飯能支部だより

― 1999年度 第3号 ―

発行日 1999年12月1日(水)

発行者 所沢高校PTA飯能支部


                             平成11年 第3号
飯能支部だより             平成11年12月1日
                           所沢高校PTA飯能支部

 朝晩の冷え込みが厳しくなりましたが、会員の皆様方にはいかがお過ごしでいらっ しゃいますか。さて、去る10月24日(日)の午後、富士見公民館におきまして飯 能支部茶話会が行われました。32名の皆様のご出席をいただき、お茶とお菓子を前 に和やかな雰囲気のなかにも内容の濃い話し合いができました。その一部をご紹介し ます。 ☆PTAからの配布物について ◎印刷物が手元に届かない。クラスのリサイクル・ボックスに直行というケースも多  いらしい。クラス会の案内を出したが、確認してみると8割もの親が見ていなかっ  た。 ◎最終的には印刷物を持ち帰るようわが子とよく話し合うことが大切。また親が印刷  物を大切にする姿勢を見せることで子にもそれが伝わるのでは。 ☆紛矢物について ◎紛失物が多い。柔道着がなくなったまま出てこない。  (3年生の保護者の方からお譲りしますとの申し出がありました。) ◎とりあえず自衛することと、高価な物など盗られたくない物は持っていかない方が  よいのでは。 ☆遅刻について ◎うちの子は遅刻が多いが悪びれた様子がないのが不思議。 ◎子どもは遅刻しても人に迷惑はかけていないと思っているかもしれないが、授業中  に入っていくのはやはり迷惑。 ◎集団で生活している学校という場ではルールを守って生活してほしい。授業にさえ  間にあえばいいじゃないかなどとは思ってほしくない。学校に管理や罰則を強める  ようなことはしてほしくない。だからこそきちんと自覚をもってほしいと思う。 ◎所高は自由という意識が強いが、最初はなかなかコントロールができない。3年間  で本当の自由とはどういうものか、自由を守るためにはどうしていくべきかを考え  ていけるようになってほしいと思う。 ☆自習について ◎高校はやたらと自習が多いように感じるが…。 ◎自習だからといって早く帰ってきたりするがそれでもいいのだろうか? ◎クラブの関係とか、学年によってそれぞれ事情が違うようだ。 ☆所高の印象―入学前と後で変わったことなど― ◎入ってみて子どもたちが生き生きしていて、よい環境だと思った。 ◎髪の色やピアスなどの外見で偏見をもたれているような気がする。自分の子はどん  な格好をしていても信じられるので大丈夫だと思っているが。 ◎わが子は決まりがあれば必ず守るような子だが、所高には服装の決まりがなく、髪  を染めてみたいというので手伝ってやった。染めてみた結果は「外見は変わったけ  れど中身は何も変わらないね」と言っていた。そこのところに気がついてくれてよ  かったなと感じた。所高の体育察と文化祭に行ってみて、自分たちがやりたくてや  ることにはこれだけのエネルギーが出るものかと感じ、所高に入って本当によかっ  たと思っている。 ◎高校生は親から見ると未熟な部分と大人の部分が交錯している時期。試行錯誤しな  がら学んでいくのには、所高はよい場だと思う。 ☆入学・卒業行事に関して ◎両方出てみたが、所高のよさが出ている「入学を祝う会」だけで十分だったと思う。 ◎校長先生のお話を聞いてみたかったので、やはり両方出た。結果は、校長先生主催  のものはいらないと感じた。 ◎入学・卒業時には一つの区切りとして厳粛な式も必要なのでは。堅苦しい雰囲気の  中でけじめはあってもいいのではないか。 ◎知らない方は「もともと二つだつたの」と言われるが、流れのなかでこうなってき  たことを知ってほしい。 ◎式のありようについては個人個人でいろいろな考えがあるだろう。どのような形で  あるかということよりも、力によって変えられたことが問題なのでは…。 ◎いろいろ迷ったが、PTAからのプリントを読んだ娘が,先輩たちが築いた経過を  考えて一つで十分だと思うと言い、私と考えが一致したので二人で祝う会だけに出  ることにしたが、来てみると90%以上の方たちが入学式に出たということを知り、  出なかった者にはペナルティでもかけられるのではと不安になり、最後までどきど  きしていた。今後も経過をていねいに知らせてほしい。 ◎来年度の行事がどうなるかはわからないが、入学式の受付で名簿に○をつけるのは  いやだった。なくしてほしい。 ◎2年生だが、何も事情を知らずに入学が決まり、後で学校の中の様子を知って驚い  た。入学説明会や文書だけで判断するのは非常にむずかしかった。しかし親子でよ  い機会ととらえていこうと話し合い、いろいろと勉強させてもらったと思う。踏絵  のような雰囲気は嫌だったが、子どもたちが入学の時一生懸命やっている姿に感動  し、安心した。その時よい学校に来たなと思った。 ◎子どもたちが辛い体験をしてもそこから学んでくれるのはよいことだが、変な知恵  というか、世の中は結局そんなものだというような考えになるのは残念。ここ1、  2年の体験は幸いものだったと思う。頑張った子どもたちの努力はどういうふうに  報われたのだろうかと思うと悲しい気持ちになる。 ◎3年生だが、入学式の時、子どもたちのために先生が頑張ってくれている姿、子ど  もたちが泣きながら抱きついている姿を見て感動した。テレビの某ニュース番組で  キャスターが「学校の主人公は校長ではなく生徒だ」と言っているのを娘が見て泣  いていたが、それを見て私もこの子は今何かを感じて成長しているなと思い、感動  した。この学校でいろいろな事を経験したことが、この子にとってはよかったなと  思っている。 ◎3年生だが、所高に入り、子どもたちに教えられろことが多い。入学式の時、先生  が涙ながらに話してくれた時、こんなふうに子どもに接してくれる先生がいるのだ  ということがわかってうれしかった。心が通っているというか、手作りというか、  ありきたりのものではないからこそ感動する。式というのは、送り出してあげたい、  迎え入れてあげたいという暖かい心があって成り立つもの。子どもたちが中身を見  せてくれ、中身で接してくれる、そういうものを所高に感じる。子どもたちがその  つど精一杯考えて生き様を見せてくれていろところがよい学校だと思う。それを支  えてくれた先生方に感謝している。 ☆所高の施設・環境について ◎子どもが吹奏楽に入って頑張っているが、環境面での整備不足に限界を感じている。  公立校でもクーラーの入っている学校もある。吹奏楽もあまりにもお粗末な施設で、  壊れそうな楽器を使い、頑張っている。PTAとしても学校の環境整備を強力に申  し入れてほしい。 ◎合宿所なども早急につくってほしい。 ◎合宿所がない県立高はいったいどのくらいあるのだろうか。参考のためにデータも  知りたい。 ☆その他 ◎2年生の修学旅行は子どもたちが頑張り、とても心の通い合ったよいものだったよ  うだ。  最後に支部長から、これからも親同士の横のつながりを大切にしていきたいという 挨拶の言葉があり、茶話会は無事終了しました。当日、アンケート用紙をお配りして 茶話会ヘのご意見・ご感想を書いていただいたのですが、入学・卒業行事の話が多す ぎて、もっとほかのことも話し合いたかった、母親しか集まらないのはなぜだろうか、 もっと父親の参加を呼びかけられないだろうか、といった貴重なご意見が寄せらまし た。参加してくださった皆様のご協カに心から感謝いたします。       ※役員より        茶話会を終え、今年度の役員の仕事も大きなものは来年度への引継ぎ        だけになりました。まだ春浅い3月、前年度の役員さんからバトンタ        ッチをして何もわからないまま走りだし、あっという間の9ヶ月でし        た。思ったより楽しく、また何よりも教えられる事の多い日々でした。  会員の皆様のご意見は実にさまざまで、支部行事を進めていく時にどのような形で 行うベきか迷うこともしばしぱでしたが、子どもたちに楽しく、のびのびと充実した 学校生活を送ってほしいという親としての思いはみな同じでしょうし、それを支える のがPTAの役目だろうと思います。役員として反省すべき点は多々ありますが、来 年度の役員さんに伝えるべきことはしっかりと伝え、今後の支部活動をよりよいもの にしていければと考えております。  最後に会員の皆様のご協力に感謝し、来年度も引き続きご支援下さいますようお願 い申し上げます。どうもありがとうございました。
(Web管理者記)
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