13. やっぱり市役所の障害福祉課は不勉強、いい加減だ (2001/11/16記入)
いい人は介護する(?)――障害者として、介護者としての雑感
(その13)
前項、12で、音声付の電磁調理器購入の補助申請の話を書きました。 近くの家電店に頼んでおいた見積書が来たので、それをもって市役所の障害者福祉課へ行き、申請書を出してきました。その帰り際に、私のもっている『身体障害者手帳のしおり』は10年も前のものなので、今年の新しい版の『手帳のしおり』をもらえないか、と頼みました。古いものを信用していると損をする話などは、すでに、本欄の(その3〜その5)で触れ、市役所の窓口への批判も書きました。
10月の初めに問い合わせたときは、まだ東京都から今年の版は届いていないとのことでもらえず、10月の末にもう一度、連絡してみてほしい、と言われていたからです。今回は、すぐに貰えました。ただし、前にも触れたように、今年の版ではなく、昨年発行の2000年版でした(それ以前の版はすべて表紙に発行の年が元号で書いてあったのですが、何と、昨年の版は「2000年」と西暦で書いてあるではないですか! 奥付もそうです。これは拍手です)。私は、この昨年の版以後、変更になった箇所はないのでしょうね、と念をおしてみました。窓口の係員は、変更はありません。この窓口自体だって昨年の版を使っているのですから‥‥と、カウンターの下から昨年版の『身障者手帳のしおり』を出して私に見せてくれました。なるほど、では、これを頂いていきます、と私はそこを辞した。
さて、昨日、この昨年版の『しおり』をざっと眺めてみた。視覚障害者に、電磁調理器購入の補助は出るが、電子レンジはリストに入っていないこと、以前にも触れた、身障者手帳4級の私には身障者手当てが出るが、それよりずっと障害の程度の重い2級の手帳を持っている連れ合いには、それが出ないようようになっていることなども確認した。
いろいろ眺めているうちに、本欄(その3)で触れた航空運賃の割引のところがありました。なんと、10年前に私がもらった手帳と同じ割引率(25%)が載っているではないですか! 現在の割引率が3割以上になっていることは、本欄(その3)の2.で書きました。私は一瞬、また割引率が削られたのか、と思いましたが、念のため、日航や全日空のホームページを見て、障害者への割引率を調べてみました。
(日航のページ、http://www.jal.co.jp/jalpri/discount.html
全日空のページ
http://svc.ana.co.jp/svc/index..html から、→ 「その他のサービス」 → 「ANAスカイアシストデスク」 → 「身体障害者割引運賃率について」 とたどる)
やはり、「約37パーセントの割引」となっています。つまり、『身障者手帳のしおり』の2000年版の記述は、10年前のままで、現在とは違っているのです。西東京市役所障害者福祉課の窓口は、それを知らずに使っており、訪ねてきた身障者には、これ以後の変更はない、と伝えているのです。不勉強ですし、不誠実です。無責任と言われても仕方がないでしょう。明日、電話で、これを窓口に知らせてやらねば‥‥と思っています。そして、あらためて、2000年版の記述で、その後変更になった箇所は、ほかにはないのか、をきちんと聞き出さねばならない、とも思っています。