生徒会ビラ(98年4月9日)
生徒会ビラ(裏表)
「新入生及び保護者のみなさんへ」(表)
「どうして入学を祝う会と入学式を行うことになったのか」(裏)
● 新入生及び保護者のみなさんへ
入学おめでとうございます。今日からみなさんは、所高生の一員ですね。これか
ら所高での素晴らしい思い出をたくさん作って下さいネ。
それでは、3/18の入学説明会から4/9(今日)入学を祝う会までの状況を
説明します。
3月23日 校長先生の所に交渉に行く。
四者会議の代表5人が校長先生の所へ、入学式を行わず、入学を祝う
会を行うことに協力して下さるようと交渉に行きました。
しかし校長先生は私たち生徒の意見を理解して下さいませんでした。
3月24日 校長先生に抗議文・要請文を提出する。
校長先生に対して、卒業式を強行したことについての抗議文と、入学
を祝う会のみを行なうことに協力していただけるようと要請文が提出
されました。
この抗議文と要請文は、各クラスでHR討議を行い、承認されたもの
です。
3月26日 日本弁護士連合会の子どもの権利委員会の方々と懇談会を開く。
四者会議の代表者と、卒業生の有志とPTAの代表が、霞ヶ関の弁護
士会館にて、子どもの権利委員会の方々と懇談会を開きました。所沢
高校の生徒の自治活動や、卒業記念祭について弁護士の方々は評価し
て下さいました。また、入学式に出ないと入学許可されない、という
のはおかしいことだ、とおっしゃいました。
3月30日 卒業生の有志が県庁へ行く。
卒業生の有志が県庁へ行き、所高の現状を訴えました。卒業生は所高
を卒業しても、所高の自由・自主・自立に基テいて在校生と共に活動
しています。
3月31日 処分撤回要求と校長罷免要求のための記者会見を行う。
3月18日に行われた入学説明会で、新入生の学年団の代表として説
明を行った竹永先生に対して、「校長先生の方針と反することを発言
した」ということを理由に戒告処分が出されました。竹永先生は生徒
総会と職員会議で決定したことを説明しただけだから、処分は不当だ、
として、所高の教職員から、竹永先生への処分の撤回要求がされまし
た。また、それと共に、所高を混乱させた校長先生に対して、罷免要
求を行いました。在校生や卒業生も竹永先生の処分はおかしい、と意
見表明をしました。
4月2日 弁護士や民間の方々と話し合いをする。
入学を祝う会を行うことや、竹永先生の処分問題について、弁護士の
方や大学教授の方にアドバイスを受けました。特に、人権救済の申し
立てについて話されました。人権救済の申し立てとは、私たちの権利
が侵害されているから助けてほしい、と弁護士さんに申し立てをする
ということです。四者会議としては、4月8日に2、3年生に、人権
救済について説明し、申し立てを行うかどうかを決めたい、というこ
とになりました。
4月3日 新入生、ジャージ購入の日。
ジャージ購入のため所高にきた新入生のみなさんに、今までの私たち
生徒の活動をプリントにしてまとめてお知らせしました。
4月5・6・7日 四者会議や在校生有志によって祝う会の準備が進む。
四者会議では、プログラムの内容確認や当日の動きの確認などをしま
した。有志(約100人)の人たちは、当日の仕事分担と祝う会のた
めの装飾の作業をしました。在校生の手によって、祝う会の準備が着々
と進んでいました。
4月8日 始業式の後、在校生より校長先生への意見が出される。
始業式の後、校長先生に対して、いろいろな意見が出されました。在
校生は新入生をあたたかく迎えたいと強く思っています。翌日の祝う
会のために夜遅くまで準備をしました。
昨日までの状況はわかってもらえたでしょうか? もしわかりにくい部分があり
ましたら、講堂で説明をしますので、是非参加して下さい。
● どうして入学を祝う会と入学式を行うことになったのか。
在校生は、3月18日の入学説明会の場で、「混乱せずに入学を祝う会だけを行
うため、校長先生に協力して頂けるように交渉していきたいと思います。」と言い
ました。しかし今日、私たちの言ったように入学を祝う会だけを行うということに
はできませんでした。なぜかというと、前の部分で書いたとおり、3月23日に校
長先生のところへ入学を祝う会だけを行えるようにと交渉に行きましたが、私たち
の考えを理解していただけませんでした。また、3月24日に「入学式のかわりに
入学を祝う会を行う、というのは、生徒総会と職員会議で決定した学校の総意であ
るので、入学式は行わず入学を祝う会を校長先生の協力のもとで行えるよう要請し
ます。」という要請文(各クラスの討議で承認されたもの)を校長先生に提出しま
した。しかし校長先生の入学式をやるという考えは変わりませんでした。
私たちは新入生を温かく迎え、所高生として高校生活を大いに楽しんでもらいた
いと、強く思っています。そのためにも、私たちは祝う会が大成功するように努力
してきました。入学式が校長先生によって、学校の総意を無視されたまま行われて
しまうのは本当に残念なことです。また校長先生は、生徒の活動を理解して下さる
先生方を職務命令によって、入学式を運営させようとしているのです。
しかし今日の祝う会が問題なく行えるように、私たちは入学式を妨害するような
行為は一切しません。入学式に出席される新入生や保護者の方々を止めるような行
動もしません。それは所高のシステムにのっとって、みなさんの思想・信条を大切
にし、在校生が祝う会のみに出席することを強制したくないからです。在校生は新
入生のみなさんが気持ちよく入学できるように、入学を祝う会の中で精一杯頑張り
ます。
このプリントだけでは、今までの状況やなぜ入学を祝う会と入学式の両方を行う
ことになってしまったのか、ということについてわかりにくい部分もあると思いま
す。そのため、8:50〜9:10まで講堂で在学生より説明がありますので、是
非参加して下さい。(説明は9:10には絶対に終わらせます)
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