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(緊急)北九州市の炊出し妨害行為に抗議する要求書に署名を!(00/08/30)


集約締切9月7日。一人でも多くの方のご協力を!

すべての皆さん

 北九州市役所は(福岡県)は、8月25日、「北九州越冬実行委員会」(以下、越冬実)が定期的・継続的に行ってきた野宿者(いわゆる「ホームレス」「路上生活者」)に対する炊出し行為を実力で阻止しました。理由は、「町の美観が損われる」というものです。 

 越冬実は、この12年間、市内に在住する野宿者(1999年冬時点で278名。1997年冬の二倍に当たる)を対象に、パトロール(夜回り)、炊出し、アパート入居による自立支援(95年以降で60余名。成功率100%)を行ってきた団体です。 

 北九州市役所はこれまでも、市内に在住する野宿者の生活と福祉を支える有効な措置を何一つとってきませんでした。それどころか、今年6月には市内の勝山公園に住む一人の野宿者を追出すために、100人の市役所職員と警察官を動員するなど、冷静な判断力や行政としての責任感を欠いたヒステリックな暴力的排除を行ってきています。 

 越冬実は、そのような形で行政から見捨てられた生活困窮者である野宿者の露命を支えてきたグループです。その越冬実を、市役所は組織的に排除しようとしています。

 生活困窮者の最後の命綱であるべき行政組織が、自らの責任を放棄するだけでなく、民間によってささやかながらも繋げられている生命線を自らの手で暴力的に断ち切り、野宿者をさらなる困窮へ、そして死へと押しやろうとしている。北九州市役所のこの間の行為は、そうした意味を持っています。 

 北九州市の今回の暴力的排除は、町の再開発を直接の引き金としています。炊出しの行われている公園の近辺にレストランなどの入った複合ビルが建設され、そこでの集客力を懸念する企業が圧力をかけ、それら企業と癒着した市議会議員が議会で「美観」を問題視し、公園を管理する市の建設局が「市内のどの公園の使用も許可しない」と恫喝するという、ごくありふれた、そして最も醜悪な構図の上に野宿者の生存権が踏みにじられようとしています。 

 私たちは、このような北九州市役所の暴挙を見過ごすことができません。そこで、以下の要求を北九州市役所に提出したいと思っています。北九州市役所は、いまだ自分たちがどれほど恥知らずなことをしているのか、理解していません。幅広い人たちの広汎な賛同署名を連ねることで、北九州市役所が全国で顰蹙をかっている事実を明確に示していきたいと思います。 

 ご協力、よろしくお願いします。 

 2000年8月30日 

 (なお、この文章を適当にアレンジして独自の抗議声明・要望書・申入書など作って頂いてももちろん結構です。その際の送付先は、北九州市役所建設局 093-582-2252(Tel)093-582-2244(Fax)です) 

 呼びかけ:「持たざる者に権利を!」失業と排除に反対する野宿者全国行脚実行委員会 

 集約先・連絡先(担当:湯浅):150-0011 東京都渋谷区東1-27-8-202 

 090-1796-1828(Tel) 03-3406-5254(Fax) mailto: myuasa@ha.bekkoame.ne.jp 

 署名締切:9月7日(8日に次回の炊出しが予定されているため) 




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 要求書 

北九州市市長 末吉興一殿 

北九州市建設局局長殿 



  一、北九州市は、「北九州越冬実行委員会」の活動妨害行為を直ちに止めよ。 

  ニ、北九州市は、野宿者を生存権と居住権を守る行政措置を行え。  

  三、北九州市は、町の美観よりも人命の方が尊重されることを認識せよ。



 署名:氏名(個人名または団体名)、所属(任意)、在住都道府県 

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(C)1998,1999 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org