常任理事会だより
― 1999年度 第6号 ―
発行日 1999年11月2日(火)
発行 所沢高校PTA常任理事会
常任理事会だより 発行日 1999年11月2日
― 1999年度 第6号 ― 発行 所沢高校PTA常任理事会
第3回 常任理事会(10月15日)報告
・理事会への傍聴について
9月の理事会で決定された内容については、第4号の常任理事会便りでお知らせし
ましたが、これについて一理事から「承認は傍聴の自由を侵すものではないか」と
の疑問が出されたとの報告がありました。討論では「承認」は「許可」ではなく
「了承」の意味であり、傍聴の自由を否定したり制限する意図はないこと、会議室
は70数名の理事で一杯になる状態なので無制限の傍聴は物理的に困難であること
等の事情で、一応の手続きとして設定したものであることが確認されました。従っ
て基本的には傍聴は自由ですので、ご希望の方はどうぞお気軽にお出かけ下さい。
・講演会の打ち合わせ
12月4日(土)に松崎運之助さんの講演が行われます。
寒い時期でもあることですし、昨年の落合恵子さんの講演会の反省をしつつ今年の
講演会の準備の為の話し合いを行いました。
・生徒総会に向けて
10月29日(金)の生徒総会に向けた生徒達の取り組み状況について、先生から
報告を受けました。この日も生徒会役員達は夜遅くまで話し合いを続けていました。
2年続けて生徒会の決議が、前校長一人の意見でつぶされてきたことで、生徒の中
にシラケがあるのではないかとの感想や、どんな結論になるにせよ、自由に、そし
て存分に自分達の意見を出し合い結論を出すことで、生徒達が元気がでるような結
果を望む、等の要望が校長先生に対して出されました。
その生徒総会ですが、29日には話し合いが終わらず、継続審議になったそうです。
実りある議論を期待したいと思います。
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今後のPTA活動予定
11月 6日(土) 第3回理事会 午後1時30分 被服室
11月20日(土) 1学年保護者懇談会 午後2時
3学年保護者懇談会 午後2時(予定)
11月26日(金) 創立100周年の集い 午後1時30分 体育館
12月 4日(土) 松崎運之助氏講演会 午後2時 体育館
12月16日(木) 第10回公開口頭審理 午前10時
12月18日(土) 自由と教育を考える委員会学習会
講師:長野県率辰野高校 宮下与兵衛先生
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PTA主催 講 演 会
『生きること 学ぶこと』 講師 松崎運之介さん
長く暑かった夏が去り、深まり行く秋の中、PTA会員の皆様はいかがお過ごしで
しょうか。
12月4日(土)には山田洋次監督の映画「学校」の主人公のモデルで、現在も足
立区で夜間中学の先生をしておられる松崎運之助(みちのすけ)さんをお迎えして講
演会を行います。
生活文化部会としては、今年の講演会はどなたに御願いしたらよいのかを、話し合
いました。そしてPTA関係の方、小中学校、高校、大学の先生方、学童保育の指導
員、映画作りに関わっている方など様々な人に意見を伺いました。そんな中で、松崎
氏の講演を聞いたという方がこんな話を教えて下さいました。
「世に言うところの有名な人ではないけれど、自分の今までの生き方、自分が教え
てきた夜間中学の生徒達と過ごしてきた日々、そしてこれからのことなどを静かな口
調で淡々と語るその話が、自然に心にしみ込んできて、自分の心がやさしく暖かくなっ
ていくのを感じた」と。
松崎さんは、その著書「学校」「人生」の中で、夜間中学を通して多くの人と出会
い、ともに泣き、ともに怒り、ともに笑っているうちに、そこに通う生徒達の厳しい
生活をくぐり抜けてきたやさしさに、自分の心が洗われてきたと語っておられます。
東京の下町の夜間中学の灯はこんな先生達によって、世の片隅の人生をそっと照ら
してくれているのです。
そんなエピソードを交えて『生きること 学ぶこと』というタイトルでお話をして
いただきます。
中学生、高校生、そして父母の皆さん、市民の皆さん、たくさんの方々のご参加を
お待ちしています。
生活文化部 ○○ ○○
日時 : 12月4日(土) 午後2時より
場所 : 所沢高校体育館
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〜〜〜第9回公開口頭審理が開かれました〜〜〜
10月26日に、竹永先生への不当処分に関する第9回公開口頭審理が浦和のさい
たま共済会館で行われました。98年3月26日の処分の日から既に1年半以上が過
ぎ、内田前校長への4回にわたる尋問も終了しています。この日は97年度の県教育
局高校第1課の主席管理主事で、現在川越工業高校の校長である舩津和信氏が証人に
立ちました。教育局での舩津氏の仕事は、主に人事管理〈特に校長の)で、その他に
管理職の人事異動や教職員の懲戒処分なども担当していたそうです。ちょうど内田前
校長が所高に赴任した初年度に教育局にいたということで、当時、PTAと教育局と
の話し合いの席に何度も加わっていました。また、竹永先生の処分の起案に深く関わ
っていました。
今回の尋問でわかったことをいくつか挙げてみます。
┌─────────────────────────────────────┐
│ 竹永先生を処分するにあたり、本人への事情聴取を行っていない。また、98 │
│ 年3月18日の入学許可候補者説明会に出席していた入学許可侯補者や、その │
│ 保護者、他の先生からも事情を聞いていない。 │
└─────────────────────────────────────┘
事実確認は校長から聞いた話と事故報告書だけだということが明らかにされました。
「竹永先生からの事情聴取は、他の先生方が部屋から出ていかなかったためできなかっ
た。プライバシー保護のためにも事情は本人のみから聞きたかったが、できなかった
のだ。」と舩津氏は証言しています。しかし、本件はプライバシー云々は関係なく、
これが聴取をしなかったことの理由にはなりません。請求人が「何でも話しますよ」
と言っていたことには「知らなかった」と証言しました。
┌─────────────────────────────────────┐
│ 発言内容を的確につかまずに処分をしている。 │
└─────────────────────────────────────┘
竹永先生は3月18日の説明会で、きちんと経過説明をして、その上で、「祝う会
のみ行いたい」という生徒たちや教職員の思いを述ベ、さらに「まだ4月9日まで時
間があるので、校長と話し合いを続けます。当日は混乱のないようにするので安心し
て来て下さい。」と述べています。それにもかかわらず、処分にあたっては校長が言っ
たことに反した発言をしたからとし、請求人側弁護士が発言内容をきちんと説明して
も、「祝う会のみを行う」と断言したという主張を変えませんでした。
┌─────────────────────────────────────┐
│ 内田前校長が密かに録音した3月18日の説明会の録音テープは処分後に県に │
│ 提出されたが、舩津氏はそのテーブを聞いていない。また、公開口頭審理にあ │
│ たって作成されたテープの反訳書(テープをおこしたもの)にも目を通してい │
│ ない。 │
└─────────────────────────────────────┘
テープを聞いていないのに、舩津氏の陳述書には、校長が提出した事故報告書につ
いて「まちがいない」と書かれています。この事について舩津氏は尋問の中で「校長
がウソをつくはずがない」と述べました。事実を客観的に慎重に判断すべき立場にあ
るにもかかわらず、校長の言葉をうのみにして処分に到ったこと、後に出された反訳
書すら読んでいないことが明らかにされました。
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┌─────────────────────────────────────┐
│ 次回の公開口頭審理は12月16日(木)10時から今回と同じ会場で行われ │
│ ます。再度、舩津氏が証人に立つ予定です。傍聴は竹永先生への何よりの支援 │
│ になります。また、傍聴することにより、処分者側、請求人側双方の主張がよ │
│ くわかります。是非、お出かけ下さい。 │
└─────────────────────────────────────┘
〜県高等学校PTA連合会・西部支部役員等研修会に参加して〜
10月5日、所沢市民文化センターミューズで開かれた当研修会に、保護者側より
常任理事3名、学校側より神澤教頭の計4名で参加しました。
当日は、午前中の講演会の後、午後は3つの分科会に分かれて、発表校の報告を聞
きました。各発表校の報告の中から印象的なPTA活動をここにご紹介します。学校
により、PTAの課題も意識も様々だなと感じられた研修会でした。
<第1分科会「生徒指導」>
・所沢東高校・・毎年、6月上句の土曜に1〜2年の授業を保護者に公開している。
また、学年別懇談会と地区別懇談会を合同で、同じ日に学校で行っ
ている。
・大井高校・・・学校側は毎朝、校門で遅刻、頭髪服装指導などをやっている。
PTAも年7回ほど、これに加わり、挨拶指導や声かけをしている。
<第2分科会「進路指導」>
・坂戸西高校・・PTAで大学の見学をして、その際、指定校の枠を増やして欲しい
などのお願いもして、成果を上げている。
・鳩山高校・・・保護者対象の進路講演会をしたり、保護者が生徒に模擬面接指導を
行っている。
<第3分科会>
・川越女子高校・PTA最大行事である地区懇談会への出席率が高く、今年度は約5
3%の保護者が参加。7月下句に11地区10会場で開催した。
・豊岡高校・・・5月のPTA定期総会に今年は約270名、約23%もの保護者が
参加。総会終了後、担任との学級別懇談会を行っているのが、功を
奏しているようだ。
┌─────────────────────────────────────┐
│ 〜 つ・ぶ・や・き 〜 │
│ コンサートでの演奏者と聴衆、野球の試合の選手と観客など、送り手と受け │
│ 手が一体となって1つの熱い雰囲気が生まれる。 │
│ 学校の授業も、先生と生徒の両方の意識が盛り上がって初めて「いい授業」 │
│ となるのではないか。わが子たちは授業中、熱くなっているかな? (Y・I)│
└─────────────────────────────────────┘
《お詫ぴと訂正》
前回発行した「常任理事会だより」第5号の発行日が10月21日となっていまし
たが、正しくは10月12日でした。ここに訂正し、お詫び申し上げます。
(Web管理者記)
記事中の舩津和信氏の「舩津」は「船津」と記載されておりましたが、正しくは
「舩津」ですので、修正致しました。
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