3学年保護者会の皆様へ

発行日 1997年11月7日(金)

3学年保護者会の皆様へ
                               1997年11月7日

                          所校PTA会長 ○○○○
                          3年学年部長  ○○○○
                          3年学年団
           3学年保護者懇談会だより

 11月1日(土)午後1時半より視聴覚室にて、3学年保護者懇談会が開催されまし
た。
 3年学年増の先生方と119名の保護者の参加により進路、卒業について話し合わ
れました。


*会長挨拶
 私たちは入学式開催に取り組んできましたが、今だ何も解決されておちず、ようや
く9月19日(金)に1回目のPTA・校長・県教育局の3者で話し合いがもたれま
した。
 県との話し合いについて基本的な事は校長先生が生徒の意向を尊重して、お互いが
納得のいくところの話し合いをして頂きたいと思います。そして、私たち保護者もこ
のことをサイドからサポートしていきたいと思っています。叉、11月29日(土)
には、来年度の100周年プレイベントとして、「今“教育”に求められるもの」と
いうことで、パネルディスカッションを予定しています。4人のパネラーの方に来て
いただき、昨年度卒業の高橋さんの提言をもとに、いろんな分野から論じ合い、意見
交換をし、さらに自主・自立というものに磨きをかけられる様な状況にお手伝いがで
きればと思っています。


*進路について
1)指定校推薦者決定!
  生徒達もようやく受験の雰囲気になってきました。文化祭後すぐに指定校推薦の
 募集が始まり、構内選考の結果、25大学36学部46人、2短大2学科2名が決
 まりました。
2)公募推薦
  一部大学校、専門学校は9月中句より既に公募推薦が始まりましたが、4年制大
 学・短期大学の募集は、指定校推薦とほぼ同時期に始まり、20名余りが応募して
 います。特に公募推薦では、面接・小論文の比重が高いということです。叉、国立
 大学の二種類の公募推薦についても、センター試験を課さない公募推薦とセンター
 試験を課す公募推薦の2種類があるようです。


                   要望書  県立所沢高校校長     内田達雄様  自主自立の校風のもとに育てていただいた子ども達にとって、高校生活最後を飾る 卒業が、最高の思い出に残るものであってほしいというのが、三年保護者の願いです。  しかし、今年の「入学式」の問題が、何も解決されず今日に至っていることを考え ますと、「卒業」についても親として、とても不安に思っています。  どうか子どもたちの思いを尊重し、子どもが主人公の感動的な卒業の日を迎えさせ ていただけますよう、心からお願い申し上げます。  1997年11月1日                            三年保護者会参加者一同
*卒業について〔先生からの経過報告〕    新しい形態の卒業式をどう行うか  所沢高校では、昨年度まで入学式、卒業式を当該学年用の教職員、生徒の代表(卒 業準備委員会)で内容を決め、職員会議に審議された上で行われてきましたが、今年 は入学式の同意をひきずっており、このままでは、卒業式も混乱を招くことが必至で あると判断し、卒業式を行わず「卒業記念祭(仮称)」という形態で行う予定です。  7月16日卒業準備委員会と校長先生との意見交換の中で、校長は「厳粛である式 を行いたい」「日の丸・君が代は決められたことであり強制には値せず、生徒には日 の丸・君が代を行う、行わないという選択の余地はない」「パフォーマンスは好まし くない」というような意見を述べられたようです。  卒業については、卒業準備委員会からのアンケートを実施し、「卒業式という形を 行わず、門出式と合わせた生徒会主催・生徒運営の新しいものを作っていこう」との 意見が支持されました。  時期的におくれをとらないために夏休み中も四者(生徒会本部、HR委具合、門出 式実行委員会、卒業準備委員会)が中心になって議案作成および卒業式をどう変えて いったらいいかとの話し合いが行われました。10月に入り教職員側の組織(総務会) もできました。11月11日の生徒総会に生徒主催の「卒業記念祭」としての本部提 案が通ればその後の職員会議にかけられる予定です。 〔現在進行中の企画および形態の概略〕  ○従来の門出式の様子ではなく、在校生が卒業生を送り出す会としての新しいイメー   ジをつくり上げる。  ○卒業生全員の登壇を行う。  ○卒業記念祭の場では「卒業証書授与」は行わない。  ○形態およびプログラムの内容については、全体の流れを見て総務会で判断し、関   係部署と連絡調整を測る。  ○原案を作る母体は四者会議であること。  現在以上のような進行で計画をまとめている段階です。 *その他  何人かの保護者の発言がありました。 父親:HR委員会での話し合いの中で、新しい形態の卒業について賛成が圧倒的に多   い中、反対の子どもたちの意見もしっかりと取り入れ、納得のいくまで話し合い   をし、修正案を出していくというやり方は、大人よりもうまくやっていると感心   した。    子どもたちの自主・自立を大切にした卒業を支持したい。 母親:子どもたちが互いに認め合って、生き生きとした若木に育っているのがすばら   しい。    卒業式が不安だったが、今回出席し、形にとらわれない暖かい卒業記念祭が迎   えられそうなので、本当に良かった。    ただ校長先生にも理解して欲しい。 母親:親として子どもたちの意見を尊重し、支援できるようなアピール文を出せたら   いいと思います。例えば、要請文のようなもの……。  親として校長先生へのお願いをこめて、参加者一同より要請文をつくりました。     * * * * * * * * * * * * * *  3学年保護者会に参加して下さった皆様から貴重なご意見やご感想を頂きましたの で一部紹介いたします。 ●子どもたちの思いをサポートする親の気持ちが多くの保護者の方たちと共に確認で  き今日参加して良かったです。良い(3/19卒業記念祭)日が迎えられますよう  願っています。 ●3年の担任の先生方  3年の学年団(PTA役員)の皆様方、父母の声の代弁者として、子どもたちの権  利を守って下さる日々の取り組みに感謝しております。  実際には動いておりませんが、心から支援しておりますので最後の卒業式まで頑張っ  て下さい。 ●PTAの役員の皆様  感動的な“卒業記念祭”が迎えられます様、祈っています。  皆様のご尽力には、ただただ頭の下がる思いです。お身体に気をつけて、よろしく  お願い致します。 ●状況に応じた対応はとても大変なことと思います。  現在の時点でのとりうる最良の方針であると思います。こうした方向を打ち出すこ  とができる職員集団と生徒の皆さん、PTAの役員の方々に全面的な信頼を感じま  す。 ●日々のPTA活動に本当に感謝しております。  叉、今日の卒業記念祭の案をききまして、全面的に賛成いたします。心から、あた  たかい卒業の時を迎えられるように、応援したいと思います。一連の問題を通して、  自主自立について考え、成長させていただいたと思います。ありがとうございます。

前のページ(所高資料)に戻る
前のページ(経過)に戻る