四者だより
発行・四者会議
1998年6月10日(木)
四者だより
No.28 1998 6/10(木)
四者会議 発行
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5/31(日)、浦和で開かれた“第2回埼玉県高校生交流会”に出席しました。
在校生3名、卒業生8名、所高以外では浦和や都内から、定時制も含め10校ほどの
生徒が来ていました。
{司会:’97卒業生 ○○先輩、○○先輩}
〔1:30ごろ開始〕
所高・熊谷高校(定)・小鹿野高校(定)から、各学校での出来事を報告。
(所高は’97入学式〜入学を祝う会ができるまでの経過)
{カミが赤いんですが―――}
《熊谷高校(定)》
去年十月、県の教育委員会は、一・二年生の在籍者が定員を割り込んでいることを
理由に、同学年の学級数を2→1にすることと、教員3名の他校への異動を内示しま
した。県教が相談も無しに勝手に決めてしまったことに対し、同校の生徒・教員は、
「学級減は編転入(全日制から夜間に転入すること)が困難になる」として、反対の
声を上げました。{署名2万}そして今年4月、その運動の中心だった保健体育の先
生が転勤を命じられたのです。生徒会と父母は、転勤した後、四月末から校長と交渉
を重ね先生(保健体育の)の復帰を嘆願してきました。
結果→生徒らの熱意で、兼務講師として同校に復帰。(週に1回来る。)
{こんなうれしいことはありません}
今後も、完全復帰を目指して訴訟を続けるそうです。
《小鹿野高校(定)》
学校がなくなっちゃう?!
ここも、生徒数が減ったことを理由に、学校そのものを廃止することを県の教育委
員会が一方的に決定してしまったというのです。校長や学校側には何の連絡も無しに。
(校長と話し合ったというウソの答弁もしたそうです。)
このことを知った生徒、職員は、白紙撤回を求め猛反対しました。県にむけての抗議、
市町村へのはたらきかけ……。しかし、いくら多くの署名をあつめても、抗議の文を
提出しても、耳などむけてくれず、「決定はぜったいする」といっている県教。
現に、今年度募集生徒は募らず、新学期となっています。どうしたらいいのでしょう。
みなさんに我が校のことを知ってほしいのです!!
{しかも、その決定をするとき、きちんとした討議もされずに
決定してしまった!!(無関心) 怒りをどこにぶつければいいのでしょう!!}
{学校はぼくたちのためにあるのに}{話をきいてもくれない?!}
★上の2校に共通している点は…やはり“県の教育委員会”の行いです。その学校の
内部状況や校風を知ろうともせず、ただ“生徒の数が減った”という理由だけで、勝
手に「クラス数を減らす」とか「廃校にする」とか決めてしまったのですョ!
しかも、そのことは、決定される直前まで、対象となった学校に知らされないという
事実!! いざ声を上げたところ“もう決まったのだ”と、権力で押さえつけてしま
う……。生徒や教員の訴えも、あとのまつりで終わってしまいます。なによりも、学
校の中にいる教員や生徒に相談もなく、県の勝手な判断だけで決めてしまう姿勢に、
上の2校とも憤りを感じているのです。小鹿野高校の場合、廃校後は秩父高校に通う
ことになります…が、交通手段はバスか車、しかも終バスは8:30、お金も労力も
かかる…。―――生徒数が減った=必要なくなった…という考え方が正しいとはとて
も思えません。(そういうこともあるかもしれませんが)現に、上の2校は生徒や教
師に必要とされているのですから。その学校のもつ色や問題を理解した上で、県教、
又、学校や地域の人々と共に討議をして、答えを見つけていくという方法を…どうし
てとってくれないのでしょう。決定は1番最後に出すものなのに。
小鹿野高校・熊谷高校共に、運動を続けています。けれど、1つの学校だけで県に
訴えるのは…やはり難しい…。少しでも多くの学校に理解してもらい、支援してもら
いたい…と言ってました。
〔意見・浦和高校〕
{何か、県に対抗できる力を…多くの学校で連帯して作ろうよ。1校だけじゃ弱いけ
ど、たくさんあつまれば大きな力になるから。※権利章典のようなものを作るとか。}
{連絡とりあおう}
※権利章典…所高で生まれる以前に、川越高校にも存在していたんです。
(所高も参考にしました。)
→パネラーの説明後は、「学校がつまらない」とか「校則」について、出席した学校
ごとに発言して話をしました。
〔浦和西〕{校則ほとんどありません…行事に関心あまりなくて。自由のイミをはき
違えているという声も。}
卒業式※日の丸・君が代についての説明を先生がする。
式で立つか立たないかは自由。
2部構成、(1)先生中心、(2)3年中心
〔東京都立西〕{生徒同士団結できないんです。くやしい。} 学校祭とかでも…
〔川越〕{その気持ちわかるなぁ。自由だけど、それを生かしきっていない所がある。
意識の問題ですね。}
〔日本学園〕{制服を導入されそうです。反対の声はあるのに動き出そうという力が
ない。} 結局はうけいれてしまいそう…
〔茨城・卒業生〕{数年前、制服導入となりました。同時に校則も強まり自由がなく
なってしまった…生徒自身、今は無気力で関心がない…。}
火ダネを消さないように…
〔浦和明の星〕{行きたいって人がだれでも行ける学校が理想的。行事は…楽しいけ
ど、実は出たくない人もいるんです。その人の「やりたくない」と
いう気持ちも尊重してほしい。選択の自由を認めてほしいです。
学校に行くということも同じで。これは個人の考えもあるけど、
やっぱり社会からの圧力が大きいかなぁ…。}
★時間の関系で、あまり長い間話はできませんでした。最後に“所高や熊谷・小鹿野
高校の問題…このことは、どの学校にだっていつかそうなる恐れが十分にある…そん
なものである。だからこそ、各学校ごとの中をしっかりとかためること、又、お互い
連絡をとりあい、いざという時協力できる力を作っておくことが大切だ。”などと確
認をしました。
{高校生同士のつながりを}
{生徒数が減っている今、学校減らすというのは人ごとではありません。
どこの学校でもありえる。}
〔報告〕
6/26〜28。スイスのジュネーブで開かれた、国連・子どもの権利委員会で、
所高の出来事が報告されました。(埼大の林先生が出席)
{ジュネーブいってきたョ}
そのことについて国連側の言葉。
「日本では、子どもの権利条件、特に意見表明権が保障されていない。むしろ、否
定することに積極的な姿勢をもっている。」国連側は、日本に対して、この状況を改
善すべきだという最終所見を出す意図を示したそうです。けれど、この最終所見に強
制力はなく、それを行わないことで日本に何かする…というものでもありません。で
すから、もし、この処分が下されたとして、私たちのできること、それは、この処分
を活用することにほかならないのです。「国連もみとめている!」…と自信をもって
動くこと!
つまり、所高の中にいる私達が、この処分をたてに活動していくことで、始めて力に
なるということですね。
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