TKOPEACENEWS
 2面 NO.83 08.12.1

新テロ特措法改正に対する抗議声明

フォーラム平和・人権・環境
事務局長 福山真劫

 衆議院本会議は本日、新テロ特措法改正案を、自民党・公明党による3分の2の賛成多数で再可決しました。改正案の成立により、日本政府が海上自衛隊の艦船をインド洋に派遣し、米同盟軍の艦船に燃料等の補給を行う活動は、2009年の12月まで延長されることになりました。
 日本政府と海上自衛隊の進める燃料補給活動は、米国の進める「対テロ戦争」の支援であり、憲法に違反することは明らかです。平和フォーラムは、新テロ特措法の改正を認めることはできません。

 昨年末から本年1月にかけての新テロ特措法案の審議に当たっては、海上自衛隊から燃料補給を受けた米海軍艦船がイラク戦争に参加しているのではないかなど、野党から政府に対して様々な疑問が提起されました。しかし、日本政府は十分に答えることができませんでした。また審議の中で、インド洋に派遣されていた自衛隊艦船の航海日誌が違法に処分されていたなど、新たな問題も明らかになりました。
 野党が提起した様々な疑問点は、今国会でも解明されませんでした。日本国政府と自衛隊が、自衛隊の活動実態を国会に報告しないことは、文民統制の根幹に関わる大問題です。

 田母神俊雄・前航空幕僚長が現職時に、憲法改正や侵略戦争の賛美を行っていたことが明らかになりました。またこうした考えに同調する一定の勢力が、航空自衛隊高級幹部の中に存在していることも明らかになりました。自衛隊の内部に、民主主義と平和憲法を根底から覆そうという勢力が生まれているときに、その自衛隊を海外に派遣するほど危険なことはありません。
 いま重要なことは、海外で活動している全ての自衛隊部隊の撤収と、自衛隊内部に存在する反民主主義的勢力の調査、自衛官に対する民主主義教育の徹底です。

 旱魃と飢餓に苦しむアフガニスタンの民衆にとって必要なことは、早急な食料と医療の支援です。海外政府やNGOが支援活動を行うためには、紛争各派が共同のテーブルにつき和平協議を進め、停戦を実現しなければなりません。
 私たちは日本政府に対して、和平協議や停戦協議のために、国際的に積極的に働きかけることを求めます。

2008年12月12日


活 動 日 誌
10月26日(日) 朝鮮統一、10・4宣言1周年の集い(全水道会館13:30)
10月31日(金) 狭山事件の再審を求める市民集会 日本教育会館13時〜16時
11月22〜23日 非核・平和条例を考える全国集会(金沢)
11月27〜28日 第40回食とみどり、水を守る全国集会(青森)
11月30〜1日 関東ブロック総会(館山)
12月6日(土) もんじゅ廃炉を求める全国集会
12月10日(水) 三多摩「不戦を誓う集会」
12月15日(月)狭山東京実行委員会総会

今 後 の 日 程
1月31〜2月2日 護憲香川大会
2月6日 狭山事件の再審を求める東京集会
3月1日 ビキニデー55周年浜岡原発見学
3月2日(月) 全国活動者会議(静岡)午後、ビキニデー55周年全国集会(静岡)

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