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債務帳消し−−G8提案で解決するのだろうか?
地球の裏側から響く「もうひとつの債務帳消し」の声


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 去る6月11日、スコットランドのグレンイーグルスで行われるG8(サミット、主要国首脳会議)に先立って開催されたG8財務相会合で、G8はアフリカを中心とする18の最貧国がIMFや世銀など国際金融機関(IFIs)に対して負っている債務を即時全額削減することを合意しました。しかし、途上国のNGOなどからはこの合意を「歴史的勝利」として賞賛できないという声が出ています。その理由は次のとおりです。


1.提案された債務帳消し案は貧困をさらに悪化させ、北が途上国を搾取と収奪のもとにおき、支配を永続化するものである。

2.同提案はIFIsからの途上国の解放を意味しない。

3.同提案は債務帳消しの範囲と規模において公正に向けた第一歩ではない。

4.G8声明は債務と貧困の歴史的・構造的な原因、そして自らの有罪性を認識する措置を表明しておらず、G8政府は貧困を過去のものにできず、それどころか、南における貧困を誘発し、債務を作り出す政策を促進するものである。


 そして、こうした不当な債務の組み替え、帳消し、拒絶のような態度は、歴史的に見ても植民地勢力と占領勢力が南の諸国の資源を自らの利害に沿って自由に使えるようにするための、ご都合主義的な工作であり、それは、最近、実施されたイラクの債務組み替えを見れば一目瞭然である、としています。

 一方、米英に続いて、日本の小泉首相はG8でアフリカ支援策として、感染症対策のために50億ドルの拠出、アフリカの民間部門への投資を促すためにアフリカ開発銀行を通じて5年間で10億ドルの円借款の供与、ならびに貿易保険引き受けの拡大を表明すると報道されていますが、これは、問題が数多く指摘されてきた従来の日本のアフリカ政策やODA援助とどこが異なり、貧困削減のための道筋となるのでしょうか。

 そこで、今回のATTAC cafeでは、長年、債務問題に取り組み、情報発信してきた「債務と貧困を考えるジュビリー九州」の共同代表である大倉純子さんにお話を聞くことにしました。そもそも債務とは何なのか?どうしてなくならないのか?など、基本的な知識から、G8の政策がなぜ南の諸国のNGOなどから批判されるのか、などについて、大倉さんに語っていただきます。


おはなし
 大倉純子(おおくら じゅんこ)さん
 債務と貧困を考えるジュビリー九州(略してジュビQ)共同代表。
 ジュビQは1999年結成、公平で公正な社会の実現を目指して福岡を拠点に活動。

と き
 2005年7月10日(日)13:30〜17:00

ところ
 文京区男女平等センター
  東京都文京区本郷4−8−3
  TEL 03(3814)6159
参加費
 会員500円 非会員700円
 ※事前にお申し込みください。

主 催
ATTAC Japan(首都圏)


参考資料
公正のためには、すべての南の諸国の無条件かつ全面的な債務帳消しが必要である(ジュビリー・サウス)
CADTMは宣言する:G8諸国の債務帳消し計画はゴマカシだ(第三世界債務帳消しキャンペーン)
時流に乗るNGOはアフリカを失望させるのか?(パトリック・ボンドほか)
最近の債務帳消し提案に対するアフリカ市民社会の声明(ジュビリー九州)
G8蔵相会議(05年6月@ロンドン)の結果報告(ジュビリー九州)
G7の債務帳消し提案の実情報告(ジュビリー九州)