第2回 APFS千葉グループ研修会
〜「外国人のための法律知識」〜

講師 村田敏弁護士

 現在、千葉にも、APFSのグループを作ろうという動きがあります。6月28日(日)には、千葉グループが企画して八千代市の東南公共センターにて研修会が行われ、吉成代表が「在日外国人支援活動の現在と未来」というテーマで講演し、23名が参加しました。
 続いて7月2日(日)には第2回目の研修会が千葉市の稲浜公民館で行われ、イラン、フィリピン、中国、ペルー、コロンビア、ビルマ、日本と、7カ国・30名以上の参加者がありました。講師は、APFSが支援する「在留都区別許可一斉行動」の弁護団団長、村田敏弁護士。テーマは「外国人のための法律知識」でした。

 村田さんは、外国人が日本で生活する上で知っておいたほうがよい法律として「入管法」「労働法」「社会保障・福祉法」「損害賠償法」をあげ、そのポイントを説明しました。
 「労働法」については、日本人でも外国人でも賃金は平等が原則なので、このことをよく理解しておくとともに、就職に際して会社側ときちんと確認しておく必要があること。また、労働環境が危険だと思ったら、会社側にそのことを事前にきちんと言って相談するのがよいこと。そして、労災保険は事故にあったときにその会社が加入していなくても、後から会社に加入してもらい適用してもらえるが、会社がそのことを知らないことがあるので、みなさんにはよく覚えておいてほしい。以上のように指摘しました。また、「損害賠償法」については、外国人でも請求できるし裁判も可能なので、「自分が悪い」と思ってあきらめてしまわないよう訴えました。その後、在留特別許可についても説明しました。

 質問の時間になると、会場からたくさんの質問が出ました。まず、在留特別許可について、昨年9月からの「在留特別許可一斉行動」で外国人の家族でも在留特別許可が認められるケースがでてきたが、これは「新しい基準」なのかあるいはあくまでも「特殊例」なのかという質問。これに対して村田さんは、出頭した第1陣と第2陣の結果から、子どもが小学生か中学生かという年齢が1つのラインとなって新しい基準ができつつあるのではないか、そして適用範囲をいかに小学生にまで広げるかが今後の課題だろうと言いました。
 また、集団ではなく個別に出頭しても認められるのか、という質問がありました。これに対しては、まだ個別での出頭は危険ではないか。当面は、相当な準備のもと弁護士などもついて、ある程度集団で出頭する必要があるのではないか。このように言いました。
 
 研修会終了後には、近くのレストランで交流会がにぎやかに行われました。
 千葉では、今後もAPFSグループの設立へ向けて1ヵ月に1回、研修会を行う予定です。

   


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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)