のじれん・新着情報
 

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占拠万歳!!


人やモノの動きをある領域内に囲い込み、同時にある領域外にはじき出そうとする国家=法=暴力の企図は、様々なレベルで挫折を余儀なくされている。それを実感するためには、ただ視線を周囲に巡らせてみればいい。公道や公共施設で寝起きする野宿者、連れ立って歩くビザなしの外国人労働者、焼け出されて公園で暮らす震災被災者、道端にただずむストリートセラー、ティッシュ配り、ダンサーの卵たち、スケボーに興じる若者たち・・・・・・。いかにもありふれた日常風景が、「不法」な公共空間の「占拠」という穏やかならぬ様相を密かに身にまとっているのだ。

穏やかならぬ?−公共空間に現われることで、知ってか知らずか合法性という公的領域を踏み出すことになってしまった私達のいかなる態様が穏やかでないというのか、などという野暮で卑屈な反発は言わないことにしよう。不穏で結構。我々はそれぞれの−−生きるための/よりよき生のための−−営為を通じて、この囲い込みに、ひいては国家=法=暴力の総体に<否>を突きつけているのだ。そしてこの確信に満ちた異議申立てを蔓延させ組織することによってのみ、我々は合法と不法の境界を動揺させ、「占拠の権利」とでも言うべきものを手にすることができるだろう。

占拠(OccupatioN)の徴を、あからさまに(密かにではなく!)身にまとった不穏な存在として、公共空間に立ち現われんことを望む。


 


(C)1998,1999 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org