TKOPEACENEWS

  2面 NO.1号/99.11.22発行

「フォーラム平和・人権・環境」設立趣意書

地球規模で考え、地域から行動する。私たちは、21世紀を展望して、反核・平和・人権・環境、そして食料問題などの運動を有機的に結合し、広く市民にも開かれた運動の「公共財」として、全国ネットワーク組織「フォーラム平和・人権・環境」を設立します。
 私たちは今、世界規模での大戦、イデオロギーによる社会分裂、工業化と地球環境の破壊の20世紀から、平和と共存、多元的価値と文化の共生、地球環境と調和した富の創造へ挑戦する新しい世紀に立ち入ろうとしています。21世紀は高度情報化、経済・社会のグローバル化がいっそう進展する時代でもあります。
 このなかで、市民社会を基盤とし、国家や国境の枠を超えたNGO(非政府組織)活動も全世界的に広がっています。いまや、国際社会では、国家ではなしえない取り組みをNGOが担うことが当然となり、国連機関とNGOとの関係は「オブザーバー」から「パートナー」へと移行しつつあります。
 私たちの運動も、これまで以上に地球市民的な視点にたって、とりわけ「人間の安全保障」と呼ばれる取り組みを、国内外の運動と連帯していくことが求められています。
 日本は、海外侵略や世界大戦を引き起こした反省の上にたって、日本国憲法を制定しました。私たちは、日本国憲法の崇高な理念を基に世界平和に貢献し、平和・人権・環境などの運動課題の発展に寄与することを決意します。
 日本は世界最初の被爆国であり、ヒロシマ・ナガサキ、そしてビキニの痛切な体験を通じて、「核と人類は共存しえない」ことを認識するにいたりました。その後に発生した世界各国の原発事故を通じて、この認識は人類共通のものとなっています。私たちは、核兵器をなくすことはもとより、原発においても代替エネルギーの開発を積極的に推進し、核廃絶にむけて運動を発展させていきます。
 環境の悪化や食料問題、南北格差や貧困の問題の解決には、人びとが住む地域が自立することが重要です。私たちは、地球環境を守る地域からの行動をすすめ、農林水産業のもつ多面的機能を生かすとともに、地域の自立を促す自給向上の運動をすすめていきます。
 思想・信条にこだわらず、フォーラムの設立趣旨を基軸に広範に結集する運動体としての発展が求められています。とくに連合運動との連携・共闘を強め、さらなる発展を期していきます。
 私たちは、こうした決意のもとに、それぞれの運動団体が果たしてきた歴史を踏まえ、21世紀に向けて、「フォーラム平和・人権・環境」の取り組みに全力を尽くしていきます。

「フォーラム平和・人権・環境」役員

代 表   江橋 崇(法政大学教授)
      岩松 繁俊(原水禁国民会議議長)
      他、女性の代表を補充する
副代表   西沢 清(日教組副委員長)
      江夏孝次(私鉄総連副委員長)
      太田敏夫(全農林副委員長)
      他、民主団体から補充する
事務局長  佐藤康英(自治労特別中央執行委員)
事務局次長 五十川孝(事務局・専従、前憲法フ
      ォーラム、原水禁国民会議)
      市村忠文(事務局・専従、中央労農市民会議)
常任幹事  大原義行(自治労書記長)
      戸田恒美(日教組書記長)
      山野俊次(私鉄総連書記長)
      村瀬暢那(国公総連書記長)
      田島恵一(全国一般書記長)
      佐藤幸雄(全水道書記長)
      増渕 進(全たばこ書記長)
      東田 朗(都市交書記長)
      河田伸夫(全林野書記長)
      待鳥康博(全自交労連書記長)
      今野徳男(日放労渉外部長)
      豊島栄三郎(政労連書記長)
      大河内俊雄(全造船書記長)
      松井好一(全造幣書記長)
      今津久夫(繊維生活労連中央執行委員)
      垣沼陽輔(全日建運輸書記長)


      垣沼陽輔(全日建運輸書記長)
      安田憲司(全港湾副委員長)
      新井修一(国労総務・財務部長)
      藤林和彦(全司法委員長)
      西島藤彦(部落解放同盟書記次長)
      佐久間む津美(婦人会議副議長)
      織田春彦(社青同副委員長)
      大下智之(青年フォーラム事務局長)
      鏡 良美(日生協組合員活動部部長)
      森本一雄(東・東京平和運動センタ
      ー事務局長)
      山田保夫(西・大阪平和人権センタ
      ー事務局長)(全印刷)

会計監査  山田明裕(全林野中央執行委員)
      岡崎 徹(全水道中央執行委員)
      林 貞三(関東B・神奈川平和運動
      C事務局長)
顧 問   山口鶴男(前憲法フォーラム代表)
      後宮俊夫(前憲法フォーラム副代表)
      石黒寅亀(原水禁国民会議顧問)
      関口 和(原水禁国民会議顧問)
      本多喜美(原水禁国民会議顧問)
      前野 良(原水禁国民会議顧問)


運営委員 必要に応じて常任幹事会が委嘱する

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