おわりに

 普天間飛行場の返還は、市街地の中央部に所在しており、地域振興を阻害しているのみならず、事故の際には市民の生命・財産にも危険が及ぶとして、県知事をはじめ、県民の皆様が長年にわたり要望してこられたものであります。

 また、普天間飛行場の跡地利用は、夢のある自立できる沖縄を創ることを目指して沖縄県が策定された、21世紀のグランドデザインである国際都市形成構想においても中核的な位置を占めています。

 政府は、県民の皆様のこうしたご要望を踏まえ、普天間飛行場所在のKC-130空中給油機を本土の岩国飛行場へ移設させる等の措置を採った上で、代替へリポートとして、必要がなくなった場合には撤去可能な海上ヘリポートを建設することとしたものです。

 『参考』にお示しするとおり、現在の普天間飛行場と比較してみれば、海上ヘリポートは、その規模、安全性、騷音の影響、住民生活・地域開発等への影響といった面で優れており、住民の皆様の安全及び生活環境・自然環境の保全に十分配慮しています。

 地元の皆様におかれましては、普天間飛行場の返還に至る経緯や海上ヘリポートの内容等について十分にご理解を頂き、海上ヘリポートの建設につき、是非ともご理解・ご協力を賜るよう、お願い致します。


出典:『海上へリポート基本案について』
   (平成9年11月)普天間飛行場移設対策本部


『海上へリポート基本案について』 目次


海上ヘリポート建設計画][沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック