東裁判報告:現地調査
1998年3月
最終更新:1998年7月7日
本人尋問直前の訪中
東さんは昨年8月に南京で開かれた国際シンポジュウムに参加。
その際60年ぶりに今回の裁判の焦点である「郵便袋事件」
の行われた当時の最高法院を始め多くの場所を調査された。
そのことが1997年12月18日の第9回公判において裁判長の
「現地調査により、再確認、
記憶を喚起したことを中心に証言してほしい」との要望で、
本人尋問が採択されたのである。
そこで第10回公判の直前、
3月5日から9日まで東さんと弁護団を中心にした訪中が行われた。
東さんは本人尋問でいささかでも間違いがないように、
まだ寒さが厳しい南京周辺を調査された。
最高法院前−軍政部−中山埠頭(長江)−中山門−下麒麟−馬群鎮と
各地で詳細な調査を行いました。
最高法院前の池に関しては当時住んでいた人が証言をしてくださり、
当時航空写真を撮った方も証言をされ、
それらはいずれも訪中団に常に付き添ってくれた南京市の公証人2人が
公証証書にその場でしてくれたのです。
今回の調査では南京大虐殺記念館が全面的に協力をしてくれ、
馬群鎮から最高法院までの距離も事前に調べてあり、
我々の調査に大いに役立ちました。また公判に向けて、
東さんと弁護士各人はそれぞれ寸暇を惜しまぬ協議を重ね、
支援する会もそれぞれ裁判所に提出する書類づくりに追われました。
(文責:芹沢 明男)
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