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3面 NO.29/02.8.1発行 |
宮城県護憲平和センターの主催による抗議の反対行動は、7/5午後6時から市内のハーネル仙台会議室において、沖縄前読谷村長、元県出納長の山内徳信(基地の県内移設に反対する県民会議共同代表)さんを講師に「有事法制と在日米軍基地」と題して約60分講演をいただいた。講演では、在沖縄米海兵隊の県道104号越え実弾射撃演習反対闘争や読谷飛行場における米軍パラシュート降下演習に反対する村民ぐるみの闘いを紹介しながら、有事(戦争)法制は、国民を死への道づれにするものだと強調され法案廃案まで闘う強い決意を表明された。 ▲講演する山内徳信さん |
1977年6月、全国初の自衛隊「多方面区演習(1,000名)が「矢臼別大演習場」で実施、これに伴い6月9日、大樹町「旭浜」で輸送艦LSTが「揚陸訓練」を強行したのが始まりで、過去4回自衛隊側の都合で中止になっているものの、昨年7月2日の軍事演習で21回目をかぞえています。 1985年、7回目の「揚陸訓練」から現在の「浜大樹(町有地)」で実施、翌86年防衛庁と大樹町で年間賃貸し契約をしていた演習地を防衛庁が買い上げ恒常的な「多目的沿岸演習場」を設置する動きが強まり、翌年12月に町有地買収をおこない「浜大樹訓練場」を新設しました。以後、毎年のように軍事演習を強行し、1998年7月には輸送艦「おおすみ」を活用し、99年7月の演習から「エアークッション艇LCAC」が上陸演習に加わり、軍事演習は年々強化されています。 1983年5月に行った抗議行動の際には、地区労議長ら6人が不当逮捕されるなどの弾圧もうけていますが、反対闘争は地区労時代から平和運動フォーラムにうけつがれ24年間、欠かさず現地における1,000人規模の全道的な抗議行動を続けています。 沖縄や佐世保、岩国、神奈川、三沢など全国からと道内の参加者が今年も1,000人を越え、午前8時から午後の2時まで長時間におよぶ抗議集会を展開しました。 浜大樹の海岸沖合に停泊している輸送艦「おおすみ」の艦艇から出撃したLCACは海水を空中高く巻き上げながら海岸にむけて猛烈な勢いで突進してくる。私たちのすぐそば有刺鉄線を隔てた10メートルくらいの海岸に猛然と上陸してきた。海水と砂と小石を巻き上げ抗議をしている私たちの頭や顔に降ってくる。LCACからは、戦闘用車両がつぎからつぎに吐き出され、緊張した隊員が銃器をかまえて砂浜に待機し、そうした物々しい警戒の中上陸は完了し、LCACは沖合の輸送艦に向かって行く。こうした演習の合間には武装したヘリが抗議行動をしている1,000人のすぐ上を飛行し威圧をかけてくるし、あたりは轟音が響きわたりいやがうえにも興奮してくる。 このような軍事演習が2台のLCACによって午後2時ころまで30分に一回のわりで強行され、攻撃ヘリ・ブラックホークから自衛隊員の上陸演習も実施されるなど、まさにこの場所は間違いなく戦場であるとおもう演習でした。 抗議行動に参加した1,000人は、CACが上陸するたびにシュプレヒコールで抗議し、その間は全国から参加した各県の代表者による決意表明をうけるなど。久し振りに気合いの入った集会となりました。参加者の口々から自衛隊はどこの国に侵略上陸するのか、戦争反対、有事法制反対、憲法改悪反対など反戦平和運動の強化をさらに継続することを誓いあった集会でもありました。 ▲全国から北海道内から続々と仲間が結集する浜大樹海岸 |