【寄稿】長崎を通して広島を見つめることによって浮かび上がる現実 平和式典は何のためか=宮崎 園子(広島支部幹事)

3 months ago
 「劣等被爆都市」。この夏、わたしはこんなフレーズを知った。社会学者の高橋眞司・元長崎大教授が2004年の著書『続・長崎にあって哲学する』で、長崎のことを表現したものだ。「被爆地長崎はいつも広島の陰に立ってきた」「世界の注目と脚光を浴びるのはいつも広島」と。だが、高橋氏が20年前に指摘したように、長崎は広島の陰になってきたのか。ときどき長崎も訪れながら広島で取材を続けてきたわたしはこの数年、もう一つの被爆地・長崎市の姿を見るにつけ、「平和都市」広島市の平和行政に対して疑問を抱..
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レイバーネット第204号放送を終えて〜「昔、原発って物があってね」と早く言える時代にしたい

3 months 1 week ago
黒鉄好です。レイバーネット204号の放送を無事終えました。13日までパソコンの前を離れていたので報告を書けませんでした。私が放送を担当した回では、いつも裏話を含め、報告を書いていますので今回も書きます。前回私が担当したのが羽田空港事故とJAL争議を扱った200回記念号でした。それからわずか4回後の放送です。私が担当するのはリニア問題と合わせると3回目ですが、司会者としての番組の「仕切り」は、実は今回が最も楽でした。何より後藤政志さんがテレビ向けのゲストだったことが大きいと思います。後藤さんのことは、原子力市民委員会委員として、元東芝の原子力プラント設計技術者として、その功績も、お名前も存じ上げていました。しかし対面できちんとした形でお話ししたのはこの日の放送が初めてです。3.11直後の後藤さんは、あまりに大きな存在で、雲の上の人のように感じていました。

【株暴落】市場との対話に課題 日銀の説明不足=志田 義寧

3 months 1 week ago
 日銀に対する信頼が揺らいでいる。日経平均株価は8月5日にブラックマンデーを超える過去最大の下げ幅を記録したが、その原因のひとつに日銀のコミュニケーションを問題視する声があがっている。確かに7月の利上げは、市場の意表をついた格好となり、市場との対話に課題を残した。このところの情報漏洩(リーク)疑惑も含めて、日銀はもう少し丁寧に説明すべきだ。予想されず 日銀は7月の金融政策決定会合で15ベーシスポイントの利上げを決めた。7月会合での利上げは直前まで予想されていなかったためサプラ..
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子ども甲状腺がん裁判 原発推進派がすがるUNSCEARのウソ暴いた法廷

3 months 1 week ago
311子ども甲状腺がん裁判は9月11日、東京地裁で第11回口頭弁論が行われ、傍聴券を求め若い支援者らを含む207人が並んだ。 弁論では、甲状腺の半分を摘出した原告の1人が証言。「福島原発事故から半径100キロ圏内に住んでいた。自分の住む地域が高線量だと思っておらず、30〜40分かけて自転車で通学や買い物に出かけた。原発の方角を向いた窓を換気のため開けていた。目の前の道路を自動車が通るたび、地面から粉じんが巻き上げられていた」と当時の被ばく状況を語る。「甲状腺がんと診断された時点で10・6ミリだったがんは手術時には11・6ミリになっていた。手術後は麻酔が切れると傷口が痛んだ。再発、転移のことを考えないようにして自分の精神状態を保った」。緊張しているものの、堂々と落ち着いた陳述だ。