主張である。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/hibusou.html
緊急提言
平和のために血を流す覚悟
NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成

初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8)
一部改訂:1998.9.17.
追記:2001.10.18.
「自分は何をするのか」/実践なき理論は無力
若者の命を当てにした「平和論」はすべて欺瞞
[後略]

 来年の1月15日、暗殺されたキング牧師の誕生日、アメリカの国民休日から19日まで、ワシントンに向けた大行動が展開される。非暴力抵抗の思想、釈迦無二の仏教の思想を引き継いだアヒンサーの響きが、世界を覆う時、その日を目前にして、PLOの路線転換の動きを、世界中の平和を望む声によって、増幅し合うことを願う。

 この思想によってこそ、初めて、アルマゲドンの恐怖の黒雲を、追い払うことが可能になるのである。PLOの路線転換は、一つの歴史の弁証法であろう。

 以上。


「イスラエル関与疑惑」関連記事総覧へ
アメリカ「ゲリラ攻撃」関連記事総覧へ

『亜空間通信』2002年11月分へ
『憎まれ愚痴』84号(2002.11)の目次へ