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 11月
11月1日にたまねぎの定植をスタートした。この1ヵ月間は「たまねぎ月間」と呼ぶのにふさわしい。寝ても起きてもたまねぎ。地面に這いつくばって1本1本植えていく。大地に根を張り、霜柱の立つ寒い冬にも負けずに踏ん張って、半年後には立派なたまねぎになってくれますように。

9月に播いた秋冬野菜の出来が良い。この間、適度な雨と日差しがあったため、どれをとってもみずみずしく甘い。霜が降り始めると甘味がさらに強まる。

<写真上から>●1.赤かぶは甘酢に漬けると全体がきれいな紅色に。●2.ちょっと遅いおいも掘り。今年のベニアズマは色あざやか。●3.森のように見える(?)が実はにんじん畑。無農薬で栽培したにんじんが11月18日から小川町の小中学校給食に登場。

【11月の農事こよみ】
●小麦の種まき
●たまねぎの定植
●冬野菜の除草、土寄せ
●大根、かぶの間引き
●小松菜、かぶ、白菜の追肥
●大根、にんじん、ほうれんそう、かぶ、小松菜、さつまいも、里芋、しょうが、ねぎ、小豆の収穫

 10月  
なんといっても稲刈りは大仕事だ。10月10日からスタートし、中休みを経て18日に終了した。春先から準備をはじめて6か月あまり。季節をぐるり巡る長い時間と、たくさんの手間(我々だけでなくお手伝いいただいた多くの方々の)をかけたお米だ。れんげの花、つばめ、赤がえる、様々な種類のとんぼたちなど、折々に出会った生き物に心をはせる。自然のめぐり合わせとはなんて素晴らしいんだろう。感謝の思いで新米をいただく。おいしさに感極まる。

<写真上から>●1.稲穂の姿が美しい「いせひかり」。ワラは乾して畑で使う。●2.小川保育園の子どもたちの稲刈りも無事終了。●3.もうすぐ新米が食べられる!と思うと疲れもふっとんだ。

【10月の農事こよみ】
●稲刈り
●種まき(春キャベツ、レタス)
●冬野菜の除草、土寄せ
●大根、ごほうの間引き
●にんじんの追肥
●たまねぎの定植準備
●小麦畑の耕うん
●枝豆、大根、にんじん、ほうれんそう、かぶ、小松菜、ピーマン、ミニトマトの収穫

 9月  
田んぼが黄金色に色づいた。と思った矢先、いのししに入られ、あわてて電柵を張る。稲刈りまであと1か月足らず。新米が待ち遠しい。

この時期には冬野菜の種を播く。畑の大敵はヨトウムシだ。芽が出たばかりの葉物を根元からちょっきんと食べては成長する。とはいえ敵は秋の冷え込みに弱い。彼岸頃になって気温が19度を割ると勢いが衰えるので、こちらとしてもしめたもの。

<写真上から>●1. 稲穂が色づいた9月16日の田んぼ。●2.大豆(青山在来種)は9月下旬頃には枝豆として食べる。●3.田んぼとトンボは切っても切り離せない。オニヤンマはとんぼの王様だ。●4.白菜の定植が済んだ。気温が下がる10月初旬までの間、虫除けネットで覆う。

【9月の農事こよみ】
●田んぼにいのしし除けの電柵張り
●葉物(かぶ、大根、水菜、小松菜、ほうれん草など)の種まき
●タマネギ、ねぎ、にんにくの種まき
●ブロッコリー、キャベツ、白菜の定植
●にんじんの草取りと中耕
●枝豆、いんげん、なす、きゅうり、ピーマンの収穫 

 8月
梅雨明け以降、晴れ続きでジュース用のクッキングトマトの調子がいい。ここ数年、病気や高温で収量が思わしくなかったのだが、今夏は大ヒット。ワゴン車に1トン超のトマトを積み込んで新潟県津南町のジュース工場へGO!こんな年はジュースの味もひときわ美味しい。できたては香りもふくよかで甘味たっぷり。

<写真上から>●1.ジュース工場へ搬入するトマト。コオロギにかじられたものは除けて出すので歩留まりが悪い。これが無農薬の泣きどころ。●2.クッキングトマトは文字通り加熱調理向き。パエリアやパスタソースにすると酸味が映える。●3.JICA(国際協力機構)の中南米研修生と一緒に掘り抜き井戸にポンプを付けた。太陽電池の力を借りて畑に散水できる。

【8月の農事こよみ】
●田んぼの草取り
●にんじん、キャベツ、ブロッコリー、白菜の種まき
●夏野菜(きゅうり、なす、トマト、とうもろこし、ピーマン、にがうり、すいか、かぼちゃ、パプリカ、大葉、オクラ)の収穫と散水・施肥・整枝などの手入れ
●クッキングトマトの収穫と加工場への搬入
●大豆、あずきの中耕

 7月  
夏野菜が採れだした。お天気が良いときゅうりの収穫だけでひと仕事。台車にコンテナを載せて1本1本採って回る。のどが渇いたらその場でポリッ!

田植えが終わって一段落するのもつかの間、7月は草取りに精を出す。暑い日中を避けて朝夕にやる。かえるの声を聞きとんぼに挨拶しながら毎日毎日やる。

<写真上から>●1.田植えが終わって2週間めの田んぼ。草が勝つか稲が勝つかの真剣勝負なので草取りも気がぬけない。●2.7月1日の朝、オオムラサキが孵った。群青の羽根を広げ、はじめはよろよろと、しばらくすると自信をつけたかのようにひらひらと舞い立つ。●3.そろそろ収穫か、と思った矢先にはくびしんの標的となったとうもろこし。急遽、電柵を張ってヤツラを撃退する。

【7月の農事こよみ】
●田んぼの草取り
●夏野菜(きゅうり、なす、いんげん、にんじん、キャべツ、トマト、とうもろこし、ピーマン、にがうり、オクラ)の収穫と散水・施肥・整枝などの手入れ
●大豆、あずきの種まき
●きゅうり、いんげん、とうもろこしの種まき(2〜3回目)

 6月
「177かけて!」この時期、これが毎朝の習慣になる。電話の天気予報チェックが欠かせない。梅雨前線の位置がその日の作業内容を決めるからだ。田んぼは雨でも仕事ができるが、たまねぎ・じゃがいも・小麦の収穫やトマトの手入れとなると、一滴の雨でも作業は中止。

5月は比較的低温続きで、水稲苗の生育が遅かった。田植えは予定より5日ほど遅らせて6月13日から開始。田んぼに水が入ると気持ちが引き締まる。今年も順調に育ってくれますように、との願いを込めて植え付ける。

田んぼに畑にかけずり回りながら長い長い一日が終わる。晩ごはんには取れたての野菜で活を入れる。

<写真上から>●1.小瀬田の景色を塗りかえながら、田んぼに苗を植えていく。●2.6月28日、15人がかりで手植え。今年最後の田植えが完了した。●3.梅雨の合間をぬってじゃがいも掘り。新じゃがはほくほくと栗のような味。●4.曇り空をにらみながら小麦の刈り取り。間一髪、終わった途端ぽつぽつと降り出した。

【6月の農事こよみ】
●田んぼの代掻き、田植え
●夏野菜(にがうり、いんげん)、かぼちゃ、さつまいもの定植
●きゅうり、トマトの整枝
●きゅうりの種まき
●みかん蜜の採蜜
●小麦の収穫
●たまねぎ、じゃがいも、にんじん、にんにく、大根、レタス、ブロッコリー、キャベツ、きゅうりの収穫

 5月  
日が長くなった。朝は4時半から、夕方は6時半まで明るい。田んぼに畑に仕事は山積み。冬に仕込んだ野菜も採れはじめ出荷も立て込む。5月から6月を乗り切るのは難関だ。お天気が不安定なのも農家泣かせである。雹(ひょう)が降ったり台風が大雨を降らせたり、と片時も油断できない。それでも夏に向かって稲や野菜がすくすく成長する姿に心が躍る。いととんぼやルリタテハが訪ねてくれるのも楽しい。今日はどんなお客に会えるかな。

<写真上から>●1.もみふりから2週間目の苗代。●2.山の畑では小麦が天に向かって伸びる、伸びる。●3.ジュース用トマトの定植が終わった。●4.5月の第3土曜日、小川はつらつ朝市で新はちみつを販売。

【5月の農事こよみ】
●苗代作り
●田んぼのあぜや水路の補修
●夏野菜(とうもろこし、トマト、きゅうり、なす、いんげん)の定植
●里芋、しょうがの定植
●オクラ、枝豆の種まき
●にんじん、大根の中耕
●アカシア蜜の採蜜
●いちご、きぬさや、ブロッコリー、にんじん、レタスの収穫 

 4月  
菜種梅雨のことば通り、雨の多い4月。冬の間、乾ききった田畑が湿りを帯びて生き生きとうまれ変わる。はこべ、よもぎ、ほとけのざといった草が勢いづく前にとにかく草取りをしなければならない。田んぼでおたまじゃくしがかえり、そうもするうちに蛙の声がにぎやかなこと、にぎやかなこと。せり、かんぞう、つくし、のびる、たらの芽、そしてたけのこ・・・春ならではのさわやかな苦味をいただくのも幸せ。

4月中頃になると順次、夏野菜を植えつける。山沿いに藤の花が開いたら、もう霜が降りる心配はない。

<写真上から>●1.4月22日、今年最初のはちみつを搾る。●2.小瀬田の田んぼの裏手はニリンソウの群生地。●3.種もみを小瀬田の湧水に1週間さらす。その後、もみふりする。●4.じゃがいもを植えつけて1カ月あまり。

【4月の農事こよみ】
●とうもろこし、きゅうり、かぼちゃの種まき(ハウス内の温床利用)
●ねぎ、とうもろこし、キャベツ、レタスの植えつけ
●大根の種まき
●にんじん、かぶの間引き
●じゃがいもの土寄せ
●水稲もみの塩水選、もみふり
●百花蜜の採蜜
●きぬさや、かぶ、みず菜の収穫 

 3月  
冬の間じゅう田畑を真っ白に凍らした霜が少しずつ弱まってくる。地面からぽっと顔を出した福寿草の花が、背筋をぴんと伸ばしはじめる。春のきざしを一つ一つ確かめては暖かくなるのを待つ3月。農作業も本格的に動きはじめます。

ハウスの中では夏野菜の苗が青々しい香りを放ちながら育っています。鶏舎では産まれたばかりのひよこたちが日に日に勢いを増してきます。小麦は春の暖かさを感じ取って背丈を伸ばし始めます。じゃがいもを植え終わる頃には、梅、あんず、桃、こぶし、れんぎょうとあたりは色とりどり。

<写真上から>●1.山羊のKiKiちゃんは若芽のおいしい春が大好き。●2.ハウスのピーマン苗。●3.生まれて間もないヒナ。秋には卵を産むようになります。●4.小麦も青々としてきました。

【3月の農事こよみ】
●果菜類(トマト、なす、ピーマン)、とうもろこしの種まき(ハウス内の温床利用)
●大根、にんじん、すいかの種まき
●じゃがいもの植えつけ
●小麦の土寄せ、追肥
●えんどうに支柱を立てる
●ヒナを入れる
●蜂の防寒覆いをとる
●リーフレタス、小松菜の収穫