2001年既刊書 |
アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ |
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モフセン・マフマルバフ/著 武井みゆき+渡部良子/訳 装丁=本永恵子 |
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朝日新聞「天声人語」で紹介(10/10、10/11) |
チェ・ゲバラ AMERICA 放浪書簡集 ふるさとへ1953-56 |
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エルネスト・ゲバラ・リンチ編 棚橋加奈江=訳 装丁=本永恵子 |
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若きゲバラが帰ってくる!瑞々しい感覚の手紙を携えて。 日記を書くと同じように手紙を書く《記録魔》のようなゲバラ、それを永久保存していた《保存魔》のような家族によって、この書簡集は明るみに出ることになった。「医者になる、研究者になる」と親に書き送りながら、メキシコでのカストロとの運命的な出会いを経て、武装ゲリラ訓練に励んでいたころの、ゲバラの心の鼓動・おののき・ゆらぎ・確信を明かす、一時代の証言。 |
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『チェ・ゲバラ AMERICA 放浪書簡集』 解題 【編者】エルネスト・ゲバラ・リンチ、【著者】エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナの写真と紹介 |
アフリカの海岸 | |
ロドリゴ・レイローサ著 |
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ラテンアメリカ文学の新しい風! |
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【訳者の言葉】 |
未来の記憶 | |||
エレナ・ガーロ著 46判 上製 定価3000円+税 |
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現代ラテンアメリカ文学のなかで、もっとも完璧な作品のひとつ。
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クライン・ブルーの石 一原有徳「山行小説集」 |
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一原有徳 著 装丁:有賀強 カバー画、挿画は著者自身のもの。 46判・並製・260p 定価2200円+税 ISBN4-7738-0109-3 C0095 |
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一原有徳(いちはら・ありのり)は、北海道・小樽に住む、今年 91歳 を迎える芸術家である。 氏の好奇心は、別な世界でも発揮される。若いころから 親しんできた登山、俳句などを媒介にしての文学表現である。北海道 の山々の登攀紀行や句集も多い。そのなかで今回の本の特徴は、氏の 初めての小説(創作)集であるという点である。第一部に収められた幻想的な作品、自らの経験に基づく登山行を素材としながらもフィクションとして組み立てられた第二部の諸作品は、表現者=一原有徳に本質的の備わっていると思われる多面的でいて、同時に個性的な世界をあらためて示すものとなるだろう。
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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000 ECHIGO-TSUMARI ART TRIENNIAL 2000 |
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越後妻有大地の芸術祭実行委員会/編 日英対訳/装丁=本永恵子 A4判変形( 297mm× 219mm)並製・344p ISBN4--7738-0108-5 定価4800円+税 |
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「人間は自然に内包される」との思いのもと、 2000年夏 53日間にわたり、新潟県妻有地域で「大地の芸術祭:越後妻有アートトエンナーレ2000」が開催された。広大な里山の自然・集落を舞台に、32ヵ国のアーティストが作品を展開した。地域再生への願いをこめて、美術による地域おこしというプロジェクトに 800人を越えるボランティアが参加し、地元住民が協働した。16万人の人びとが訪れ、炎暑のなか、作品に導かれるように里山を旅した。アーティスト、住民、ボランティア、来訪者……関わった人すべてにとって、大地の芸術祭は、ひとつの「体験」だった。それは、どんな「体験」だったのだろうか。
中原佑介、間宮陽介、北川フラム、大西若人、水野るり子などによる文章と詩、安斎重男ほかの写真家による「アートをめぐる里山の旅」、すべての作品の多面的な姿とデータを網羅し、地元住民をはじめ関わった人びとの声を集め、この異色に満ちた芸術祭の全貌を生き生きと伝える、画期的な作品集。 |
双頭の沖縄 aaaaaaaaaaクライシス アイデンティティー危機 |
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伊高浩昭 著 装丁:本永恵子 46判・上製・372p 定価2800円+税 ISBN4-7738-0107-7 C0071 Y2800E |
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独自の視点に基づいた丹念な取材と、異質な立場の人びととのしなやかな対話。ジャーナリズム本来の仕事によって浮かび上がる20世紀末〜21世紀初頭アジアの光景。安保容認・基地新設・日本同化推進=禁断の領域に踏み込む沖縄人。反基地・反軍隊・平和主義・自立の原則を守ろうとする沖縄人。「二つの頭」をもって、重いアイデンティティー分裂症に陥る沖縄の現状を鋭く抉る。著者=伊高浩昭はジャーナリスト。メキシコ、沖縄、ブラジル、南アフリカなど一貫して世界の「辺境」を取材。1970年代後半の沖縄滞在に基づく記録『沖 縄アイデンティティー』(マルジュ社、1986年)は版を重ねて読まれた。他に『メヒコの芸術家たち』(現代企画室)『キューバ変貌』(三省堂)など著書多数がある。
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田中正造の近代 |
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小松裕 著 装丁:有賀強 A5判・上製・840p 定価12000円+税 ISBN4-7738-0103-4 C0023 Y12000E |
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人間として譲ることの出来ない何事かに賭けた巨人。
その思想の遍歴の過程を、現在のために、つぶさに明かす。 2000枚の力作: 思想的評伝。 (著者の言葉) 最終的に検討しようと考えていることは、正造の到達した国家構想の内実をふまえ、正造の思想が日本の近代思想にどのような豊かさを与えるのか、という点である。それを考察することは、おそらく、日本近代思想の世界史的可能性を探ることになり、結果として、私たちに日本近代思想史の書き直しを迫ってやまないであろう。またそれは、民衆にとってもっとも望ましい近代とはいかなるものであったかを明らかにすることにも通じるであろう。(本書より)
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ハバナへの旅 |
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レイナルド・アレナス著 安藤哲行訳 装丁:本永恵子 46判・上製・224p 定価2200円+税 ISBN4-7738-0100-X |
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著者が自由を求めて亡命した国=米国は、
すべてが金次第の、魂のない国だった。 幼く、若い日々を過ごした故国=キューバ の首都ハバナへの、哀切きわまる幻想旅行。 空はいまもおなじ、水はいまもおなじ、太陽はおなじ、でもぼくはどこにいるんだ、遠くなり小さくなったとはいえ夢を抱いていたあの時代はどこなんだ、まだ夢、まだ夢としてあるんだ、ぼくの青春時代はほんとうにどこにあるんだろう、青春でなにをしたのだろう。(「ハバナへの旅」より)
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