四者だより
発行・四者会議
1998年4月28日(火)
四者だより
No.27 4/28(火)
四者会議 発行
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入学を祝う会以降のご報告がすっかり遅れてしまいました。本当にごめんなさい。
四者会議の方でも、生徒総会に向けての総括作成も終わり、やっとおちついてきた所
です。
しかし、正直な所、入学を祝う会いこうきちんとしたものを残していないのが現状
です。今後所高はどのように動いていくのか…新メンバーの委員会も動きだした今、
ここらできちんとした方向性をうち出す必要があります。
―では、報告をいたします。まずは4/9の入学を祝う会に向けて、生徒側の動きか
ら。
☆4/8 春休み最後に日。有志のメンバーが集まり、翌日4/9どのように動いて
いくのか確認しました。(その時に、入学を祝う会ができるまでおこった
事をもう一度ふり返り、新入生に何を聞かれてもカンペキな状態にしよう!
と勉強会もしました。決議文のこととかも考えた。)
【その後】時間に余裕のある人が、夜おそくまで装飾やテントの準備を行ないました。
8時頃まで。
★その時確認したこと★
生徒は“新入生をあたたかく迎えよう!”ということをモットーに、プログラム作
成や装飾の準備を重ねてきました。だから、当日の朝、その場がどんな状況であって
も、生徒側がとり乱してさらに混乱を広げることはやめよう!新入生や保護者の心を
少しでもなごませてあげられるように、私達はとにかく元気に笑顔で迎えよう!とい
う事などを確認しました。(あとは、当日の時間の流れの確認もした)
(1) 8:10〜9:10
・朝8:00に生徒有志は集合し、もう一度前日決まったことの確認をしてから、
プログラムと、3/8移行の流れを書いたプリントを手に、新入生、保護者を迎
えるためロータリーに散らばった。しかし、登校してくる新入生は報道陣に呼び
とめられ、質問責めになってしまうため、なかなか校門をくぐることができない。
又、いくら「道をあけて下さい。」と呼びかけても、すぐに校門はうめつくされ
てしまう。校門の外にいる生徒は、一般の人への対応や、交通整備、新入生のあ
るく道を(ダンボールをしいたりして)□□したり…雨の中走り回った。マスコ
ミの人には、もっと新入生、保護者、そして在校生の気持ちを考えた上で行動し
てもらいたい…。
{ただでさえ不安を胸に登校してくる新入生を、さらに困惑させるような質問を
することだけはひかえてほしかった}
さて、では校門の中はどうだったかというと…生徒有志は登校してきた新入生を
迎え、プログラムを手渡した。途中、門外からの様々な声に多少動揺したが、す
ぐに元の笑顔に戻り、声をさらに大きくした。しかし、校門前で、すでに道が閉
ざされてしまうので、新入生はなかなか登校してこない。結局、9:10になっ
ても登校してこれない人がたくさんいたが、講堂では説明を始めなくてはならな
い時間となっていた。
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└→そうしないと入学式受付の〆切り前におわらない。
(2) 8:50〜9:10
新入生と保護者に対して、3/8以降からこれまでの出来事を伝える“説明の場”
を設けました。…4/8、交渉してきたにも関わらず、結局は2つの入学の場が
存在することとなってしまいました。3/18「安心して登校して下さい。」と言っ
たにもかかわらず、新入生に不安を与えたまま当日を迎えてしまったこと…。新
入生を歓迎する立場として、くやしくてたまりません。しかし“入学を祝う会”
“入学式”の2つが存在していることは真実です。では、どうして2つの入学の
場が存在してしまったのか…。そのいきさつをきちんと伝えることは、迎える側
としてぜったいにやらなくてはいけないことです。何も知らない状態で、突然
「当日どうするのかは自分で」なんて無責任すぎる!このような考えから説明の
場が生まれたのです。
{知ってもらった上で、最終的には個人の判断にまかせるしかありませんでした。}
しかし実際は新入生の登校が大幅に遅れてしまい、多くの人が説明の場にまにあ
うことができませんでした。
{入学式のある体育館へ誘導する動きもあった}
☆説明が行なわれている間も、新入生は続々と登校してきました。校門の中での生徒
の動きをお伝えします。在校生有志は、プリント、プログラムを手渡し、その際「説
明の場」のことも伝えました。その時、「説明の場に行くことを強制するのはぜった
いよそう」と確認していたけれど、外からの声や、県教委の人達の動きもあり、どう
しても、「説明の場に出てほしい」という気持ちが言葉や行動に出てしまいました。
このことで新入生も困惑してしまったことは否めません――あの状況では、次から次
にいろんなことが起こり、有志の人自身もかなり混乱していたはずです。けれど、そ
の不安を顔に出さないよう、新入生に不安を与えないように精一杯の笑顔で声を上げ
ている有志の人達のパワーには、本当に勇気づけられました。
(3) 質問コーナーを設ける。
入学式の受付は{プリント配りも9:10ごろやめる。}は9:20〆切りでし
た。ですから説明の場は9:10には終わらせ、その後は新入生、保護者の方の
判断にお任せするしかなかったのです。(休けい場所として3−1、2、3のク
ラスと講堂を使用した。)質問コーナーは説明を聞けなかった人が何でも聞ける
ようにロータリーに用意しました。
(よびとめることはせず、あくまで質問があれば応えるという姿勢を守る)
<つづき>
入学式が始まりました。入学式に出席しなかった人は、3−1、2、3のクラス
と講堂において休けいしてもらいました。説明の場が終わって式が始まるまで、
基本的には生徒はノンタッチ。(式に行くのを妨害しているととられるため)
※説明の場の時間や、プリント配りの時間を考える際、1番気を使ってきたのは入
学式とのかねあいです。生徒側は、「入学式に行くことを止めるようなことはぜっ
たいにしない」ということを確認しておりました。だから、入学式の受付にはま
にあうように説明の場は終えています。(ちなみに、入学を祝う会の受付はとっ
ていません)
又、式に行くことに対して止めるような行動は決してしませんでした。
9:40 入学式を進行中。
この時間になっても3−1、2、3のクラスや講堂に残っている人は、式には出
ないと決心した人達ですよね。式の途中から入るということもないと考え、生徒
側も、式が終わるまでの空白時間、各休けい場所に散らばり、新入生や保護者と
お話をしました。そこでは、所高の行事や歴史とか、とにかくいろんなことを個
別に話していたみたいです。新入生のみなさんの気持ちを少しでもリラックスさ
せてあげるといいなあ…ということで、有志の人みんながとてもがんばっていま
した。――しばらくして、先生の方から「入学式の場に出ていない人も、教育的
配慮から入学を許可すると校長先生が言った。」との報告がありました。その時
は新入生、保護者とも、本当に安心した様子で…大きな拍手がわきおこりました。
本当によかった!
(4) 10:27 入学式終了後
入学式が終わると同時に講堂や教室にいる保護者の人は体育館に移動していただ
きました。次に新入生全員を講堂に集め、入場の為の準備をしました。新入生全
員が講堂にそろって始めて、各クラスごとに並んでもらい、カサの回収(回収後、
各クラスにはこんだ)や、イスの向きの変え方の説明をしました。
(時間がかなりあったので、“ワッショイ所高”とか、校歌合唱を有志の人でやっ
たりしてくれました。だから、その場の空気もずいぶんなごんだョ)
さて、体育館の方の準備も整いそうになったので、新入生を体育館前まで案内し
ます。その仕事も、すべて有志の人によって行なわれました。
――そして入場。そのあとはみなさんご存じの通りです。
{みんなの力があったからこそ}
☆4/8朝の状況はだいたい伝わったでしょうか。報告がおそくなってしまい、本当
にすみません。――入学を祝う会の中身は、アンケートの結果を見ても、成功したと
言えるでしょう。しかし、朝の登校の様子を考えると……新入生にとっては一生に一
度の「所高入学の日」を、あのような大混雑にしてしまったのは、私達学校側の責任
です。又、校長先生との交渉もうまくいかず、結局は新入生と保護者の判断にまかせ
てしまったことも、私達生徒に残された大きな課題の1つです。1学期が始まり、早
2週間となります。今後、私達生徒はどのように動いていくべきか。5/1の生徒総
会や、各委員会の場で、しっかりと討議して考えていかなくてはなりません。
前年度は、「混乱の原因は何にあるのか。」ということにこだわり、その後の活動
について考えるのが遅すぎました。しかし今回はまだ時間があります。去年の失敗を
くり返さない為にも、自分達がこれまで行なってきたことをもう一度ふり返り、さら
に今後どう動いていくべきかを考えていかなくてはなりません。校長先生との意見の
くい違いも、以前のまま変わっていません。問題はまったく解決はされていないので
す。周りからの声にも耳を傾むけつつ、まずは所高の中のことをしっかり考えていき
ましょう。
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離任式のような全体集会の場など…ザワめきが気になります。「所高生はだらしがな
い。」と言われる今日このごろ。みんな、もう一度自分達の生活面に目を向けてみよ
うよ。「自分達のこともやれないのに自由、自立なんて言っていいのか?」って言わ
れちゃうよ。基本的なことは自分達で守っていかなくちゃ。
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〈その他の報告〉
取材をたくさんうけました。新聞社やテレビ局。そのことで社会的にも大きな反響
を呼んでいます。様々な意見もよせられています。私達は、そのようないろんな声に、
きちんと耳を傾むけて、考えていかなくちゃ……。そして、自分達がどうして、何の
為に活動してきたのか…を考えるのも忘れないで下さい。「すごいことしている。」
という声にうぬぼれたりしないで、自分を見失なわずに、冷静に考え、判断していき
ましょう。
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