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浜松市に警告文提出


田町駐輪場の野宿者排除を阻止するため、警告文を提出しました

 警告 

 浜松市長 北脇 保之 

 FAX:053-457-2028 

 のじれん(渋谷・野宿者の生活と権利をかちとる自由連合) 

 150-0011 東京都渋谷区東1-27-8-202 

 03-3406-5254(TEL&FAX) 



  私たちは、東京都渋谷区において、約500名の野宿者とともに、炊出しや行政交渉などを行っているグループである。 

  今回、浜松市が田町駐輪場の野宿者排除を計画していることを聞いた。私たちは、浜松市による「排除のための排除」に、強く抗議する。 

  かつては、渋谷区においても自治体による撤去が繰り返された。しかし、渋谷区はいくら排除しても野宿者問題は何ら解決しないこと、解決しないどころかより一層野宿状態を劣悪化させるだけであること、そして野宿当事者の意志を無視した撤去が、多くの野宿者の怒りを買い、自らを窮地に貶める行為である、という当たり前のことをようやくに学んだ。現在、渋谷区は「対策なき撤去は行わない」旨を明言している。 

  しかし、その当たり前のことに気づかない者がいつの世にもいる。渋谷区内にある東京都の施設である「東京都児童会館」は97年末と98年末に野宿者排除のための工事を強行した。数人の野宿者を排除するために強行した工事は、東京都庁を巻き込む「大事件」に発展し、結局、「東京都児童会館」正面玄関前は、冬場に30人以上の野宿者が寝泊まりする、野宿者のための場所となった。誇張に誇張を重ねた「住民の苦情」などを理由とする強制排除に何の正当性もない以上、それは当然の結末である。 

  浜松市のために警告する。すでに不当性が明らかな強制排除を強行して全国に、そして世界に恥をさらすことのないように。自らの無知と非人道性を自らアピールする必要がどこにあるのか、私たちは理解できない。  後で後悔しても始まらない。今、精一杯の知恵を絞り、事態の収拾に努めるべきではないか? 

 2000.9.18 

 


(C)1998,1999 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org