所高PTA新聞
第126号
所沢高校PTA広報部
1998年12月24日(木)
『所高PTA新聞』第126号 所沢高校PTA広報部 1998年12月24日発行
●1998年度 第2号● 所沢高校PTA広報部
所沢市久米1234番地 TEL.042-922-2185
CONTENTS
所高祭・PTA研修旅行
2学年担任紹介
おもしろ雑学講座
山下英三郎さんに聞く
オーストラリアホームステイ
修学旅行・長距離走
アツカッター! 所高祭
9月12・13日の所高祭。二日間とも真夏日となる暑さ。
模擬店のアイスクリームやジュース類は午前中に売り切れ続出。そんな中、
本番を迎えた生徒達の熱気は沸点に達していた。
前日●準備 この日から所高祭は始まっていた。
受付周辺●浴衣姿の女の子―制服のない自由という印象が残る。
女装の美しい男の子に目がテン!
四者会議の部屋●分厚い資料が沢山あり、予想以上の時間をかけて話し合っているの
がわかる。所高のことを取り上げた本が並ぶ。多くの人が熱心に読んでい
た。黒い紙にミルキーペンで書いた文字が真面目な内容をやわらかく表現。
美術部●夏休み合宿での風景画がよかった。
フォーク部●ライブハウス化した講堂、あまりの暑さにびっくり。でも楽しそう。
青春しているな。
地学部●展示・冊子とも楽しく読みました。
バトン部●一年生はかわいく、二年生はセクシーに決めて。
演劇部●アングラ劇場のように狭く階段状になった部屋、暑さと競いながらの観劇、
本当は深刻な内容だったのにコミック風で笑ってしまった。
ジャズダンス●楽しそう!
模擬店●たくさんあって生き生きしていた。
着ぐるみの客引きが面白かった。
お店の宣伝などで歩いていた人の服装がみんな個性的で派手で見ていて面白
かった。お店もいろいろ工夫がしてあって良かったけれど学校全体が汚かった
のが残念です。(これは中学一年生女子の感想)
この間までバットとグローブ、ボールを持っていた少年達が初めて開店した
「カタヤキソバの店」三年生になってようやく所高祭に参加する気分をちょっ
ぴり味わった母の会。
全体として●見るところがいっぱいありすぎてどこへ行こうか迷ってしまった。
PTA展示●活動が見られる展示。体育祭他の写真、好評でした。生徒の学校での様
子はなかなか見る機会がないので他の行事もあるといいなとか展示図書の
購入・申込み方法をもっと親切に書いて欲しいの声も…。報道ビデオ上映
には多くの人が見ていたり、OBの来場者が多いことが印象的だった。
ミニ学習会●話し合いの場が持てた。卒業生等いろいろな人が参加、外部の方の参加
もあり、所高のことを納得してもらえた。わかりやすい学習会だった。
教育クイズも面白かった。でも最初の話は少し長かった。
∞∞∞ ∞∞∞ ∞∞∞
★やっている所高生自身がとっても楽しんでいるって感じだったという中学生の感想。
これが所高生の姿をみごとにとらえていると思いませんか?
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行ってきました
PTAの研修旅行
川野安紀子
「宇宙船の狭い空間では、はじめに派閥ができ、いじめがはじまり、仲間はずれが
出て、そのうちに人に会うのがいやになる。」
子ども達をとりまく見えない壁の高さを思いぞくっとしました。
飢えて死んでゆく子ども達を置き去りにして、人間の知恵と力はどこへ行こうとい
うのか。ミサイルとロケット、気象衛星と偵察衛星の技術的な違いはどこにあるのか。
数年しか利用できない使い捨て衛星が、大量消費社会の上を回り続けています。
案内をして下さった素敵な女性が、「税金でしている事ですから興味を持ってほし
い。」と言っていたけれど、派遣会社から来ている、と聞いて、労働力の使い捨てに
ならない事を願わずにはいられませんでした。
豪華なバスに納豆づくしのお昼つき。行きも帰りも楽しくて、狂い咲きの梅も待っ
ていてくれたし、宇宙センターもちゃんと見られて、三千三百円は本当にお得な旅行
でした。
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●2学年担任紹介
―――修学旅行はいかがでしたか?
六組 大島 律子 (英語)
「先生、空だよ」ニセコ
ちょっと不安な出発も旅行委員はじめ各々が自覚をもって行動してくれたようで
す。旅行中生徒の生の感動の言葉も聞けました。
・町ってきれいなんだ(函館)
・寿司、うめえ(小樽)
・失礼だよ(羊ヶ丘がパンフとちがって)
七組 柴田 英子 (家庭)
・遅刻多き 生徒らはやばやと 集いたり 笑顔輝く旅立ちの朝
・熱唱は「あの彼」なりき、バスの中 あふるるほどに喝采を受く
・所高を おとしめる行為(こと)するまじと
生徒(こ)らに言いつつ旅行終えたり
八組 寺島 昭子 (社会)
入学してから二ヶ月で修学旅行の大枠が決まってしまう。しかし、一年以上所
高で生活してみれば別のやり方もあったのでは、と思う生徒もいることと思う。
これも、自分で決めたことの責任の取り方というものであろう。
九組 真船 寛 (数学)
三日目、体験学習の日は、快晴で、とても暖かくなりました。その日の仕事は
引率が主で、待ち時間が多くありました。じっくり周囲を見まわすと、さすが北
海道。とても美しいチョウやキタキツネに出会い、自然を満喫しました。
十組 山下 裕 (理科)
ニセコアンヌブリ登山
ニセコ体験コース、十二名を引率してアンヌブリ登山。すばらしい天気と羊蹄
山。神仙沼の紅葉と下山してからの湯本温泉での入浴。何から何まで北海道の雄
大さを十分体験した気がします。このような修学旅行もあるのですね。
一組 佐々木 律 (国語)
素敵な修学旅行でしたね。でも所高だからできたとは考えないでくださいね。
むしろ所高ではこんな修学旅行ができた、と考えてほしい。他者の成果に敬意を
払い、自分の成果を冷静にふり返ることが自主自立への一歩です。
二組 三田村 作郎 (美術)
修学旅行雑感
ナメコの親分の様なスガタで、アイスクリームの香りがするキノコ。右脳を
100%フル回転したって冗談としか思えない、キッコウスギタケ。北海道に
しか生えないこのキノコ。ついに見つけたぜ。キノコを囲んで二組の男子全員
(?)と記念写真。二組の男子諸君、一緒に感動してくれてアリガトウ!
三組 宇津木 勝年 (書道)
豊穣の地にて
たった五日間の旅行であったが、北海道の大地はいろんな顔を見せてくれた。
とくにニセコでは「沼めぐり」をしたが、その湖面に黄金色の景色があざやかで
した。
函館の夜景、雨にけむっていた小樽港、途中の地ビールも…
四組 小林 英之 (社会)
三日目の体験学習、午前の引率はサイクリング。ママチャリでその辺をぐる
ぐる回ればOKの予定。しかし、行ってみるとインストラクターがヘルメット
とグローブを配りはじめた。なに! マウンテンバイクで10Km。
「聞いてねえよ。」
五組 櫛田 あゆみ (英語)
担任を筆頭に、時間通りまとまった行動をとるのが苦手な人の多いクラスにし
ては、まずまずの出来だったといえるでしょう。普段の生活の中では見られない
面にふれて親しさを増すことができたようです。天気も良くてハッピーでした。
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おもしろ雑学講座
所沢高校の先生方に、その専門分野をやさしく紹介してもらいました。
夜長の季節に、ちょっと勉強してみませんか!
他にもあるぞ! 元気な高校
社会 廣本 哲哉
所沢高校のように生徒主催の卒業式を行った学校は実は全国にたくさんあるようで
す。大阪の泉尾高校・長野の美鈴が丘高校などがあげられます。美鈴が丘高校の式は
同校の放送部(NHKのコンクールで優勝したことがある)が作成した感動的なVT
Rが、私の所にありますのでご利用下さい。また、本校と同じような協議会のシステ
ムを持つ高校に、千葉県の東葛飾高校、生徒・教職員に加え保護者が参加した三者協
議会を校内に位置づけている高校に、「教職員の教育権・生徒の自治権、意見表明権・
親の教育権と学校への参加権」の三者合意をした千葉県の小金高校・「私たちの学校
づくり宣言―辰野高校学校憲法宣言」を作り出した長野県の辰野高校があげられます。
長野県では文化祭の時に交流した吉田高校も活発な生徒会活動をしています。これら
長野県の公立高校はすべて制服がない高校です。また、高知県では行政側の指導によ
る「開かれた学校づくり」で三者協議会が各学校に作られていますが、丸の内高校で
は「ドリームズ・カム・トゥルー懇話会」を銘打って校則などの見直しが始まってい
ます。本校の動きとは異なりますが、制服・髪型の押しつけに抗議し、自由と民主主
義の用語(ママ)を宣言し、国連にまで訴えた京都の桂高校、教員によるセクハラを
問題視し、体罰・セクハラからの開放を宣言した兵庫の尼崎東高校などもがんばって
います。
これら紹介した学校単位の活動以外にも、学校の枠を越えた様々な高校生の活動が
存在します。
生涯学習のすすめ
理科 山下 裕
「所沢の植物観察」
生涯学習が叫ばれている今日この頃ですが、本校も私が知っている限りでは、十年
ぐらい前から所沢市民を対象に開放講座を開いてきました。「古典講読」、「書に親
しむ」、「所沢の植物観察」などの講座に多くの市民の方が参加しました。
私が関係したのは、「植物観察」です。平成七年から九年まで三年間、土曜日の午
後や日曜・祭日を使い、市内の植物の名前調べや簡単な区別の仕方を教えてきました。
今年度から公開講座の聴講生のグループが、「ふもと会」という植物観察会をつくっ
て自主的に活動しています。その会の中で、今年は次のような植物観察会を行いまし
た。四月上旬はスミレやイチリンソウ、アズマイチゲなどの早春の雑木林の植物。四
月下旬にオヘビイチゴ、トキワハゼ、ゲンゲ(レンゲソウ)などの春の水田・耕地植
物、また五月にはオカトラノオ、エゴノキ、ネジキ、ナツハゼなどの初夏の林縁の植
物、十月にはノコンギク、ユウガギク、カントウヨメナなどのキク科に代表される秋
の植物などです。
今まで続けてみて思うことは、継続というのはお互いに、いろいろな意味で大きな
力を与えるということです。教えるということが学ぶことにつながってきます。知識
の交換は、大脳に大きな刺激を与え、明日からの生活の糧になります。PTA新聞の
原稿依頼の中にこういうコメントがありました。
「先生方の専門分野での話を、生徒たちだけでなく保護者である私たちにも教えて
いただきたい。」と、もしかしたら生徒の皆さんよりもお父さんお母さんの方が熱心
に勉強するでしょう。学びたいときに気軽に学べる環境をつくっていくことがこれか
ら必要になってくるでしょう。これも我々の仕事かもしれません。
「外国語講座」に始まって「中高年の登山」「中高年のスキー」そして「自然観察」
と進んでいく。スイスの山に登ってスキーで下山、山麓で春の植物観察と、そのよう
な講座も将来できるかな?そんなガイドをやってみたいですね。
エビといわしと私
家庭 柴田 栄子
エビが安くなったナ…たまには買うか…という矢先、「エビと日本人」という岩波
新書に出会った。今から15年程前である。
私は食教育のキーワードに「食べ方は生き方、日本型食生活を創る」をおき、実習
にさばやいわしを入れてきた。当時、いわしは総漁獲の半分を占めていたが、鮮魚と
しての利用は2%で80%は飼肥料になっていた。健康ないわしを餌にした不健康な
ハマチなど養殖魚を買うことや、四海に囲まれながら近海より遠洋漁業が盛んになる
ことを問題にしてきた。
この本から、年々安くなるエビがどの様に生産され、日本に運ばれてくるのか、主
な輸出国の東南アジアではどんなことが起こっているかを知り、「いわしとエビと日
本人」という授業をつくった。トロール網にかかる魚はエビの7倍もあり、これらは
捨てられ海岸に腐敗臭が漂う。マレーシアの零細漁民は『トロール網はあらゆる種類
の魚をとってしまうだけではない。魚の父さん母さんからこども、孫、卵までとって
しまう』と訴えたという。天然のエビは激減し、マングローブ林を切り開いて養殖も
始まり、環境破壊を引き起こしている。とっくに一世帯当たりのエビの購入量はいわ
しを抜いていた。
増える貿易黒字とのバランスをとるために「輸入で世界と手を結べ。Import Now!」
の通産省の垂幕はワルツにもかかっていた。体の半分は輸入カロリーといわれるほど
私たちは輸入食で暮らしている。自分たちの食卓が世界と繋がり、飽食が地球環境の
破壊や資源の浪費や第三世界の貧困と繋がっている事を知って、日本人らしい食生活
を営むこと・身土不二、これが私の考える「食べ方は生き方」である。
『おいしいもの。すぐれたものとは何だろう。思想とはわれわれの平凡さをすぐれ
て活用すること。きみはきみのいわしを、きみの思想をきちんとたべてくらしている
か』(長田 弘「食卓一期一会」)の詩に恥じないように、私は昨日もいわしを買っ
て帰ったところです。
ダイオキシンを防ぐ決めて
理科 岡部 哲昭
私たちは一日一人当たり約1キログラムのごみをだしています。日本全体では約1
4万トンのごみが集められ、10万トンが焼却施設で燃やされています。ここで、地
上最強の毒物、ダイオキシンやそれに次ぐダイベンゾフランが生成されます。PCB
は、かつて日本でも60万トン製造され、かなりの分がすでに環境中に散っています
が、この中にダイオキシンに匹敵する猛毒をもつコプラナーPCBがあります。これ
も含めて「ダイオキシン類」と称しています。都市ごみ焼却と有害廃棄物焼却が日本
では群を抜いて多いことも特徴です。私たちが一日に吸っている空気は多くて2万リッ
トルでしょう。約20ピコグラム(1兆分の20グラム)のダイオキシンを吸ってい
るのです。土壌中は先日の所沢市の調査を見ても、航空公園で土1グラム中に48ピ
コグラム、不老川の底泥1グラム中に85ピコグラム、といずれも高濃度のダイオキ
シンが検出されました。この数値は日本全国どこでも大差なく出てくる数値でしょう。
土壌の成分は食物に吸収されたり、川を流れ、海に注がれて魚介類に蓄積されます。
食卓の魚にも1グラム当たり平均して1ピコグラム以上のダイオキシン類がはいって
います。半身を食べれば、空気中から吸うダイオキシン類の何倍かが体中に入ってい
きます。日本人は一日にダイオキシン類を800ピコグラム以上も摂取しています。
(すでに環境中に散らばっているコプラナーPCBの割合が多い。)ダイオキシン類
は体内の脂肪に溶けてたまります。特に肝臓には多いそうです。所沢市の新生児の死
亡率が高いことや、魚を食する伊豆半島の海岸地帯が内陸部よりガン死亡率が高いこ
となどを深刻に受けとめねばなりません。(1) ごみ減量化のためのリサイクルが製造
企業負担になっていない。(2) ダイオキシンの元凶になっている塩化ビニールの規制
すらできていない。(3) 焼却施設が自治体によって優劣があり、国が建設助成をしな
い。等々は政治が企業を最優先して、国民の健康を犠牲にする政策をとっていると思
われても仕方がない現状なのです。銀行に税金を湯水のごとくつぎ込む姿を見れば分
かります。ダイオキシンを防ぐ最大の決め手は政治でしょう。
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● 山下英三郎さんに聞く−−−−傷ついた子どもと向き合って
前回に引き続き、山下英三郎さんの文章を皆様にお届け致します。活動については
前回触れましたので、今回は著書を紹介致します。「虹を見るために――不登校児た
ちの伴奏者として」(黎明書房)「時代(とき)の風景――子どもたちの真のパート
ナーをめざして」・「わが子をどう守るか」(学苑社)など。
○学校とは
学校は、他者との出会いの可能性に満ちた場所です。他人と触れ合う機会が乏しい
今の社会では、学校のその機能はとても価値があると思います。だから、教師は知識
の伝達者の役割を担うことだけに熱心であるよりも、子どもたちが良い出会いをでき
るよう手助けすることに意味を見出してほしいものです。
他人と比較して評価されてばかりいますが、そうなると、どうしても浮かばれない
子が出てきます。そういう子にとっては、学校が楽しい場でなくなるのは当たり前で
す。いじめや、不登校、あるいは最近話題になり始めた小学校の学級崩壊などは、学
校で子どもたちが喘いでいることの何よりの証拠だと思います。
○子供たちの行動について
現在、不登校、中退などに留まらず、薬物の濫用や援助交際などといった行動が取
り沙汰されていますが、大人の私たちは、そういった行動に走る子どもたちに対して、
手垢のついた道徳観で非難することしかできません。子どもたちの心に染みるような
言葉を持ちえていないと思うのです。大切なことは、彼(彼女)らの心の中の虚しさ
とか傷を感じとることだと思います。共感もなしに、人の行動に歯止めをかけること
など出来ないのではないでしょうか。
それから、子どもが一度挫折したら、もうそこで人生の可能性が閉ざされてしまっ
たように感じてしまう人がいますが、やり直しのきかない人生などないと思うんです。
むしろ、一つのことを失敗することによって、それまでとは違った可能性が開けると
いうこともいえるのです。だから、どんなときでも諦めずに子どもの可能性を信じて
声援を送り続けてほしいと思います。
○問題は宝
私たちは、問題を抱えることを恥じたり、厭ったりします。でも、問題を抱えるこ
とがいつも私たちの人生においてマイナスの意味を持っているかというと、そんなこ
とは決してありません。過去に辛い経験をしたおかげで今日があるといった類の話は、
誰でも何度か耳にしたことがあるのではないでしょうか。そういうふうに問題という
ものは、肯定的なものとして体験することが可能なんです。
だから、問題を抱えることをいいとか悪いとかいうのではなく、それをどういうふ
うに体験するかということが大切だと思うんです。
そもそも、問題のない人生なんてないんですよ。生きるということは、どこかで問
題に遭遇しながら暮らすことではないでしょうか。喜んで問題を受け入れることはで
きないにしても成長のチャンスが訪れたというふうに考えてもいいのではないでしょ
うか。
いい経験をしたと言えるための手がかりは、周囲の支えだと思うんです。そういっ
た意味では、いまの世の中には周りからサポートを受ける機会が非常に限られていま
す。日頃から、我が子および、自分自身の周囲にサポートのネットワークを作ろうと
する姿勢が必要なのではないでしょうか。
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●PTA各支部の活動
7月 支部懇談会(各支部)、支部だより発行(各支部)
10月25日 支部茶話会(飯能)
11月30日 狭山発見の旅(狭山)
12月 地区茶話会(所沢東・西と南・北・中央)
1月 支部茶話会(入間)
1月21日 山下英三郎さんのお話を聞く会(所沢)
3月 支部茶話会(新座)
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今年もオーストラリア・ホームステイ研修旅行に行って来ました
教諭 塚原 寿一
8月17日から8月29日の13日間、オーストラリア・ホームステイ研修旅行に
行って来ました。昨年から始まり、今回は2度目で、20名募集したところ31名の
応募がありましたが、すべて女生徒でした。男はどうしてしまったのでしょうか。内
容は、4日間の自然観察ツアーとホームステイをしながらコルベ・カソリック・カレッ
ジで勉強することです。外国へ行ってみると日本のことがよく見えます。
この様な国際交流が始まったきっかけはコルベ・カソリック・カレッジの日本語教
師である萩原先生とのパイプがあったことに始まります。4年前、コルベカレッジが
ジャパンツアーで来日した時に4日間ですが所高にホームステイしながら体験入学を
しました。これを機会に所高も招待を受け、昨年から訪豪する事になりました。コル
ベカレッジは1年おきにジャパンツアーを計画しており、昨年10月にもホームステ
イのみですが所高で受け入れ、交流しました。
この旅行は県のインターリンクス事業に参加して実施しています。毎年希望のある
学校の中から45校ぐらいが選ばれ引率のための予算が支給されます。申請が12月
中旬で、内定されれば3月上旬に通知されます。内定を受けて春休み前に全校に公募。
募集は20名で、今年は31名応募がありました。20名は抽選で選んでいます。参
加者が決定すると、春休みに旅行手続きや宿題をやってもらいます。新年度に入って
から毎週一回事前学習会を持ち様々な学習やコルベカレッジでの日本文化紹介(出し
物)の準備や旅行準備をします。
∞∞∞ ∞∞∞ ∞∞∞
メルトン校長が自ら生徒一人一人に修了証と記念のスプーンをプレゼントしてくれ
ました。
メルトン校長は今年校長職の契約が切れ更新をしたそうです(はじめは公募で採用
された)。その手続き方法は、教職員から5人、生徒から5人、保護者から5人、地
域住民から5人、無作為に選んでメルトン校長の人柄や校長としての能力を調査し判
断します。合格して後契約は5年間継続する。校長を始め他の教職員の採用はすべて
公募で、学校のニーズにあわせて、その学校により採用されるとのこと。
一番生徒や学校のことを知っていて、一番職員に気を遣っているのはメルトン校長
だということです。
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●竹永教諭不当処分撤回へ向けての動き
第1回公開口頭審理
10月6日(水)、小雨の午後、第3庁舎の会場は150名程の傍聴人でほぼ一杯
でした。以下は審理の概略です。
2:33に開会、場内での撮影、録音等の扱いをめぐるやりとりと請求人、処分者
双方、各々15名の自己紹介の後、請求人側から人事委員会の構成について問題が指
摘され、委員長からは「より公正中立に、慎重に審理する」との答えがありました。
その後双方提出の書面を確認し、請求人側から申し立ての趣旨説明が行われました。
要点は、(イ)事実誤認の処分であること、(ロ)請求人の発言は当然の経過説明で
あること、(ハ)処分者側は自らが定めている処分手続きに違反していること、(ニ)
所沢高校の自主活動の破壊をもくろむ処分であること、の4点でした。続いて請求人
本人、同じ学年の岩下先生、卒業生保護者の谷村さんの順で意見陳述が行われました。
この後、処分者側準備書面についての質疑で、処分事実を確定した資料として事故報
告書の他に録音テープがある事が明らかになりました。これをきっかけに審理の進め
方をめぐって応酬が続き、最終的に委員長から「審理が円滑にいくように」「詳細な
認否」と「裏づけ証拠等(の提出)の検討」を行うよう処分者側に強く要望がなされ
ました。
20分程の休憩の間に次回日程が調整され、12月16日2:30〜と確認され終
了しました。
全体に処分者側が審理の進行に協力的でないという印象が残りました。また、処分
者側代理人(弁護士3人、主事12人)の不真面目な態度が目立ち、居眠りしている
主事も数人いました。一方で傍聴席の熱気が審理に、より強い緊迫感をもたらしてい
たようです。
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●修学旅行
宇津木 田穂
私はおもしろいことが大好きで、
今回の修学旅行で旅行委員になったのも、
人よりおもしろく修学旅行を過ごしたい、というのが
一番の理由だった気がする……はずなのに!
ちょっと甘かった。そう、私はめんどくさいことが嫌いだということをすっかり忘
れていた。今回の旅行はなにせ一から十までほとんど生徒主体。と、なれば当然旅行
委員の仕事はたくさんあった。アンケートや希望調査の集計、班別行動表にいたって
は、私の机の中に入れておいてくれたのに気付かず、班長や先生にメイワクをかけた
り……まったく。もっとも、三役(旅行委員の中でも偉い人)の人やもう一人の相方
さんがとても頑張ってくれたので、ずいぶんたすけられました。(決してサボッてた
訳じゃない)
何より、ありがたかったのはクラスの人が皆所高生だったこと。あたりまえだと言
われそうだけど、旅行中しばしばそう思った。
ペンションで夕食の片づけを自分達が言うわけでもなく誰かが始めれば皆やってい
たり、自由行動中、皆がどこで何をしていたかなんて全然分からないけど、ホテルの
チェックインや集合はギリギリまで集まらないけど、ちゃんと時間には集まっている
あたり、すごいなと思った。ニセコの体験学習みたいにクラスの枠までなくした個人
単位の計画が上手くいったのも皆のおかげでしたし。
こういった集団の旅行を嫌がる人もいるでしょうが、まぁ学生にしか出来ない体験
だとひらきなおって、自分が楽しんでやろうと思うことが一番だと思います。必ず何
か収穫があるハズです。
ちなみに今回の私の一番の収穫は、函館の朝市場で総額3万2千円相当の海産物を
1万7千円にまで値切り倒したこと…ですかね。
あー楽しかった。
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第41回長距離走大会 入賞者 〔省略〕
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インターネットで所高を探せ!
OB・在校生といろとりどりの中でおすすめは――
○資料充実の入江輝之さんのホームページ
http://www.jca.ax.apc.org/~teru-iri/tokoko0index.html
○現役所高生の所高情報、所高日記が面白いホームページ
http://www.propel.ne.jp/~yysky/kystudio.htm
http://member.nifty.ne.jp/orepara/index.htm
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広報部説
所高生は許容範囲が広いという。個々の様々な考えが個性として受け入れられる。
だからいじめも少ない。「いじめがないってこんなにも楽なことか」とは先生の言葉。
先生にもゆっくり生徒を見守る余裕ができる。この健全な連鎖から生まれる環境が自
ら考え、自分自身の意見を持つ生徒を数多く育てる土壌となる。これは「考える力」
を養おうという文部省の方針を先取りし、また県の目指す“魅力ある高校づくり”を
実践していることとなる。その学校の責任者としては、すばらしい環境と人材を大い
に自慢し、誇りを持って他校等にそのノウハウを伝えるべきであろう。生徒の考えが
間違っていると思うときは外圧に頼るのでなく、自分の言葉で自分の考えを伝え、生
徒に投げかける。そうすれば考える生徒はきちんと考えて対応するはず。外の圧力か
ら生徒を守ってこそ信頼される本物の教育者と言える。所高の先生方にはそうあって
欲しい。 (松本)
(Web管理者記)
当然のことですが、この『所高PTA新聞』は所高のPTAに向けた広報です。
PTAが所高生の活動をどのように捉えているのか、また生徒・先生とどう係わっ
ているのかが見えてくる資料でもあります。
この中で、私の website も紹介していただいておりますが、ちょっとテレますね。
さて、編集後記にあたるのでしょうか、「広報部説」のなかで
| これは「考える力」を養おうという文部省の方針を先取りし、また県の
| 目指す“魅力ある高校づくり”を実践していることとなる。
という個所があります。
確かに、文部省は「考える力を養おう」と言っているようですが、その一方でその
ことを阻害するような強制を行っているのではないでしょうか。
管理教育とか強制することで「考える力」が養えるとは、私にはとても思えません。
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