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『亜空間通信』753号(2004/04/09)
【イラク「意味の戦争」象徴は米「民間人」vsサドル「私兵」の極端差別「財界紙」日経5/8報道】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
昨日(2004/04/08)、午前9時、電網調査と若干の発信を終えて、少し遅めの朝食の向こう側に、自宅で取っている唯一の日刊新聞、日経の朝刊を広げ、1面の「米軍、モスクを攻撃」から辿って、8面から9面に続く見開きのイラク関係記事を拾い読みすると、こりゃ何じゃ、わが脳味噌は、一瞬にして、あの懐かしい瓢箪型のコーヒー沸かしに化け、カっと頭に血が沸騰して登り詰めた。
サダム「崩壊」以後のイラクでは最大の「反米」反乱に関して、その発端の一つを、「米民間人」の殺害とし、もう一つの発端のサドル機関紙発禁、逮捕の脅しに決起したイラク人の決死の部隊を、「サドル私兵」と表現しているのである。
早速、日経の読者応答センターに電話をしたら、出たのが、あくまでもも声だけによる判断だが)若い女性だったので、少し困ったが、それでも厳しく叱責しておいた。
日経そのものが、4月2日、8面の記事では、「米民間人も標的」の見出しながらも、「ファルージャで殺害された四人は元米特殊部隊のメンバー」と報じていたので、その点は評価してやったのだが、一週間も過ぎない内に、単なる「民間人」とは何事か。
もしかすると、上層部からの圧力が加わったのかもしれない。もともと、財界紙として位置付けられている新聞なのだから、期待する方が無理なのである。
こういう言葉遣いも、重要な心理戦争、Semantics War、意味の戦争、意味論の戦争、語義論の戦争なのである。
しかし、昨日は、3人の日本の若者が、「聖戦士の集団」と名乗る集団に拘禁され、テレヴィ映像も流れるという大騒ぎになったので、この件は、一晩、お休みとなったのである。
以上。