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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第164号(2005年2月28日発行)

 第8回公開審理報告


 2月3日沖縄市民会館において第8回公開審理がひらかれ、キャンプシールズと嘉手納基地の求釈明がおこなわれた。

 地主の島袋善祐さんは、自分の土地はキャンプシールズなどという名前ではなく、もともとはマガジャバルという土地で、とても実り豊な土地であったと説明し、その地名を勝手に「シールズ」と変えてしまったことは大変けしからんと発言した。そして境界線に立っている「USMC PROPERTY LINE」と書かれている標識の拓本を示し、辞書をひいてみたら「合衆国海兵隊財産線」という意味だったと説明、いつからアメリカの財産になったのかと防衛施設局に質問した。
 これに対し、防衛施設局大沢部長は「ここには辞書を持ってきてないから・・・云々」といったような意味不明な回答をした。更に善祐さんはススキの一株を示して、「沖縄の言葉ではグシチといいます。葉の先を結ぶとサンになり、魔よけになります。軍隊は沖縄から出ていけ!」と、防衛施設局席に向かってサンを振って魔物を祓った。会場内爆笑と拍手。いつもは壇上でポーカーフェイスの収用委員会のメンバーも、善祐さんのユーモアにあふれたお話に、身を乗り出して聞き入っていた。

 続いて嘉手納の地主の照屋秀伝さんが発言された。子供のころの記憶では、家のほかに畑と池があった。これらの土地が現在は米軍の住宅になっている。2004年3月22日に那覇防衛施設局の職員2名が秀伝さんの家を訪問し、確かめたいこともあった秀伝さんはお茶も用意して招き入れたが、契約の話にきていると言いながら契約書も持参せず、次の予定があるからと言って、職員はさっさと帰ってしまったとのこと。こんなでたらめな話があるかと防衛施設局を追求した。更に、他の地主たちの話では印鑑証明もつけず、三文判で契約しているというが、それが事実とすれば契約自体が有効かどうか疑わしいと防衛施設局に釈明を求めた。

 これに対し、大沢部長は「契約を委任される方に住民票と印鑑証明をとるよう指導している」と述べ、渡久地収用委員会会長からも、揃っているか確認するよう念を押された。

 ウイットとユーモアに富んだ善祐さんのお話は公開審理だということを忘れさせるくらい楽しめました。防衛施設局席を祓ったときは痛快でした。秀伝さんの求釈明は防衛施設局のごまかしを鋭く追及していました。公開審理に参加すると反戦地主の方々の生の声が聞けます。
 次回の公開審理は
日時 3月23日(水)午後一時
会場 沖縄市民会館(中ホール)
 会員のみなさまの参加をお願い致します

沖縄県収用委員会公開審理 議事録