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『亜空間通信』220号(2002/04/07)
【ブッシュCIA共謀BBC放送は愚かイスラエル・スパイ網摘発4ヶ月隠蔽の恐米畏縮】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
昨日(2002/04/06)、本通信219号では【緊急長文:米人から転送依頼:BBCがブッシュとCIAの911共謀を報じ行動要請】を報じた。
続いて、その短縮再送版を送信したが、その理由は、何箇所かへの同通信が「長すぎる」とのことで返送されてきたからであった。なお、削除した要請先については、下記の阿修羅・戦争掲示板に全文を投稿してあると付記した。
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/921.html
なお、ついでに追記したが、その短縮再送版送信の直前に、NHKの「ふれあいセンター」とやらに、「NHKはBBC報道を受信しているはずだが、放送しないか」と聞き、「受信していたとしても裏取りをしてから報道」との紋切り型の回答を得ていた。
本日(2002/04/07)、念のために、NHK衛星放送1で朝8時から9時に放映の「欧州ニュース」を録画した。時間の節約のために、早回しで点検したが、まずは、なぜかBBCがまったく組み込まれていなかった。イギリスの放送はITNのみだった。当然、「BBCがブッシュとCIAの911共謀を報じ」た件は、含まれていなかった。
さて、それ以前に私の手元には、後に必要部分のみを再録紹介するが、「変質するパレスチナ問題」と題し、「 アメリカでイスラエル・スパイの摘発?」をも報じる電網雑誌、「田中宇の国際ニュース解説 2002年4月5日」記事が転送で届いていた。
あれ、あれ、あれれ、今頃になって、なぜかな。電網ではかなりの古ネタ情報を、テレビ朝日「スーパーモーニング」解説者の一人だった元共同通信記者が、などと皮肉を飛ばしても仕方ない。そういう立場ながらも、やっと追いついてきたのかと、褒めちぎって上げるべきであろう。
以下のように私は、911事件の翌日には「モサド謀略の可能性大」と打った。「アメリカでイスラエル・スパイの摘発」の件も、今から3ヶ月と18日も前の昨年12月19日に報じ始めている。しかし、まあ、日本の大手メディアの対米従属、恐米畏縮症患者の群れの惨めさは、その後にも、「日本どうする?」と論評し、厳しく批判したように、呆れ果てるばかりなのである。
だからこそ、「田中宇の国際ニュース解説」は、いかに遅れ走せであろうとも、褒めちぎって上げなければならないのである。田中宇本人が、自覚しているのかいないのかは不明ではあるが、彼は、対米従属、恐米畏縮症患者の群れの支配下にある日本の大手メディアから、はみ出す危険を冒しているのである。
まずは、わが通信の確認と、続いて、上記の「田中宇の国際ニュース解説」振りの紹介をしよう。
2001.09.12:04号
http://www.jca.apc.org/~altmedka/glo-65.html
【アメリカへの同時多発「ゲリラ攻撃」をどう見るか】(モサド謀略の可能性大)
2001.12.19:『亜空間通信』129号
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-12-129.html
【スパイ容疑で米国拘留中のイスラエル人約60人に9.11.事前察知疑惑の記事二つ】
2001.12.21:『亜空間通信』130号
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-12-130.html
【9/11攻撃をCIAが知っていた動かぬ証拠/株価暴落見越しインサイダー取引疑惑】
2001.12.23:『亜空間通信』131号
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-12-131.html
【9.11.捜査:米当局へのモサドほか巨大スパイ網発覚でイスラエル市民約百人拘束】
2001.12.25:『亜空間通信』132号
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-12-132.html
【米大手Foxがイスラエル・スパイ網60人逮捕と9.11.モサド関与特集記事4本削除】
2001.12.25:『亜空間通信』133号
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-12-133.html
【続:Fox削除イスラエル・スパイ網・9.11.モサド関与特集記事4本全文及び議論】
2002.03.14:『亜空間通信』192号
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/364.html
【仏ルモンドが9.11.イスラエル関与疑惑の洗い直しを掲載したのに日本どうする?】
2002.03.14:『亜空間通信』193号
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/365.html
【イスラエル系「オディゴ」の9.11.事前警告問題を米ポスト報道で日本どうする?】
田中宇の国際ニュース解説 2002年4月5日
http://tanakanews.com/
出版から1週間。★早くも増刷が決まりました★
田中宇の新刊本「仕組まれた9・11」
PHP研究所刊 1400円
http://www.php.co.jp/cgi-web/shop/shop2.cgi?select=4-569-62116-3
からも買えます。ーーーーーーーーーーーーー
★変質するパレスチナ問題
ーーーーーーーーーーーーー[中略]
▼アメリカでイスラエル・スパイの摘発?
ここで引っかかることがある。「イスラエルはアメリカの同盟国ではなかったのか」という疑問だ。しかし、イスラエルとアメリカの同盟関係も、911以降に変質している。
その象徴は、昨年12月にアメリカのテレビFOXニュースが報じた「米国内のイスラエルのスパイ網を司法省などが取り締まっている」というニュースである。
それによると、アメリカの25社の電話会社から電話料金の計算を請け負い、アメリカの誰がいつどこに電話をしたかという膨大な情報を扱っているイスラエル企業が、この情報をイスラエル当局に流し、イスラエルが米当局や企業の動きを把握するために使っていた可能性があるという。
アメリカのCIAなどの諜報機関が使う盗聴器を作っているのもイスラエル企業で、この会社は盗聴器にこっそり「裏口」を作り、米当局が盗聴した情報をイスラエル当局が再盗聴していた可能性があり、米当局は911以降、これらの企業の関係者を含む約60人の在米イスラエル人を、新法である「愛国者法」(反テロ法)違反などの容疑で逮捕した。
また、アメリカで美術を勉強していると称するイスラエル人がFBIの秘密の事務所を含む米当局の各地の役所を訪れ、絵を買ってほしいと頼んで回っていたが、当局者が彼らの動きを怪しんで逮捕、尋問したところ、美術学生というのは見せかけの姿で、実はイスラエル軍で諜報活動の訓練を受けた諜報部員であることが判明したという。
イスラエルはフロリダやカリフォルニアで、スパイ網を使って911実行犯たちの動きを事前に調べ、テロ事件の発生を予測していたふしがあるが、米当局に対してテロの危険性を十分に伝えなかった、とFOXは報じている。(米当局自体が911を誘発したとしたら、この言いがかりは茶番だが)
イスラエルは、軍備の大半をアメリカから受け取っているほか、アメリカの経済支援も巨額である。軍事、経済そして外交面でのアメリカの支援がなければ、イスラエルの存続は難しくなる。だからイスラエルにとって、本当のところアメリカで何が起きているかを知ることは、国家の存亡にかかわる大事なことだといえる。
クリントン時代には、イスラエルの在米スパイ網に対する摘発はほとんど行わず、野放し状態だった。(CIAや米軍が共和党の影響下にある組織なので、民主党のクリントン政権は諜報機関の問題に首を突っ込みたがらなかった。もしすかるとクリントン政権は、イスラエルのスパイ網からCIAなど国内諜報機関の動きに関する情報を「逆輸入」していたかもしれない)
だが共和党のブッシュ政権は、2000年1月の就任当初からイスラエルのスパイ網摘発に乗り出し、911の前にすでに140人を逮捕・国外追放していたという。米当局は、こうしたスパイ摘発について全面否定しており、FOXのニュース・スクリプトはいったんFOXのウェブサイトに掲載されたが、すぐに削除されている。
(外部の人がコピーして残しておいたものが以下にある)
http://www.mideastfacts.com/fox_4part_onisrl_911.htmlだが軍事専門誌「ジェーンズ」は、スパイ網摘発は事実だと報じており「アメリカでこれほど大きなイスラエルスパイの摘発が行われているのに、FOX以外のアメリカのマスコミがこれをまったく報じないのはおかしなことだ」と書いている。
http://www.ummahnews.com/viewarticle.php?sid=3039
http://www.janes.com/security/international_security/news/jid/jid020313_1_n.shtmlまた911以降、言論統制がきつくなったアメリカのマスコミに代わり、テロ戦争の裏側にある事実を果敢に報じるようになったル・モンドなどフランスのメディアも、アメリカのスパイ網摘発を事実として報じている。
[後略]
以上で引用終わり。
さらに本日(2002/04/07)、わが電網宝庫読者が昨日付けの『朝日新聞』(2002/04/06)記事、1段横見出し「米ユダヤ人社会/侵略を巡り二分/NYでデモ続く」のべた記事の切り抜きを届けてくれた。扱いは小さいが、ニューヨーク発の「反米運動」報道だから、これっぽちなどと批判せずに、少しは褒めてあげないとならない、かな。
その一部を引くと、
1日、中心部のユニオンスクエアで抗議行動したユダヤ系女性団体「ウーマン・イン・ブラック」の大学教授シェリー・ガーリックさん(62)は「アメリカの援助でイスラエルはパレスチナ人を殺す武器を買っている。もとをただせば国民の税金」。
以上で引用終わり。
実は、「を買っている」というよりも、「アメリカの武器を恐喝で奪っている」と表現した方が正しいのである。その有様は、わが電網宝庫で無料公開中の拙訳『偽イスラエル政治神話』、以下の第3章第2節「アメリカのイスラエル=シオニスト・ロビー」を見れば、よく分かる。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-25.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-26.html
それにしても、その長い「訳者はしがき」と「訳者解説」にも詳しく記したが、パリの裁判所にまで行って著者の元フランス共産党書記局員として著名なロジェ・ガロディとも会い、まるっきり持ち出し放題、あれだけ苦労して訳したこの本(れんが書房新社、1998.9.30)は、税抜き定価たったの3,800円なのに、なぜ買わんのかね。
飲み代なら安いもんだぜ、えっ、諸君。
以上。