TKOPEACENEWS
 3面 NO.29/02.8.1発行

7・5〜6「王城寺原演習場での在沖縄米軍海兵隊
実弾演習反対集会」

・2002年7月5日〜6日
・宮城県仙台市大和町民体育センター

 宮城県護憲平和センターの主催による抗議の反対行動は、7/5午後6時から市内のハーネル仙台会議室において、沖縄前読谷村長、元県出納長の山内徳信(基地の県内移設に反対する県民会議共同代表)さんを講師に「有事法制と在日米軍基地」と題して約60分講演をいただいた。講演では、在沖縄米海兵隊の県道104号越え実弾射撃演習反対闘争や読谷飛行場における米軍パラシュート降下演習に反対する村民ぐるみの闘いを紹介しながら、有事(戦争)法制は、国民を死への道づれにするものだと強調され法案廃案まで闘う強い決意を表明された。
 7月6日は、全国基地ネットに結集する北海道から沖縄までの米軍基地撤去を闘うなかまと、宮城県内からの参加者1,000人による抗議集会が大和町民体育センターで開催され集会終了後大和町内をデモ行進しました。
 抗議集会においては、宮城県平和センターの大内さんはこの王城寺原演習場が9・11事件いらいテロ対策や、生物・化学兵器による攻撃を想定しての日米合同の訓練が実施されるなど不安が増大している。また、97年以来5回目の訓練であり、この間、沖縄では実施されなかった夜間演習や発射弾数も沖縄の一年分を越す実弾を砲撃するなどすざましい訓練になっている。海兵隊員の基地外への外出など当初の地元との約束がホゴにされ演習場周辺住民は恐怖であるとはっきり演習反対の声が増大していると報告されていました。こうした反対の声を基地交付金で口封じしているのが防衛庁の姿勢です。
 全国の米軍基地撤去を闘う仲間を代表して沖縄平和運動センターの岸本事務局長は、県道104号越え実弾砲撃演習は着弾地に実力で座り込むなど命をかけた闘いとして沖縄では30年間も闘ってきた。演習を廃止に追い込むことができず本土5カ所に移転したことは非常に残念である。移転後の沖縄においては基地が撤去したわけではなく、今も演習による山火事が頻繁に発生するなど激しい訓練は続いています。日本政府は、有事法制の先取りとみられる普天間海兵隊基地を名護市への移設、米軍那覇軍港の浦添市への移設、やホワイトビーチでの原潜の母港化など基地機能の強化が計られています。9・11事件のとき沖縄の米軍基地は本土から警察機動隊を大量に派遣し警護したように異常なまてに緊張しています。この緊張は有事法制が制定されればさらに拡大されると思います。米軍基地の75%をもつ県の不安が増大しています。基地撤去に向けて頑張ろうとあいさつがありました。
 集会終了後、自衛隊大和町駐屯地前を通り大和町の中心をデモ行進をして町民の皆さんに、米軍実弾砲撃演習の中止と日米合同軍事訓練に反対しょうとシュプレヒコールで訴えました。町民の皆さんは戦後米軍兵隊による婦女子レイプ事件などを経験しているため、一日も早い米海兵隊の演習の中止と演習場の撤去を求めてデモには非常に好意的でした。


▲講演する山内徳信さん
▲全国基地ネット代表して挨拶する沖縄平和運動センター
 岸本事務局長
▲大和町内をパレード

《反安保、自衛隊の北方機動特別演習反対!「浜大樹揚陸訓練」反対!

7・9全国抗議集会》

 1977年6月、全国初の自衛隊「多方面区演習(1,000名)が「矢臼別大演習場」で実施、これに伴い6月9日、大樹町「旭浜」で輸送艦LSTが「揚陸訓練」を強行したのが始まりで、過去4回自衛隊側の都合で中止になっているものの、昨年7月2日の軍事演習で21回目をかぞえています。
 1985年、7回目の「揚陸訓練」から現在の「浜大樹(町有地)」で実施、翌86年防衛庁と大樹町で年間賃貸し契約をしていた演習地を防衛庁が買い上げ恒常的な「多目的沿岸演習場」を設置する動きが強まり、翌年12月に町有地買収をおこない「浜大樹訓練場」を新設しました。以後、毎年のように軍事演習を強行し、1998年7月には輸送艦「おおすみ」を活用し、99年7月の演習から「エアークッション艇LCAC」が上陸演習に加わり、軍事演習は年々強化されています。
 1983年5月に行った抗議行動の際には、地区労議長ら6人が不当逮捕されるなどの弾圧もうけていますが、反対闘争は地区労時代から平和運動フォーラムにうけつがれ24年間、欠かさず現地における1,000人規模の全道的な抗議行動を続けています。
 沖縄や佐世保、岩国、神奈川、三沢など全国からと道内の参加者が今年も1,000人を越え、午前8時から午後の2時まで長時間におよぶ抗議集会を展開しました。
 浜大樹の海岸沖合に停泊している輸送艦「おおすみ」の艦艇から出撃したLCACは海水を空中高く巻き上げながら海岸にむけて猛烈な勢いで突進してくる。私たちのすぐそば有刺鉄線を隔てた10メートルくらいの海岸に猛然と上陸してきた。海水と砂と小石を巻き上げ抗議をしている私たちの頭や顔に降ってくる。LCACからは、戦闘用車両がつぎからつぎに吐き出され、緊張した隊員が銃器をかまえて砂浜に待機し、そうした物々しい警戒の中上陸は完了し、LCACは沖合の輸送艦に向かって行く。こうした演習の合間には武装したヘリが抗議行動をしている1,000人のすぐ上を飛行し威圧をかけてくるし、あたりは轟音が響きわたりいやがうえにも興奮してくる。
 このような軍事演習が2台のLCACによって午後2時ころまで30分に一回のわりで強行され、攻撃ヘリ・ブラックホークから自衛隊員の上陸演習も実施されるなど、まさにこの場所は間違いなく戦場であるとおもう演習でした。
 抗議行動に参加した1,000人は、CACが上陸するたびにシュプレヒコールで抗議し、その間は全国から参加した各県の代表者による決意表明をうけるなど。久し振りに気合いの入った集会となりました。参加者の口々から自衛隊はどこの国に侵略上陸するのか、戦争反対、有事法制反対、憲法改悪反対など反戦平和運動の強化をさらに継続することを誓いあった集会でもありました。

▲全国から北海道内から続々と仲間が結集する浜大樹海岸
▲LCACの上陸寸前に抗議のシュプレヒコール
▲浜大樹に上陸したLCAC
▲上陸したLCACが向きを変えている
▲三多摩平和運動センター川村議長も連帯のあいさつ

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