1999年11月祭研究発表
はじめに
現在、日本では子どもたちの多くが「学校は行くべきところ」という前提に基づき、当然のように学校へ行き、学ぶ機会が与えられている。黒板、机はもちろん、教科書、実験器具、視聴覚機器などが整備され、「教育を受ける権利」を享受できる環境にありつつも、そこでは「勉強したくないけれど、しなければならない」といった声が多々聞かれる。
その一方で、発展途上国では、約1億3000万人の子どもが、就学年齢に達しているにもかかわらず、基礎教育を受けられないまま育つといった状況がある。「学びたいけど学べない」。「教育」という、権利を剥奪された子どもたちがいる。
教育とはいったい何なのだろうか。そしてどうあるべきなのか。ここでは、いじめ、不登校、学級崩壊などの形で、教育のありかたに疑問を投げかける子どもたちがたえない日本と、子どもたちの学習意欲にみあうだけの学習環境が整っていない途上国の教育をみてみたい。
京大ユニセフクラブ 11月祭'99
子ども班注:以下のページには、図が未掲載のものが含まれています。
目次
1章 途上国の教育 菊澤聖子 2章 学級崩壊 近藤麻世 コラム〜豊かさの中の貧しさ〜 松岡 尚美 おわりにy
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