戦争と平和を考えるお奨め本 その2 (『市民の意見30の会・東京ニュース』より)
「市民の意見30の会・東京」の発行する『ニュース』の第56号(10月1日発行)は、前号に続き、戦争と平和について考える上での、「薦めたい書籍」のその2を載せています。それを以下にご紹介します。
戦争を伝える本 紹介 (2)
日高六郎さんのお薦め
1 『真空地帯』 野間 宏 岩波文庫 戦前の軍隊のなかでの兵卒の日常生活をぜひ氏って欲しい。 |
2 『墓標の代わりに』 尾崎行雄
雑誌『改造』1933年1月号。伏字あり。 1931年の「満州事変」勃発と、32年「満州国」建国に対する真向からの批判論。三原則を挙げている。「国家主義から国際主義へ」「武力主義から平和主義へ」「植民地領土に自治・独立を」。 |
宇井 純さんのお薦め 『戦争はなぜ起るか』 佐藤忠男 ポブラ社
少し古いかもしれませんが、子ども向。 |
本多勝一さんのお薦め 『南京大虐殺』 本多勝一 朝日新聞社
アジア侵略戦争の中で、最大の虐殺をともなった事件。侵略の実態を詳述しています。(出張中でおくれたので、とりいそぎ自著だけ書いて投函します。) |
海老坂武さんのお薦め
1 『野火』 大岡昇平 殺すか殺されるか、人間を食うか食われるか、そのような選択をせまるものとしての戦争が描かれています。 |
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2 『昭和時代』 中島健蔵 岩波新書 戦前、戦中を一人の知識人がどう生きたかを具体的に知ることができます。 |
3 『記憶よ、語れ』 海老坂武 自分の本で恐縮ですが、昭和9年生まれの少年が戦争をどう記憶しているか、忘れているか、を伝えたいと思いました。
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戸井昌造さんのお薦め 『戦争案内――ぼくは20歳だった』 戸井昌造 晶文社および平凡社 今こそ、若い人たちにぜひ読んで欲しい一本。本年9月に「平凡社ライブラリーの一冊としてハンディになって再刊された。 (右は平凡社ライブラリー 文庫形式 ¥1100 + 税、 左は晶文社版 大型 ハードカバー ¥1600 + 税) |