竹永先生に対する不当処分撤回
に向けての緊急決議
1998年5月30日(土)
所沢高校PTA総会
PTA総会での[協議事項(2)]
竹永先生に対する不当処分撤回に向けての緊急決議
1998年3月18日(水)の入学許可侯補者説明会において、新入生と保護者に
対し新1学年教諭団の代表として学年関係の説明をした竹永先生に対し、その発言内
容が「校長の行う入学式に反対する主旨の発言であった」として、埼玉県教育委員会
は3月26日(木)に戒告処分を出しました。「卒業記念祭」後の一連のマスコミ報
道に不安を感じている新入生や保護者に、校長先生は何の経過説明もしようとしませ
んでした。それに対して、竹永先生は、これまでの経過と現時点での教職員、生徒の
考えを伝え、さらに混乱のないように当日まで最大限の努力を続けるので安心してほ
しいと発言したのです。今回の処分事由説明書に記載されているような教育公務員と
しての信用を著しく傷付けるというような発言内容であったとは到底言い難いもので
す。
さらには、竹永先生をはじめとする関係者に何の事情を聞くこともなく、校長先生
の報告のみでわずか8日後に処分を出したという事実は、適正な法的手続きをなして
いないことは明らかです。
県教育委員会がなぜこのような高圧的な処分を出したかは、単に竹永先生に対する
処分というだけでなく、「入学を祝う会」に向けて頑張っていた生徒、それを支え続
けていた先生方に対しての脅しとしか考えられません。その後、入学式の出席が入学
の条件であるかのような手紙を、新入生の保護者宛に出したという事実を見ても明ら
かです。
私たちPTAは、常に生徒の自主的な取り組みを尊重してほしいという素朴な保護
者の思いの中で活動してきました。昨年度の入学式の混乱の後、県教育委員会に対し
て、校長先生に対して、そして先生方に対しても同じ思いを伝え続けてきました。そ
して、この1年間の厳しい状祝の中でも、生徒の自主的な活動が守られてきたのは、
先生方の生徒の立場に立っての支援があってこそということもわかっています。私た
ちPTAと同じ思いで頑張ってきて下さった先生方への不当な圧力は、私たちPTA
に対してのものでもあると考えます。「自主・自立」の伝統の中で培われてきた所沢
高校の民主的なシステムを壊そうとする力に対して、黙っているわけにはいきません。
所沢高校PTAは、この不当な処分に対して、県教育委員会と内田校長に強く抗議
すると共に、竹永先生の不当処分の撤回に向けて取り組んでいくことを決議します。
1998年5月30日(土) 所沢高校PTA総会
*今回の戒告処分は懲戒処分であり、3ケ月の昇給延伸措置を伴うものです。
*竹永先生は、1998年5月22日(金)埼玉県人事委員会に対して、審査請求を提
出しました。
(Web管理者記)--------------------------------------------------------
議案のうち、この「竹永先生に対する不当処分撤回に向けての緊急決議」につい
ては採決を行ない、出席総数145名中、賛成130、反対6、保留7で採決され
ました。反対、保留の票数には管理職も含まれていますから、保護者の意思として
はまさに圧倒的多数であったといえます。(委任状は731名)
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