深川 博志
2月12日の例会後企画は、エイズを巡る世界の状況について説明しました。皆に知って欲しいからというのは当然として、新歓学習会への準備と自分自身の勉強のためにやりました。
まずはいいことから。「知らなかった」という声が多くありました。
次に反省点。いろいろとありました。まとめていうと、一方的な説明に終始し、質問はほとんどなくシーンとしてしまい、話しにくい雰囲気になってしまったということです。
原因としては、まずレジュメにすべてが書いてあるために、こちらの話に注意を引きつけにくいということが挙げられます。うまく伝わるかどうか不安なので、こちらの説明が分からなくても文章を読めば分かるようにしようとしてしまうのです。でもこれでは、レジュメを渡して「はい、読んどいて」と何が違うのか、という話になります。
次に、訴えたいテーマが一つに絞れていませんでした。先進国での成功例・失敗例にどのようなものがあり、その原因は何か、途上国では現状がどうなっていて、どのような対策がとられていて、それはどういう成果を収めているかという非常に多岐にわたることを説明しようとしました(どれくらい成功したのかは分かりませんが)。時間には限りがあるわけで、一度に多くのことを説明しようとするのはよくないのでしょう。
そして、データの羅列に終始してしまいました。聞いているほうは、「よくお勉強しましたね。ふーん、それで」になってしまいます。自分の考えていることに自信がないので、ついデータに逃げてしまうのです。実際に途上国に出かけていってエイズの現状を調べたわけでもない人間が、少しばかり本を読んだところで、どれほどのことがわかっているのかとても不安になります。
自分自身のことを振り返っても、他人に教えてもらったデータはすぐに忘れ去ってしまいますが、自分が思いもよらなかった意見を知ったときのことはよく覚えています。意見の交換が気軽に出来る学習会ができればと思います。
今回もまた、修行が足りないと実感したのでした。