海外情報
(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2002年3〜4月号より
□電力会社は地下化等で対応
オ−ストラリアのロ−ガン(Logan)では予防的曝露基準で「慎重なる回避」を実行している。
ブリスベン郊外に位置するロ−ガン市の当局は変電所や電力線(送・配電線)から出る磁場を4mG(ミリガウス)基準にすることでエナジェックス(Energex)電力会社と合意した。
このためエナジェックスは、“合理的に実行可能な場所”で4mG以下に下げるため電力線を地下化するなどの対策を始めることになった。
□市議会が変電所の能力アップを否定
変電所の能力アップのための地域許可を健康リスクが理由で市議会が否決したため住民たちとエナジェックスは和解に向け協議し「慎重なる回避」策として4mGの線で合意した、とメルボルン在住の労働衛生関係の医者のブル−ス・ホッキング(Bruce Hocking)は語った。ホッキングは市議会推薦の専門家として「慎重なる回避」を主張していた。
□電力側も専門家を証人擁したが
電力側(エナジェックス)の専門家エルウッドは国立がん管理基金に属し政府の健康アドバイザ−をしているが1000mGで安全と主張したが、反対住民たちから反発を受けていた。(4mGはWHOの出した目安である=電磁波研会報・第15号10〜11ページ参照)