「南京大虐殺65年 2002年東京集会」
参加者の声
集会アンケートから
○ 生存者の証言を聞いて、老いても当時の様子を思い出すごとに涙を流す姿をみて、ナショナリズムの狂気とそれを支えるマスコミの姿は現在の日本および世界と無縁ではないと思う。今、私たちに必要なのは他者のいたみを共有する思考である。
○ 南京大虐殺生存者の証言ほど重要な戦争記録はありません。重要な証言で二人とも泣き崩れて途中で止めてしまいました。65年前の出来事を思い出して語るだけでこんなに感情的になるのでしょうか?いかに心の傷が深いか、証言の重さを感じました。
○ 仇秀英さんの65年前の生々しい証言(涙を流し怒りにもえて)をお聞きして胸を締め付けられる思いでした。
○ 朗読を聞いて改めて残虐さを実感しました。いい企画です。石川達三の話を聞きこれも改めて過去の日本、日本人の愚かさを再確認しました。
○ 日本軍兵士の方の証言(朗読)はとても良かったです。ご本人の発言ではないけれどナマの声を集めた貴重な証言で、映像が目に浮かぶようでした。
○ 私が少年時代(1926生)中国戦線で負傷して内地帰還して中国戦線で行った暴力行為を自慢気に話しているのを聞いた。その内容と今日証言の一部にあった事を事実としてあったことを確認した。
○ パネルディスカッションで日本の報道について述べられましたが、新聞に載っていることをそのまま頭に入れてる自分はアホだなあと思いました。少しは考えないとだめですね。戦争や過去の歴史についての日本人の"被害者妄想"について金先生のおっしゃるとおりです。
○ 金さんは状況を美事にコメントしてくれました。「拉致」をめぐる「いらだち」を、また日本人の「いい加減さ」をコメントしていただき全く同感しました。梁さんの話も「歴史をカット」しようとしている今の傾向を話していただき共感をもちました。この企画はヒットです。
○ 金石範さんの鋭い視点にハットさせられました。「拉致騒動」を通して昔のナチス、ファシズムのような政府ができていなくてもマスコミが一糸乱れず国民を情報で洗脳するような恐ろしい状況がつくられている…等々
○ コメンテータの発言はいずれも同じく鋭く明快。特に金石範氏の日本人の歴史への無知、黒い空洞をかかえた集団心理を克服せよとの旨のコメントは本当に鋭い。
○ (9.17)(拉致問題)とのかかわりで、南京大虐殺事件をどう考えるか…3人の方の発言は期せずして正しい歴史認識=歴史の真実をとらえることが不可欠の前提であり、そこに根本的な問題があることを指摘された。まさにその通りだと受けとめることができました。
○ 2002年から参加させてもらっていますが、とりわけ今年は有事法や「拉致騒動」が問題になっている中でいろいろ考えながら参加させてもらいました。毎日「拉致、拉致」報道ばかりで日本が朝鮮半島や中国の人々に対する戦争犯罪を何ら反省していないし、開き直っている…証言をきいて本当にいつまでこういう悲痛な訴えを(アジアの人々は)続けなければならないのだろう?と日本政府の態度も私自身にも恥ずかしいと思いました。
○ 歴史教育が後退し、その一方でナショナリズムが叫ばれています。現在はきっと未来の歴史家によって歴史の転換点と評価される時点となるのでしょう。「同じ日本人」だからといって、皆が拉致被害者の家族と一体化する「国民感情」のマスコミの演出は戦中、戦前と同じで気分が悪くなります。その一方でホームレスに対する支援や失業者に対する支援は小さものがあります。国家にとって役に立つものと立たぬものの分類がマスコミの手によってされているのです。
○ 勇気の要る時代になりました。やはり最終的には個人の信念信条を磨くことが根本でありましょうか?仏教では「諸法無我 自他一如」というような理想があると思いますが、やはり己中心に自愛を育てることが遠いようで最も実際的な社会問題の解決と信じます。
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