(81)自分達が想像もできないような悲惨な体験をした方々の写真を目のあたりにすると、日本の歴史の伝え方はこのままでよいのだろうかと強く疑問に思えた。
(82)「かわいそう」で、終わってはだめだけれど、やっぱりそう思ってしまう。でも、ここにこうやって写っているという気持ちをとにかく応援したい。
(83)軽い気持ちで観に来てしまって後悔した。
「かわいそう」とばかり思ってしまったけれど、この人たちは日本人の私にそんなこと思われたくないんだろうな・・・。
(84)行為こそしていないものの、自分たちも彼女たちのために何もしてあげられていないという面では加害者と同じだと思った。「亡くなることでやっと自由になった」という言葉があったが、その言葉はショックだった。今になってもまだ、当時の戦争で苦しめれている人がいる。自分たちはもっと過去を受け入れるべきだと思った。
(85)慰安婦のことは中学、高校の時に少し学んだだけで、実際に写真など見たことがない。しかも、今の教科書に「慰安婦」に関しての内容がないと聞いた。
なぜ、このことを子供たちに教えないのだろう。教えないで、この事実を消してしまおうとしているのか。そんなことをしてはいけないと思った。このことは、ずっと教えていくべきだ。
そして、この過去の罪を忘れず受け入れて生きていかなければならない。
(86)日本は戦争のことを受け身的にとらえていて、自分達が犯してしまったことをあまり伝えていないことを痛感した。そして慰安婦のような日本が犯してしまったことは終わったことではなく、現在の私たちにも続いていることだと思う。私たち若者にとって学ばなければいけないこと、知っておかなければいけないことがたくさんあると思う。今回の写真展すごく良かったと思います。
(87)慰安婦のことは少し知ってはいたが、私もこの写真展を見させてもらって「亡くなることで自由になれた」という言葉には本当に衝撃を受けた。私たちが今こうやって幸せに生きられているのって過去にこういことがあったから、この人たちが私たちの代わりではないけれど、苦しみがあったからこそ今があるのではないかと思う。だから、私達はもっとしらなければいけないし、こういった問題と、こういった人達と“共に生きて”いかなければいけないと思った。だから、この活動は本当に素晴らしいと思います。“共に生きて”いるから・・・。
(88)私はほとんど知らなくて、やっとこの問題と向き合えた気がしました。貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございます。
他にも戦争犯罪はいろいろあると思うけれど、彼女たちが受けた傷は目に見えないからこそ、彼女たちを長く苦しめてしまう結果になったと思う。なんで人間と人間っていう関係で相手を見れなかったのか、当時の日本の人たちが残念に思います。まだ自分自身彼女たちとどう向き合っていくかは考えられませんが、今日知ることができたことは小さくとも一歩踏み出すことが出来たと思います。ありがとうございました。
(89)私は日本人なのにこんなにも悲惨な歴史があったことを知らなかった。今思うと日本で日本の悪事をここまでOPENにしている資料館など見たことがない。今まで日本が犯してきたことを私たちは知らなくてはいけないと思う。
(90)こういった資料館を今回提示して下さった方々、本当にありがとうございました。
(91)自分自身「慰安婦」という言葉を大学に入るまで知らなかった。前に本で少し読んだくらいだけど、何も知らなかった私にはとても衝撃的だった。自分で調べた、こうした機会がない限り、日本で「慰安婦」について知ることがないということに問題があるのではないかと思う。日本人みんなにこの事実を知ってもらいたい。被害にあった彼女たちがいなくなる前に。
(92)今回初めて、慰安婦の問題を知ることができた。50年間もの間戦って傷をもって生きてきた彼女たちに、日本人として本当に申し訳ないと思った。そして日本政府は、このことを消さずにちゃんと罪をつぐなうようにしてほしいと願う。
これからはこの事実を自分も背負って生きていこうと思います。
(93)いつも思うが、自分も含め、日本人はバカばかりな気がする。それは今も昔も・・・。なぜ戦争だなんて被害者をたくさん作るんだ?戦争に勝っても負けても日本は加害者だ。情けない。そして、彼女たち被害者には本当に申し訳ないと思う。
(94)日本人(自分達の世代)が、この問題について知らないことは大きな問題だと思う。
(95)「従軍慰安婦」という言葉は、昔から聴いていましたが、意味を知ったのはつい最近のことでした。今回の写真展、証言集会を通じて、初めて詳しいことを知りました。それは日本政府が慰安婦の事を教えようとしないということもあるでしょうが・・・。
証言集会で秀妹阿媽が「恥ずかしいこと」を自分は話しているとおっしゃていましたが、僕は秀妹阿媽が勇気をもって証言したということは誇るべきことであり、日本政府が阿媽たちの訴えを無視すること、私たちが無知であることこそが「恥ずかしいこと」なのではないかと思います。写真展が終わっても阿媽たちのことを忘れてはいけない、私たちは同じ過ちを繰り返さないために何をなすべきかを考えていくべきだと思います。
(96)従軍慰安婦の問題は、昔に耳にしたことが何度かありましたが、今回の写真展などでその実態に触れることで、その苦しみの深さにみてとれるだけの分でもゾッとしました。またこれにより改めて日本の国際的な立場の問題が戦争を起こした国の人間であることを見つめなおしました。
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文教大学 学生たちの感想(5)
〜台湾の阿媽の写真展と呉秀妹阿媽の証言を聞いて〜
2005年12月 写真展 「台湾の阿媽のまなざし」