※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『亜空間通信』747号(2004/03/14)
【何と電網公開が10日後の衆院予算委2/23首藤質問抜粋季刊『真相の深層』創刊号vs噂真追悼別冊】
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
目下、4月1日に創刊号を出す季刊『真相の深層』の準備で超多忙なれど、追悼の対象の『噂の真相』の休刊記念別冊が3月25日発売となる。
この『追悼!噂の真相』の発売日と踵を接する関係上、比較のために、本日、近所の小書店で予約して入手を確保した。すでに3月10日発売の『噂の真相』4月最終号の広告によると、この別冊の「詰め切れずにボツとなったスキャンダル」の中には、「小泉純一郎SM疑惑などマル秘」云々とある。
その一方で、阿修羅戦争掲示板の投稿情報は見逃すことができないから、時折覗くと、さる3月12日の金曜日、以下の2月23日の衆議院予算委員会の議事録(国会では「会議録」と呼ぶ)が、やっとのことで公開されたとの通報があった。
そこで、ド長い、超、チョウ、長い、退屈な議事録を全部取り込んでから、「首藤」で検索し、その部分を要約した。ついでに、衆議院の広報には、入力と発表の日付を明記して置けと求めた。
ああ、何とも早、イラク支援補正予算の審議は政府側の答弁、しどろもどろで、まさに唖然以上の状況なり。
阿修羅掲示板の投稿に比較すれば、小学生並みの単純素朴な、民主党、首藤信彦議員の追及に、逃げ惑う川口とか小野とかは、悪餓鬼首相の面倒を見る信子姉ちゃんと同じく女性のようである。ああ、いにしえの「おフランス」の『3銃士』よ、今いずこ、女に守られる腰抜け、婦女暴行逮捕歴首相に「反吐」。
首藤信彦議員は、1月26日の衆議院予算委員会でも、「岡本行夫さんという方が三菱マテリアルの取締役をやっているということがわかりました」(議事録抜粋は季刊『真相の深層』創刊号に所収)と発言している。
今回も、以下のように、再び、この「疑惑」の首相補佐官、岡本行夫の参考人招致を求めている。
「前線には奥、井ノ上、そして日本には岡本行夫さん、こういう本当に限られた人だけがやっていて、しかも、そのうちの二人が欠けたために全然回らなくなったプロジェクトなんですよ。ですから、私は、この意味に関しても、一体どこに問題があったかを含めて、ぜひ岡本行夫さんの参考人招致を求めたいと思います」と迫っている。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001815920040223015.htm
第15号 平成16年2月23日(月曜日)
午後一時開議○首藤委員 外務大臣、補正予算というのはこれからあと一年かけて使うということじゃないんですよ。これは、もうすぐ四月、三月あと一月しかないんですよね。今おっしゃった内容は、一月二十七日にこの委員会に出されたものと全く変わらないですよね。
それで、一体どのように具体化したのかということを私がしつこく言いましたら、外務省経済協力局政策課から送ってきまして、補正予算審議の際に衆議院予算委員会に提出させていただいた資料に記されている事業のうち、現時点で決定したものは一つもありませんと書いてあるんですよ。これでどうやって年度内に補正予算が実行できますか。
だから、それはもしできるというのなら、委員長、まず最初にそれを出していただきたい。それでなければ、この十六年度の予算の審議なんというのは、もうそれは先の先の話ですよ。いかがですか。
○笹川委員長 外務大臣。委員長は今指名をいたしましたから、とりあえず、もう一度答弁を聞いてください。
○川口国務大臣 これにつきましては、今、年度内ということでございますので、先ほど申し上げたような具体的な取り組みをやっております。
今後、あと一カ月強、まあ四十日ぐらいございますけれども、その中で、予算を御承認いただいた後でございますので、促進をして、供与先と協議を一段と加速化させていきたい、そして速やかに執行していきたいと考えております。
○首藤委員 結局、プロジェクトというのは、プロジェクトでなくても、どこの県、どこの病院、どこのプロジェクトというのがないと予算できないんですよ。しかも、それが、末梢のNGOがやっている小さなプロジェクトならいいですよ、何とか村の何とかの学校をつくるとか。そうじゃないんですよね。みんなインフラ案件で大きなものなんですよ。
ですから、これに関して、補正予算ですよ、十六年度予算じゃなくて補正予算に関して、もうあと一月しかないのに、具体的な名前の件名も出なければ、それからプロジェクト名も出なければ、そのスペック(編集者注:特定の事業内容)も出てこなかったら、それで予算実行しろなんて、それはむちゃくちゃじゃないですか。それで一体本当にどういう具体的なプロジェクトがあるのか、これは委員会に提出していただきたいと思います。まず、ともかく一体具体的にどれだけのプロジェクトがあるのか。それは、ODAは、今までにたくさん詰めていて、もう最後は決めないという形でやっていくんですよ。しかし、その裏には全部詰まっているんですよ、細かいところまで。そして、大体相見積もりも求めて、いろいろな企業からのお金を計算しながら、そしてやっていくわけですよ。だから、もう話にならないわけですが。
なぜこんなふうになっているかというと、それは現地調査ができないということですよ。一つは、もう戦争状態にある。二つ目は、長らくこれにかかわってきた奥、井ノ上さんが亡くなったことですよ。まずこのことを、一体何だったのかということをはっきりさせないと先に進まないんですよ。
この資料を見ていただきたい。この資料を見ていただければわかるように、これはAFPが翌日に書いたニュースなんですよ。これを、真ん中を見てわかるように、実は、二十九日に二人が事件に巻き込まれるわけですが、その事件が十二時過ぎぐらいに恐らく起こるわけですね。そして、二時にはNGOのブリーフィングが行われるんですよ。そのときに、米軍の広報官が、二人の日本人がこういう形で撃たれた、そして、病院に運んだと言っているんですよ。わかりますか。二十九日の午後二時。日本時間、何時でしょうか。夜の八時ですよ。
次のページを見てください。これは小泉さんの、それから官邸の動きを示したものですね。二十九日の午後八時、これは金融問題でみんなやっているんですね。ずっとやっていて、そして公邸にお帰りになる。そして、翌日、午前七時ぐらいから動き出すわけですね。
前回の外務大臣の話だと、総理にこの事件を伝えたのは三十日の午前二時だという話をされています。しかし、もう現場では、二人の日本人が殺されたということ、前日の二時にはもうはっきりわかっているわけです。
だから、これは二つの仮説しかないわけですよ。一つは、何らかの工作が行われてこの事実の発表をおくらせていった。二つ、官邸が余りにも危機管理能力がなくて対応できてなかった。官房長官、いかがですか。この二つのどちらでしょうか。
○福田国務大臣 事実関係で申し上げるしかないんですけれども、私ども、総理もそうですけれども、三十日の午前二時、三時、その時間帯に第一報を聞いておるわけであります。
○首藤委員 それではこんな状況で対応できないじゃないですか。一体どういうことが本当に起こったのか、知り得たのに、六時間の空白というのは一体何なのか。
これは、昔、ヒットラーに攻められたロシアの将軍が裏切り者として訴えられた、そのときに、その将軍が抗弁するには、いや、私は裏切り者ではない、私は無能なだけだ、こう言って威張ったという話が伝えられていますけれども、六時間、一体何をしていたのかということですね。
それから、この事件に関しては、ともかく何度も何度も言いましたが、この車を分析していろいろ言いました。これは高いところから撃たれている、弾丸もカラシニコフじゃない、これはもう集弾度の非常に高い、近代的な、一九九〇年代以降の銃で撃っている、そういうことを言ったわけですよ。
そして、この車は二月いっぱいには運んでこられるということですが、その前にももうこの事件ははっきりさせようじゃないですか。どの情報もすべて、可能性のあるのは、米軍の、コンボイ(編集者注:車列)に対する、接近に対する、不審車両に対する銃撃の誤射なんですよ。ですから、それを否定してください、私のそうした誤った仮説を否定してくださいということを一カ月にわたってしつこくしつこく言いました。しかし、一カ月たって、全然否定できていないじゃないですか。
否定する一つの根拠は、簡単ですよ、銃弾が奥さん、井ノ上さんの体内から発見されている、その銃弾の成分を公表すればいいんですよ。そうすれば、ああ、これはカラシニコフです、そうなればまた話も随分変わってきますよ。それに関してだって、いろいろな不明な点はあるでしょう。アメリカ軍だってカラシニコフを使い始めている。それから民兵、いろいろな勢力の民兵がある。しかし、少なくともその銃弾の成分を公開するだけで、この問題に関しては一歩進むんですよ。
この問題を妙に政治化させないためにも、選挙もだんだん近くなっていますから、今の時点でぜひそれを公開していただきたい。国家公安委員長、いかがですか。
○小野国務大臣 先週も議員の方から同様の御質問をいただいたところでございますけれども、物理的鑑定がいわゆる銃の種類の特定に、絞り込みに有効である、そういう点からかんがみまして、物理的鑑定を優先し、そして、銃弾の金属成分については現在鑑定を継続中であるということでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○首藤委員 いや、そんなこと言ったら、例えば、犯人がいたらもう逃げちゃっているじゃないですか。もうシリアの国境を越え、アフガニスタンに逃げ込んでいるかもしれない。それが警察の態度ですか。
国家公安委員長、我が国は今、治安の問題が問題になっている。警察に対する信頼も揺らいでいる。そんなときに、発射された弾丸、明らかに我が国を代表する外交官を殺した弾丸、この成分分析すら何カ月たってもわからない。公表できないならそう言ってください、もうとっくにわかっているけれども公表できない、これはしんちゅうの成分が含まれている、そんなことは公表できない、公表できないならはっきり公表できないと言ってください。いかがですか。
○小野国務大臣 一般論といたしましては、使用されました弾丸の金属成分のみから、使用したいわゆる銃の種類を特定するということは難しいと承知をいたしております。
いずれにいたしましても、現在、警視庁の科学捜査研究所において鋭意鑑定を進めているというのが現状でございます。
○首藤委員 いや、だから、これはもう前から前から言っているでしょう。ここにある弾丸の数も銃の数も限られているんですよ。七・六二ミリの銃弾を使うのも、七・六二掛ける三十九ミリであるのか、七・六二掛ける五十一ミリであるのか、NATO弾なのか、カラシニコフの弾か、二つでしょう。
それに、銃だって、これだけ集弾度の高い銃というのは、もう新しい銃なんですよ。だから、この写真を見ればわかるように、同じところに二発も三発も当たっているでしょう。同じところにほとんど二発ぐらい当たっているでしょう。これは、銃の設計が、一射撃によって三発も四発もバーストするようにできているわけですよ。ですから、そういう可能性があるわけだから、銃は簡単に特定できるんですよ。ですから、重要なのは、そこの成分が一体何であるかということで、それを早く公表していただきたいと思います。
ともかく、外務大臣が、これは二月には日本まで運ぶということを明言されておられるわけですから、このことを確実に守っていただきたい。
そうした問題に関して、やはりこの問題がしっかり解決できないと、要するに、これからの援助の体制あるいは援助プロジェクトの発掘体制もできないということなんですよ。今までの、前線には奥、井ノ上、そして日本には岡本行夫さん、こういう本当に限られた人だけがやっていて、しかも、そのうちの二人が欠けたために全然回らなくなったプロジェクトなんですよ。
ですから、私は、この意味に関しても、一体どこに問題があったかを含めて、ぜひ岡本行夫さんの参考人招致を求めたいと思います。恐らく、それは与党の方にも異存はないと思いますので、ぜひ実現していただき、一体この問題はどうなのか、こういうものをはっきりさせないと、私は、先へ進まない、そういうことがわからなければ十六年度の予算はおろか十五年度の予算に関してもそれは執行すべきではない、そういうふうに思っております。
そうした多くの課題を抱えながら、何も進まずにもしこのまま予算が認められるようなことがあれば、それは、私は、今こんな不景気に悩み、毎年三万人もの自殺者を出している我が国の国民に対する重大な裏切り行為であると思っております。(了)
3月10日発売の『噂の真相』4月最終号の目次を点検すると、わが徹底硬派の高級雑誌にも採用できそうな記事は、2つあり、1つは「検察のトップ」犯罪的利権、もう1つは、イラク派兵と小泉内閣と三菱グループの密談で、この2つ目には、一応、「岡本行夫も三菱商事と関係が深く、三菱マテリアルの役員まで務めている」とある。
しかし、その事実が国会で問題となり、岡本が、国会の参考人招致を求められているとことまでは、記していない。
疲れて「沖縄に消える」と書いて寄越した『噂の真相』編集長、岡留安則は、部数が急速に増えた頃、「特集の取材に50万円は使えるようになった」と語っていた。最盛期の週刊誌並みの金額である。
しかし、「目配り」とか「目の付け所」が肝心で、その「具眼の士」がいないと、事件全体の構造が見通せず、いくら人手があっても、雑兵ばかりでは薄味の記事しかできない。「イラク派兵と小泉内閣と三菱グループの密談」などは当然のことで、私も何度か前を通ったことのある三菱の豪邸の迎賓館などを物々しく描いても、国会には迫れない。まず、わが緒戦の一勝は確実となった。
以上。