PTAによる県教委への質問
1997年11月13日(木)
埼玉県教育委員会 殿
1997年11月13日
埼玉県立所沢高等学校PTA
会長 沼尾 孝平
私たち所沢高校PTAの要請文に対する回答について、質問及び提案を以下のよう
にまとめましたので、お送りいたします。
尚、この質問状の他にも入学式に関する質問を2、3したいと思っておりますので
よろしくお願いいたします。
「質問」
現在の民主主義の社会では、互いの意見に違いがある時には、話し合いをしてその
違いを埋め、歩み寄れる地点を探る努力が大切な事ではないでしょうか。
まさに、自我を自覚し始める高校生にとって、互いの意見を尊重し、できるだけ多
くの人の意見が生かされるように話し合いを重ねる姿勢を育てることは、重要な教育
的課題であると思います。
所沢高校ではこのような教育的視点に立ち、教師と生徒との協議会を持つ等話し合
いを重視する教育を長期にわたって実施してきております。
ところが、内田校長等管理職は、このような所沢高校の教育姿勢に充分な配慮をせ
ず、強引なやり方で入学式を執り行い、これまでの所沢高校の歩みを一変させました。
こうした行為は教育の場にあってはならないものと私たちPTAは考えて、校長へ
の指導を県当局にお願いする要請文をまとめました。
私たちの要請文の主旨は、「県教育局の要約文」にも記されているように明らかで
す。
私たちは、県に対し、この点についての指導要請をしたものです。
しかし、今回の県教育局の回答は私たちの要請文の主旨を理解してのものとは思い
ません。今、改めて、私たちが問題とする「校長等の教育者としての資質への疑義」
について、県はどのように考えるか明らかにしていただきたいのです。
「確認事項(提案)」
校長、県教委、および保護者の三者は、以下の事項を確認する。
一、学校長等管理職は、憲法、教育基本法、及び子どもの権利条約を基本に押さえつ
つ、生徒との充分な話し合いと教育的な対応を大切にする。
二、学校長等管理職は、子どもの養育について第一義的責任を有するのが保護者であ
ることを確認し、その保護者の意向を尊重する。
三、学校長等管理職は、生徒と教師との信頼関係を大切にする。
(参考・「人権教育のための国連10年」に関する国内行動計画 平成9年7月4日)
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