3.京都での外国人の窓口 〜京都市国際交流協会


 市役所で配布している生活ガイドの作成や通訳ボランティアの登録は国際交流協会によってなされているということなので、京都市の具体的な活動を聞くため国際交流協会を訪問しました。

 京都市国際交流協会で行われている活動は、主につぎの5つです。

1.情報提供

 主に3つの方法で行われています。

@メッセージボード
 交流協会や他の行政機関・NGOが主催するイベント・展覧会などの情報を掲示しています。また、個人からのメッセージも多数掲示されており、例えば留学生が自分の母国語を教える情報とか、また逆に事業者が何語かの話せる人を募集する情報などがあります。ここで仕事探しをする人もいるそうです。

Aパンフレット、情報誌
 京都で生活を始めようとする外国人のための手引きとして、必要な日常生活知識を掲載した「京都市生活ガイド」を日英、日中、日ハングル版で作成・配布しています。配布場所は交流会館と市役所で、来訪者に配っています。この他に、生活情報誌「LIFE IN KYOTO」、交流情報誌「AKUSHU」を発行しています。

Bイベント等その他
 「国際結婚と民族文化」といったテーマのシンポジウムや各種講座を開いています。

2.通訳・翻訳

 通訳・翻訳はボランティアによって行われます。

 活動は、フォーラム等での通訳、資料・パンフレットの翻訳、交流会館のカウンターボランティアです。去年はボランティア登録が84人、実際の活動依頼が10件で、のべ45人が活動しました。

3.日本語教室

 日本語教室もボランティアによって運営されており、無料で受講できます。先生となるのは昼に時間のとれる主婦の方が多いそうです。毎回10数人が受講しています。

4.相談窓口

 医療・留学・求職など様々な用件で多くの人が相談にやってきます。

 労働契約・結婚離婚・交通事故・ビザに関することのような法律関係の相談には、弁護士・行政書士を呼んで対応しています。

 現在オーバーステイしている人が相談に来ることもあるそうですが、そういった場合には入管に通報したりはせず、強制退去にならないよう対処策を提案するようにしているそうです。

5.医療補助金

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1996年11月祭研究発表 「わたしたちのまちの外国人労働者」へ