第II部、敗戦五十年と民族道徳


第4章.敗戦五十年と「不戦決議」問題

 

村山政権下(自社さ) の戦後五十周年を契機に過去の戦争を反省する国会決議(「不戦決議」)
自民党の「終戦五十周年議員連盟」 ・新進党の「正しい歴史を伝える国会議員連盟」
    「謝罪などもってのほか」

1.歴史を捏造する「終戦五十周年国会議員連盟」

自民党系「終戦五十周年国会議員連盟」の活動方針
<・・・我が国の自存自衛とアジアの平和解放を願って・・・ 占領政策や左翼勢力の跳梁によってもたらされた、 一方的な我が国に対する断罪と自虐的な歴史認識・・・ 幅広い国民運動と提携して所期の目的達成を期する・・・>

2.議事録から上田耕一郎発言を削除

1995年3月2日参議院予算委員会での日本共産党、上田耕一郎議員の発言
「実際に大東亜共栄圏と称して、 生存圏と称してこれだけ広大な地域に軍を送って 『二千万人アジア人民を殺したんですから』。 その侵略戦争をあいまいにしているわけだ」
――公式の「参議院予算委員会会議録」では『 』部分が削除される

文部省の検定済みの教科書
1993年12月10日参議院予算委員会での外務省アジア局長の発言

“草の根=反動的国民運動”

3.塩釜市議会での前代未聞の珍事

1995年
3月13日侵略戦争=反省決議を採択
  14日「国のために戦ったのに、侵略はおかしい」
  16日から右翼団体の抗議行動
  29日臨時市議会を開き「侵略戦争反省決議」を撤回

4.吹田市議会、清瀬市議会などのうごき

3月14日大阪府吹田市議会「15年戦争が侵略戦争であるのは明白」
3月27日東京都清瀬市議会「アジアの人々に対し、 戦争責任と謝罪を国会決議に求める意見書」

「『不戦の誓い』に関する決議」
「上の事態は、全国的にみれば相対的少数派であるとはいえ、 “草の根レベルの民主主義派”が、はっきりとした意思表示のもと、 議会をつきあげれば、『侵略戦争=謝罪決議』を挙げさせる余地が、 なお開けていることを示した。 いま問われているのは一人ひとりが行動を起こすことである。」

「平和を維持し、専制と隷従、 圧迫と偏狭を地上から永久に除去しようと努めている国際社会において、 名誉ある地位を占め」(日本国憲法前文)

 

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