2003年1月
単行本・「殺すな!――ベトナム・アフガン・パレスチナ・イラク……と私たち」を呼びかける人びとの会編「殺すな!――ベトナム・アフガン・パレスチナ・イラク……と私たち 〔講演とシンポジウムの記録〕」同上「呼びかける人びとの会」 \500
2003年2月
吉川勇一・戦後思想における「用語」という問題――小熊英二著『〈民主〉と〈愛国〉』を読む(季刊 運動〈経験〉2003冬)
コラム「産経抄」(産)03/02/17
2003年3月
鶴見俊輔・ 「殺されたくない」を根拠に イラク反戦に見る新しい形(朝・24夕)
成田龍一・「デモ」に代わる言葉(eメール時評)(朝・19)
2003年4月
本田良一・「国境の海」のものがたり――第一章 密漁の海――(その三・ジャテック事件)『しゃりばり』(『しゃりばり』は、(社)北海道総合研究調査会発行の月刊誌)
ベトナムの悲劇「繰り返すな」――「ベ平連」世代、米侵攻に抗議 ―― 反戦「地球守るため」(朝・名古屋本社版 7)
伊藤幹彦・「往時往還、厚情交会」(『 雑記通信』第81号)
2003年5月
コラム「こちら特報部」 「非暴力」の思い有機農業に込め――反対派農民・小泉英政さんの「いま」(東・18)
椹木野衣/小田マサノリ・殺す・な からはじめよ( 文藝別冊【総特集】岡本太郎)
2003年6月
小田マサノリ・「殺すな一九六七の記(とその追記)」(美術手帖)
椹木野衣・「今日の反戦運動 殺す・な」(美術手帖)
吉川勇一・「 ベトナムからイラクへ――平和運動の経験と思想の継承をめぐって――」(現代思想)
ヲダマサノリ・小田昌教・「見よぼくら四人称複数 イルコモンズの旗、改メ、殺すなの旗」(現代思想)
鵜飼哲・李孝徳・道場親信「討議 反戦からみえてくるもの」(現代思想)
小田マサノリ・「 殺すなを殺すな」(市民の意見30の会・東京ニュース・No.78)
2003年7月
伊藤幹彦・「『ベ平連』運動とは、何であったか――小熊英二著『〈民主〉と〈愛国〉』に触発されて」(『もくの会・通信』
夕焼号 第32号)
2003年8月
道場親信「『核時代』の反戦平和――対話と交流のためのノート 2」(現代思想)
吉川勇一「秋の反戦共同行動に向けて――WPNの成果と問題点」( 『市民の意見30の会・東京ニュース』 No.79)
2003年9月
「学生と戦争 ピースウオーク(下) 苦悩超え 力大きく(古田大輔担当)」(朝・京都版 3)
小田マサノリ「都市ノ民族誌2 東京フォークゲリラ・ノーリターンズ (別称=昭和残響伝)」(10+1 No.32 2003) 雑誌『10+1』は、INAX出版刊
2003年10月
「こちら特報部 渋谷で「反戦」テクノ大音響 思想ないけど路上は新空間 機動隊まで出動 警備、過剰反応?(田原拓治)」(東 13)
この記事は、10月6日夕、渋谷・宮下公園からのデモを報じたルポだが、なかに、このデモと1969年の新宿西口地下広場での「東京フォークゲリラ」とを関連付け、それと比較したりする部分も含まれており、小田マサノリ氏や高石ともや氏の談も引用されている。
「03総選挙秋決戦 安保と票 新防衛族
腕まくり テロ・拉致 世論追い風 ベ平連出身者「語る戦争 現実味なし」」(朝・大阪版 16)
この記事は、「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」の「新防衛族」(記事によれば、「日本版ネオコン」と見る向きもあるとのこと)の何人かの議員の選挙を前にしての言動を紹介したものだが、その中で、民主党議員の前原誠司氏(41)を支持する鈴木正穂氏について、次のように書いている。
――民主党京都市議の鈴木正穂さん(54)は、前原氏の京都2区に自分の選挙区があり、この10年応援してきた。「京都ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」時代から平和運動を続ける。「彼とは時代背景や感覚も違う。議論しながら一緒にやっていることに意味がある。許容範囲ですわ」
ただ、鈴木氏には気になることがある。「40歳前後の政治家はベトナム戦争さえ知らない。戦争という免疫がないから、論議だけが先に進んでしまう。語る戦争にリアリティーがないんやな」 (以上)
平井一臣「ヴェトナム戦争と日本の社会運動――ベ平連運動の地域的展開を中心に――」(『歴史学研究』増刊号 2003・10)
歴史学研究会の2003年度大会報告特集号で、その中の「現代史部会」のテーマ「ヴェトナム戦争と東アジアの社会変容」の報告の一つとしてなされた研究発表。筆者は鹿児島大学 法文学部教授。
2003年11月
単行本・ 篠原一・和田あき子編著「高度成長の光と影――政治と文学の窓をとおして」かわさき市民アカデミー出版部 \1,300 +税
この本の第一部は、1971年4月から76年8月まで続いた雑誌『市民』にかんする総括、分析である。その中の第3章「 雑誌『市民』と新しい社会運動」に、「政治的運動を位置付ける〜反省平和と革新自治体を中心に」の節があり、そこではベ平連の運動がかなり大きくとりあげられ、分析されている。
2003年12月
単行本・ 椹木野衣「黒い太陽と赤いカニ」中央公論新社 \1,800 +税
この本の 「あとがき」に、岡本太郎がベ平連の『ワシントンポスト』反戦意見広告に書いた「殺すな」の文字をめぐる記述がある。