■[トピック] |
◆辛口レビュー 緑を動かす若い力 篠崎史範さん(鎌ヶ谷市議/「虹と緑の500人リスト」運営委員会次長)
◆CATCH UP/いずみ(編集長コラム)
◆強制代執行せまる 日の出トラスト
◆9・3 「ビッグレスキュー東京2000〜首都を救え」
◆ニュースの焦点 「国労闘争〜勝利にむけての試練」
◆大阪府箕面市議・市長同時選挙速報
◆野宿労働者支援行動
◆介護保険がやってきた(4)
◆台湾への原発輸出 核拡散防止条約違反の日米文書
◆危険な信仰 フッ素のむし歯予防(3) 南雲明男(フッ素を考える新潟連絡会)
◆末端私論 「125号・経済ウォッチングへの共感」
◆500人リスト第2回総会in国立 参加者たちの私見
◆市民派議員リレートーク(14) 藤岡登(北海道恵庭市議)
◆ECOひいき 熊本・熊本いのちと土を考える会
◆経済ウォッチング(7) 「労働力流動歌論」の危うさ
◆欧州短信 フランス緑の党―党内改革論争へ
◆VIDEO Review 『人らしく生きよう―国労冬物語』(ビデオプレス)
◆広告(3面)
『記録』10月号……株式会社アストラ
『軍縮』10月号……宇都宮軍縮研究所
『創』8月号ほか……創出版
『青い空の記憶』『リアル国家論』ほか……教育史料出版会
「緑」を動かす若い力
篠崎 史範さん
(鎌ヶ谷市議/「虹と緑の500人リスト」運営委員会次長)
政治的ネットワーク基礎に
あらたな組織づくりを模索
次の統一地方選挙を視野に入れ
篠崎史範さんプロフィール
しのざき ふみのり 1965年生まれ。大学卒業後アジア・中南米の国々約20ヵ国を二年間旅する。環境コンサルタント会社に6年間勤務。大気汚染調査に従事。海外援助としておこなわれた東欧・中南米各国における環境調査でも活躍。妻(出版社勤務)と2人暮らし。
全国の市民派地方議員の集まりとして「虹と緑の500人リスト」が発足し、静岡で第一回の総会が開かれてから1年半。この8月、2回目の総会が東京国立市でおこなわれました。今回新たに設置された運営委員会の次長に選出された鎌ヶ谷市議の篠崎史範さんに総会決議の意義などについて伺いました。
――今回の総会はどのくらいの人が集まったんですか?
200人程度です。議員と市民が半々くらい。
――今回決定したことで、もっとも大きい部分を占めているのは、規約問題ですね。
はい。一番は、今後、必要なことはきちんと多数決をとるという点です。具体的には、総会の場合は4分の3、代表者会議の場合は10分の9の同意で決まります。
これまでは、「決め方のルール」が定まっておらず、組織としての政治意志というものがつくれないでいたんですね。それこそ反対が一人でもいたら決定できなかった。
もちろんそれは、「反対」する側がどうということではなく、前提として、日常的な議論がうまくなされていないかったということに問題があったんだと思います。もちろんブロック毎の「政策研究会」やテーマ別のプロジェクトをつくっていろいろと試行錯誤してきました。ですが、それは個別の問題が主ですし、なにより勉強会としての傾向が強かったですから、組織全体としてどうするかという方向性は定まりませんでした。
これからは、Eメールや電子会議室を利用して、日頃からお互いの現場で何をやっているのか見えるようにして、問題を話し合える土壌を整えなければならないと思います。問題の共有化ですね。それがあってこその「多数決」であり、政治的意志の形成であると思います。
――それは、次の統一地方選挙を目標に、政治的なネットワークをより重視していくということですか?
そうですね。今後は外に対して「やる」という意志と行動を示す集団になりたいと思います。この1年は規約問題含め、内部をどうしていくかということでしたが、次の1年の目標は、ホームページや機関誌を利用して、いかにして外側に広げ、つなげていくかということでしょうね。
新たに運営委員会という機関を設けたのは、当然そういう意味もあるんです。
――ですが「政策研究会」は今回も活発に議論がなされていたと思いますが(総会と並行して第3回政策研究会がおこなわれた)、肝心の組織改革を話し合う「総会」の方は、どちらかといえば低調だったように思うのですが…。
なるほど、気づかなかったですが、そういわれれば確かにそうかもしれませんね。
みんな地域でシャカリキにやっている人たちですから、政治的な集団として全体で何かやっていこうといった場合、当然地域活動とは別のエネルギーもさく必要が出てきます。それだけの覚悟があるかといえば、それはまだ悩んでいる部分もあるんでしょう。
――組織改革という意味では、来年の4月、グローバルグリーンの大会(「緑の党」の世界大会)に行って、準加盟するということが決定しました。これはかなり大きな転機になるかと思いますが…。
いやぁ、今年はとりあえず、参加することが第一、ってぐらいに思ってますがね(笑)。重要なのは、行ってみて、世界の状況を知ることによって、議論を喚起していくっていうことなんです。
――「虹と緑」は党ではないわけですから、今回の大会には運動団体として参加するわけですが、実際のところ、党として結集するという気持ちはあるんでしょうか?
率直な話…うーん、ここまで言っていいのかなぁ……あくまで僕の知る範囲ですが、個々の議員に聞くと、やっぱり「緑の党」創りたいと思っているのは確かです。間違いなくそういう関心があるんです。だけど、そういう形での組織づくりは、今まで国政での失敗例がいくつもあるから、具体的にどうやっていくかっていうビジョンがない状況では、やはり躊躇してしまうんですね。僕もそうです。
だから、いま早急に「やろやろう」って華やかに緑の旗を掲げるより、世界や日本の現状をきちんと把握して、少しずつ盛り上がっていけばいいと考えています。
――しかしそれにしても、ここに至るまでが長かったですね。もう少し早く、昨年の静岡の時点で今回のようなことが決定していれば、来年の参議院選挙などへの足踏みも揃ったのではないですか?
確かに、いろいろ批判される部分もあるでしょう。ですが、この一年じっくり話し合ってきたからこそ、今回やっとまとまることができたんだと思います。私個人としてはこういうじっくり進めていくのは悪くないと考えます。
それから、国政選挙への対応ですが、私は、統一する必要はない…というかまだ無理だと思います。もちろん将来的にはいずれ考えねばならないでしょうが、いまは、まず、地方それぞれの活動を充足していくべきでしょう。そういう意味では、国会議員より、首長選挙に力を入れるべきだと考えています。
――国政はともかく、ローカルパーティーをつくって政治活動をやっている神奈川ネットの人たちや沖縄社会大衆党、あるいは全国革新無所属連盟などと共同でテーブルを囲むというようなことは?
さすがにそこまで頭が回ってないですね。ただ、関東ブロックでの政策研究会を3ヵ月に1度各県持ち回りで開いているのですが、千葉では千葉ネットの人たちと一緒に何か考えてみたいとは思っています。埼玉の方でもこれまでの社民党とは少し違う、社民推薦の女性市議に声をかけてみたいと思っています。
――私は近い将来起こりうる政界再編の際、「虹と緑」が新しい潮流をつくっていくことを期待しています。そのために、単なる「環境」にとどまらない、政治的エコロジーとしてのネットワークを確立してもらいたいですね。
いまは、点の集合に過ぎないので、力量が伴っていませんが、われわれもその点を踏まえ、より広い支持を得ることのできる中身のある組織に変わっていこうとしています。そうでならねば、統一地方選で戦えませんからね。
長野県知事選(9月28日告示、10月15日投票)に、作家の田中康夫さんが立候補するという。大歓迎だ。
長野県は県庁出身者で知事の椅子をたらい廻ししてきた「お上の県」として有名である。現知事は5期20年、その前とその前の前は、それぞれ3期12年、会わせて44年間も役人が知事の権力を独占し、選挙は事実上信任投票であった。
現知事が3月に引退を表明するや、副知事が予定どおり立候補宣言した。県議62人中42人が参加する県政界が副知事に立候補を要請し、それに続いて県下の市町村長、議会議長らが副知事室に日参、這いつくばって御出馬を懇願したというのが臭い田舎芝居の筋書きであった。
一昨年2月の長野五輪でかけがえのない信州の自然を破壊され、西武資本に骨の髄までしゃぶり尽くされた市民派、これ以上我慢できぬと、県民不在の知事選びに反対する署名運動をおこない、2週間で3万人の署名を集めた。これに同調したのが、何かといえば、補助金をちらつかせて頭を押さえつける役人に頭にきていた財界の一部や、補助金の恩恵に浴したことのない中小企業経営者である。さらに連合や民主党内造反は、文化人も合流するに至って、田中擁立の気運は一気に盛り上がったということである。
田中康夫といえば、やたらブランド、スッチー好きのにやけた中年男と思われているが、阪神大震災にいち早く単車で駆けつけ、ボランティア活動を続けてきた。また、神戸空港反対運動では先頭に立って闘った行動派作家の一面も合わせて持っている。共産党を除く全政党が支持し、強固な集票マシーンを擁する副知事陣営に勝つには、これ以上の候補者はいない。共産党は相変わらず独自候補を立てようとしているが、党利党略主義の愚行である。
同じ行動派作家でも、石原慎太郎は三宅島都民の受難を尻目に、マレーシャーのホテルで水泳三昧し、噴火地震より「もっと大事なことがある」とうそぶいている。マッチョ知事には都民を激励するより、自衛隊に檄を飛ばす方がお似合いなのである。
小寺山康雄
熊本いのちと土を考える会
*穏やかな大地の贈り物*
「熊本いのちと土を考える会」は、「農薬や化学肥料や食品添加物を使わない食べ物を、感謝しながら食べましょう」をスローガンに、生産者と消費者が提携して育てた生活協同組合です。現在、米・野菜・果物・肉等の生産者26名と約600名の消費者で活動を続けています。
生産者は、毎週1回有機農産物と加工食品を消費者グループのポストさん宅に届けます。組合員はそれぞれのグループのポストさん宅に受け取りに行きます。その際、加工食品や肉・卵などは注文に応じて届けますが野菜はそのとき畑にできたものしか届けません。つまり消費者は、どんな野菜が入って来るかケースを見るまで分かりません。
これは私たちの
本物の食べ物へのこだわりから生まれたやり方です。不足分をどこかから調達してくるようなことは絶対にしません。もちろん、一方で料理講習会をしたり料理メモ帳をつくったりして野菜料理のレパートリーを増やす努力も続けています。
このこだわりの有機農産物を御希望の方は、「考える会」に事務所を置く「グリーンファーム熊本(電話・ファックス 090-286-3966)」まで御注文ください。安全で美味しい野菜を、自信を持ってお届けします。
渡辺 正次郎
【連絡先】熊本県上益城郡益城町宮園401
ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
@お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)
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