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CADTMは宣言する:G8諸国の債務帳消し計画はゴマカシだ
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権力者たちの地政学的戦略や、さもしいそろばん勘定とはまったく異なる立場で、CADTM(第三世界債務全廃委員会)は,次のように主張する。全途上国の公的対外債務の完全帳消しは、実際には簡単に実現できることであり、G8が七月上旬にスコットランドで開催するサミットで行おうとしていることとは、真っ向から対立するものだと。
世界の金持ち諸国の指導者が声明を出したが、第三世界諸国の発展のために資金援助するという問題は長いこと議論されてきたにもかかわらず、これまでのところ確固とした満足できる結論はただの一つも出されていない。しかし、南の国々に対して、公的対外債務の返済を直ちに止めて、その資金を自国民と議会の管理の下で自国のために使うよう要請することは、簡単にできたはずだ。
今日の状況は、完全なる大失敗だ。そして、来るG8サミットで予定されている様々な計画は、煙幕以外の何ものでもない。
第一に、この計画が関与しているのは、世界銀行とアフリカ開発銀行による債務だけである。加えて、イギリスの提案は、現在から二〇一五年までの返済の停止を主張しているにすぎず、債務の一〇〇%帳消しからはかけ離れた内容だ。これらの計画がどういうものであろうと、詰まるところ単なる部分的債務救済であり、宣伝目的として「帳消し」の名前を付けているだけである。別の言葉で言うなら、ゴマカシだ。
第二に、債務救済の方法は常に、北の多国籍企業の利益のために南の経済を徐々に開放していくという条件が付けられる。債権国は、債務国の公共サービスや自然資源の民営化を継続して行うよう求めるが、その論理は、人々に生活水準の向上を期待させる余地など一切与えないものだ。
第三に、G8のいわゆる寛大さの「恩恵」を受けることになる国は、わずか二十七カ国で、途上国の全人口の一〇%以下に相当するものでしかない。重債務貧困国(HIPCs)計画は一九九六年以降、大きく喧伝されてきたが、失敗に終わっており、債務の重圧を救済できていない。国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、現在この計画を実施中の二十七カ国は、二〇〇五年には二〇〇三年よりも多くの債務返済をすることになるという。
第四に、主要な開発資金提供者たちは、これによってアフリカのための資金が自由に使えるようになると、われわれに信じさせようとしている。実際には、これまでと同じように、ひも付きなのだが。政府開発援助(ODA)は、二〇〇四年には八百億ドル以下にとどまっており、その多くは、これを必要としている地域社会には全く届いていない。他方、債務により資本流出が続いており、途上国は対外債務返済のために、年間総額三千七百億ドル以上を使っている。
CADTMは債務に関する声明の内容について、最大限の警戒を怠らないようにしている。G8諸国はこれまで、約束を反古にしたことがあるからだ。今日現在、名前にふさわしい大規模な帳消しは、発表されていない。
ダミアン・ミレット:CADTMフランス代表
エリック・トゥサン:CADTMベルギー代表
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