ホームページを通じて、長野県の上田西高校から問い合わせがあり、 田中宏さんが講演にいきました。
田中教授の講演は、5月21日(金)14時半より、
修学旅行参加生徒向け(2年生)に行い、その後教師たちにも行いました。
先日の講演会をきっかけに、現在生徒達は、「学習係」を中心に、資料を集め、
日中戦争について学習を進めております。
また、社会科では授業の8時間を、
特別に「日中戦争」に当てて学習をしてゆくことになりました。
さらに、6月8日には、学年全体で、「大地の子1巻」を鑑賞する予定です。
さまざまな、修学旅行に向けての活動が、田中先生の講演を皮切に動き出しました。
生徒たちの、学習に向けての意欲が強く感じられます。
これも、田中先生のご講演のお陰と、教職員一同感謝致しております。
ノーモア南京の会の皆様のご協力にて、この修学旅行が、
より意味のあるものになることを、大変うれしく思っております。
今回お伺い、ご報告できれば良かったのですが、学校の公務の関係上、
時間的に都合がつきませんでした。
申し訳ございません。
田中先生はじめ、
ノーモア南京の会の皆様によろしくお伝え下さいます様お願いいたします。
大変簡単な報告書ではございますが、ご参考になれば幸いです。
上田西高等学校
1.講演内容
・大きな枠組みで戦争を捉える。
・50年、15年、5年という単位で戦争をみる。
・それぞれの戦争の意味を考える。
・日本と、世界の国々との戦争意識蜷A民地意識の違い。
・国際法の捉え方。
等、プリント中心に講演いただいた。
〜「中国語」に掲載された先生の記事をプリント資料とし配布〜
2.質問
・南京の学生との文通の中で、
「あなたは南京大虐殺についてどう思いますか?」ときかれた。
どのように答えたらよいか?
・受験勉強のための歴史学習をしているが、
このまま真実を学習しないでいくといずれみんなが知らないままになってしまう。
どうすればいいのか?
・戦争を体験していない私達が、戦争について次の世代に伝えていけるだろうか。
A:
以前よりも、真実・歴史的事実について学校やさまざまなところで、
前向きに考えてきている。
学習も、ずいぶんと進められてきている。
西高のように実際にその土地へ行って目で見てくる事も大きな学習。
戦争は、被害を受けた側は決して忘れることがない。
日本でもノーモアひろしまという言葉がずっと叫ばれている様に、
南京ではノーモア南京という気持ちが、また他の土地でもその場所場所で、
戦争を忘れないように、被害を忘れないようにすることから、反戦をねがい、
誓う気持ちが今後もなくなることは無いはずである。
それをどのように捉え、感じ、学習してゆくかが課題である。
3.全体を通しての感想蜚呻
・整列させるのに時間がかかって多少開始時刻が遅れた。
・西高の生徒にとってはレベル的に多少難しかったが、
一生懸命理解しようと聞く態度はよかった。
・戦争について、いかに知識がないかがわかった。
そのうえで、自分達が学ばなければいけないという認識が生まれた様に思われる。
・今後の事前学習につなげて行く上で、良い動機づけとなった。
・生徒からの質問が、今の高校生の不安を物語っていて、より一層、
戦争学習の必要性を感じた。
・国際的社会をめざすには、恥ずかしくない認識が必要だと気づいたようだ。
4.教師向け学習会 (20名参加)
学年以外の先生方もぜひという事で、希望者が20名参加しました。
プリントを4枚使ったわかりやすいご説明と、
歴史についての細かい考察を参加者全員、熱心に聞いておりました。
大変貴重な学習会だったことをご報告申し上げます。ありがとうございました。
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