狭山差別裁判糾弾、石川一雄さんは無実だ!
2.20
狭山事件の再審を求める東京集会
台東区民会館に294名 |
2月20日、台東区民会館ホールにて、狭山東京実行委員会主催の標記集会が開催され、294名が結集しました。同実行委員会の長谷川議長のあいさつに続き、石川一雄さん・早智子さんが力強く闘う決意を表明しました。
中山武敏主任弁護士から三者協議と証拠開示の状況、今後の動向について報告がされました。
「無実のゴビンダさんを支える会」から報告と連帯の表明があり、その後都内各地からの闘いの報告、決意が表明され、集会決議を確認しました。
狭山事件の再審開始を求める決議
狭山事件の発生から50年目を迎えた今年、再審を求めるたたかいは、まさに最大の山場に入りました。再審請求を審理している東京高等裁判所刑事第4部は、2009年から東京高等検察庁、狭山弁護団と協議する「三者協議」を続けてきましたが、この三者協議がいよいよ大づめを迎えています。
これまでに12回行われた三者協議の中で、裁判所は検察に対して「狭山事件の未開示の証拠を開示するよう」勧告を出しました。これにしたがって東京高検は全部で100点を越える証拠を開示しています。しかし、決定的な証拠として裁判所が注目していた、「殺害現場とされる雑木林の血痕反応検査報告書」などは、「不見当(ふけんとう、見当たらない)」などとして、未だに開示していません。さらにここに来て検察は、「これ以上の証拠開示は必要ない。三者協議もこれ以上やる意味がない」などと言い出しています。
長い間具体的な動きがなかった狭山再審のたたかいにおいて、ついに私たちは裁判所を動かし、三者協議を開始させ、検察に数次の証拠開示をさせることに成功しました。これは100万人を上回る署名の数に示されるように、狭山再審を求めるたたかいが世論の支持をえてきた証拠であり、再審実現に向けた実に大きな一歩です。しかし、検察が再審開始に徹底的に抵抗する姿勢を示している今、間違いなく狭山事件をめぐるたたかいは大づめを迎えていると考えねばなりません。
今こそ東京高裁は、弁護団が提出した新証拠の「事実調べ」にふみ切り、再審開始に向けて動き始めるべきです。
今年、2013年は狭山事件発生から丁度50年です。これ以上の時間の経過は許されません。私たちは、この2013年のたたかいをあらゆる差別の撤廃と、基本的人権の確立をめざしたたたかいとして取り組みます。そして、必ず2013年こそ、再審開始と完全無罪を勝ち取ります。
以上決議する。
2013年2月20日
狭山事件の再審を求める東京集会
4月24日
狭山事件の再審を求める東京西北地区集会
本年こそ最大の山場として再審実現と無罪判決を求め、各地域の集会・学習会が取り組まれています。
現在、西北地区で実行委員会が結成され、狭山東京実行委員会と部落解放同盟東京都連との共催で西北集会の準備が進んでいます。
集会日時 4月24日(水)18:30から
場 所 野方区民ホール
中野区野方5-3-1
(野方WIZ地下2階)
西武新宿線野方駅南口から徒歩3分
03-3310-3861
台東集会も開催
集会日時 4月23日(火)18:30から
場 所 台東区民会館8階第3会議室
3.9「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」
明治公園に1万5千人が参加
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2011年3月11日の東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から2周年を前に、3月9日、東京・明治公園で「さようなら原発1千万署名市民の会」主催で、「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」が開かれ、全国から1万5千人が参加しました。
集会は二部形式で開かれ、第1部は日本音楽協議会のオープニングライブを皮切りに、脱原発に取り組む各団体や各地からリレートークが行われました。福島県葛尾村から避難している小島力さんは村民による集団訴訟の取り組みを、国際環境NGOFoE Japanの満田夏花さんは「原発ゼロの後退を許すな」と訴え、原子力資料情報室の伴英幸さんも「原発再稼働をさせてなならない」と述べ、毎週金曜日に官邸前デモをするMisao Redwolfさんは「選挙結果はあっても脱原発は国民の声だ」と語気を強めました。日本消費者連盟の富山洋子さんは「安心できる社会を次代へ」と語り、元山口県祝島島民の花田恵美代さんは「海の埋め立てを許さない」との祝島島民のメッセージを代読しました。
沖縄出身の金城吉春さんとアシビナーズの歌と三線演奏をはさみ、各地からの訴えでは、茨城・東海原発(大石光伸さん)、静岡・浜岡原発(伊藤実さん)、青森・六カ所村再処理工場(山田清彦さん)、北海道・泊原発(小野有五さん)について、それぞれの現状と取り組み報告が行なわれました。福島からは、双葉町の井戸川克隆・前町長と浪江町から避難している柴口正武さんが避難者の立場から「事故は全く収束していない」などと東京電力と政府の対応を強く批判しました。
第二部は女優の木内みどりさんの司会で進められ、最初に全員で黙とうを行った後、呼びかけ人から4人が発言。鎌田慧さんは「原発事故より経済が大事だという政治の動きがあるが、私たちはそれを許さない」と指摘。大江健三郎さんも「福島原発事故をなかったことにしようとする勢力と闘い、原発の再稼働はさせない」と語り「今日のデモは最後まで歩く」と決意を表明しました。落合恵子さんは「原発を推進してきた自民党が政権を取ったが、くじけずに行こう」と呼びかけ、澤地久枝さんは「福島で被爆した人達は全て国の責任で補償させよう」と訴えました。
早くから原発問題を訴えてきた作家の広瀬隆さんは、地震発生や子どもたちの健康、生態系のの異変など、原発事故による恐怖の実態を指摘した後「原発を稼働させる方が多大な金がかかるということをマスコミはきちんと報道してほしい」と訴えました。また、集会参加のために来日した韓国の環境団体「韓国環境運動」の共同代表で「核なき世界のための共同行動」のチェ・ヨル代表が、国際的に連帯して脱原発をめざそうと呼びかけました。
最後に福島から京都に避難している斎藤夕香さんが「事態の深刻さを知らずに避難をしていない人も多い。多くの人に伝えていきたい」と述べ、「私たちのことを忘れないで、繋がってほしい」と訴えました。
集会後に、二つのコースに分かれて、「原発はいらない」「政府は責任を取れ」「エネルギー政策の転換を」「再稼働を許すな」などとシュプレヒコールを行い、横断幕やプラカードを持ち、沿道の人達に呼びかけながら行進をしました。(原水禁報告)
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