211 畑敏雄さん、逝去 (2010/01/01掲載 )
反戦運動、原水禁運動の活動家だった畑敏雄さん(東京工業大学名誉教授、元群馬大学学長)が、2009年12月31日、逝去されました。96歳でした。謹んでご冥福を申し上げます。
その夜、読書をしながらと、書籍をもって就寝されたまま、まったく苦痛もなく亡くなられたのことでした。
お通夜は2010年1月4日(月)午後6時から、告別式は5日(火)正午から、どちらも東京・信濃町の千日谷会堂(東京都新宿区南元町19・JR中央線「信濃町」駅 徒歩1分、右に地図)で行なわれます。
畑さんは、東京1913年生まれ。専門は高分子化学で、その代表的な学者でした。同時に、敗戦の1945年に東京工業大学の助教授になると、ただちに同大の教職員組合の運動、同工大平和委員会などの活動を開始し、1955年、原水爆禁止運動の開始の中で、第1回原水禁世界大会の準備会で国際部長につき、以後は原水爆禁止運動で、同僚の早川康弌さんとともに、中心に活動され、1983年から85年までは、原水協の代表委員を勤められました。
著書などでは、「ビキニ大署名運動の教訓」(日本平和委員会編「平和運動20年記念論文集』所収)、「学長閑話――ロマン派学長折々の記」(あさを社、1982年)などがあります。
(左上の写真は、1957年の第28回メーデー会場で。右が畑さん、左は、反戦運動の仲間である東京工業大学名誉教授の故早川康弌さん,吉川勇一撮影)