要望書
1998年11月21日(土)
所沢高校PTA保護者会
(Web管理者記) この11月21日(土)に行われた各学年保護者会の参加者は次の通りです。
1学年は約150名、2学年は約140名、3学年は「要望書」賛同署名を含め241名。
埼玉県教育委員会殿
埼玉県立所沢高校 内田達雄校長殿
98年度入学行事に関する意見
私達一年保護者にとって、3月18日の入学侯補者説明会は所沢高校に接する初め
ての機会でした。以前から所沢高校の卒業行事等に関するいろいろな報道があり、私
達は不安を抱いてこの説明会に出席しました。校長先生からこれまでの経過や学校の
立場等についてのきちんとした説明を期待していたのですが、何の説明もありません
でした。保護者からの質問に、ただ「入学式で入学を許可します。」と繰り返される
だけでした。
学年の代表として発言された竹永先生はこれまでの経過をきちんと説明して下さり、
私達の不安を払拭して下さいました。「校長先生と話し合いを続け、混乱のないよう
最大限努力します。」との竹永先生の言葉を聞き、私達は4月9日まで話し合いの経
過を見守ろうという気持ちになりました。また、先生は「当日は8時半に集合して下
さい。」とはっきり指示して下さっており、全体として竹永先生の発言は入学式に反
対する主旨ではなかったと確信します。
また、入学侯補者の保護者宛に埼玉県教育委員会(3月31日付)及び内田校長
(4月3日付)より送付された手紙は、私達保護者には「入学式に出席しないと入学
が許可されない」ことを意味する脅迫と受け取れました。前夜不安で眠れなかった子
どももいます。悩みながら、当日どうするか話し合った親子は少なくありません。生
徒も保護者も不安な気持ちで入学式に臨まなくてはならなかったことは大変残念です。
来年はこのようなことのないよう、賢明なご配慮を要望するものです。
1998年11月21日
一年保護者懇談会 出席者一同
埼玉県立所沢高校
内田達雄校長殿
要 望 書
今年度の卒業行事と来年度の入学行事に関して、11月11日の生徒総会で「生徒
主催の卒業記念祭、入学を祝う会を行う。」と決議されました。私達一年保護者は、
生徒たちが悩んだ末に到達したこの結論を尊重したいと考えます。校長先生におかれ
ても、この生徒の総意を最大限尊重されるよう強く要望するものです。
今年の入学に際して、私達一年生とその保護者は数々の不安を抱いて入学式・入学
を祝う会に臨まなくてはなりませんでした。来年の卒業・入学行事に関しては、今年
と同じような事態が生じない事を強く願っています。あたたかい祝福の中で3年生を
送り、新1年生を迎えたいという思いは、校長先生を含む学校全体の願いだと信じて
おります。
生徒総会の決議には「話し合っていく中で柔軟な対応をし、最善の策を探っていく」
との付帯事項があります。この文言には、話し合いを重ね何とか校長先生との合意を
探っていきたいとする、切ないまでの生徒の思いが感じられます。この気持ちを真摯
に受け止め、生徒と徹底的に話し合っていただきたいと思います。そして、一方的な
決定ではなく、生徒や保護者が納得できる形での合意形成に向けて最大限の努力と教
育的配慮をお願いいたします。
1998年11月21日
一年保護者懇談会 出席者一同
要 望 書
埼玉県立所沢高等学校長
内 田 達 雄 殿
今年度の卒業行事に関して11月11日の臨時生徒総会で生徒たちの総意が確認さ
れたと聞いています。
「卒業式に代わる生徒主催の卒業記念祭を行う、しかし話し合っていく中で柔軟な
対応をし、最善の策を探っていく」という生徒たちの決定に、この春のような事態は
何とか回避したい、しかし所沢高校の民主的な話し合いのシステムに則った自主、自
立の校風は守り続けていきたいという、切ないまでの生徒たちの思いを感じます。
2年生は「3年生に気持ちよく卒業してもらいたい」と卒業記念祭に向けて懸命に
準備を進めようとしています。
大混乱の入学の日を経験した学年の保護者といたしまして、校長先生をはじめとす
るすべての教職員、在校生、保護者のあたたかい祝福の中で3年生が卒業の日を迎え
られますよう願っております。
校長先生には生徒たちと十分な話し合いを重ねてくださるよう、よろしくお願いい
たします。
1998年11月21日
所沢高等学校 第2学年保護者会 出席者
所沢高校校長 内田達雄殿
要 望 書
3年生の生徒たちも、それぞれの進路を見据えて、3年間の成果を発揮しようと最
後の努力を続けています。これまでの先生方のご指導に心から感謝しております。
11月11日の生徒総会では、卒業行事に対して、生徒たちの総意が確認されたと
聞いています。卒業式・入学式に代わる行事として「生徒主催の卒業記念祭、入学を
祝う会を行う。しかし、話し合っていく中で柔軟な対応をし、最善の策を探ってい
く。」という生徒たちの決定に、この春のような事態は何とか回避したい、しかし所
沢高校の民主的な話し合いのシステムに則った自主・自立の校風は守り続けていきた
いという切ないまでの生徒たちの思いを感じます。そして、3年生の保護者として、
この決定を胸の痛くなる思いで受け止めています。
私たち3年生保護者も、高校生活最後の卒業の日を、校長先生をはじめとする全て
の教職員、在校生、保護者のあたたかい祝福の中で迎えさせてやりたいと願っていま
す。
どうぞ、生徒たちの思いを今一度受け止めていただき、十分な話し合いを重ねてい
ただきたくお願い申し上げます。その中から、最善の策が生み出されることを祈って
います。
1998年11月21日(土)
所沢高校第3学年保護者
前のページ(所高資料)に戻る
前のページ(経過)に戻る