Subject: [Africa on Line 00000023] 第23号!

Tue, 2 Nov 1999 00:40:00 +0900


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 ■■■■■■■ AFRICA ON LINE
 ■■■■■■  アフリカ情報インターネットマガジン
   ■■■■  第23号 1999年11月1日発行
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□今回のもくじ
■アフリカからの話題
 ●ジュリアス・カンバラゲ・ニエレレ、Julius Kambarage Nyerere,
            「先生の愛称をもつタンザニア初代大統領」
■アフリカの紹介
 ●アフリカ関連WEBサイト
        『The Journal of African Travel-Writing』
■アフリカ関連イベント
 ●全国ツアー
 ●北海道
 ●関東・甲信越
 ●中部・東海
 ●関西
 ●九州 
 ●海外
■今日のひとこと
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■Realtime Africa アフリカからの話題
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 「ムワリウム(先生)」とタンザニア国民に呼ばれて親しまれたニエレレ元
大統領が先日亡くなりました。タンザニア独立時から大統領を務め、大統領を
辞めた後も大湖地区の平穏化のため円卓会議を呼びかけたり、旧ザイール=コ
ンゴ民主共和国の内戦に際しても和平の仲介に入るなどの努力を続けていた方
です。

 故ニエレレ元大統領について、アジア経済研究所勤務時代から長年タンザニ
アを研究フィールドとされてきた、中部大学国際学部教授
であり、AJF代表もされている吉田昌夫さんに一文を寄せていただきました。
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●ジュリアス・カンバラゲ・ニエレレ、Julius Kambarage Nyerere,
               「先生の愛称をもつタンザニア初代大統領」
                             by 吉田昌夫

 タンザニアの初代大統領で、タンガニーカ西部の小村ブティアマで、ザナ
キ首長の息子として1922年に生まれた。1943-45年ウガンダのマケレレ大学に
在学、教育学の免状を得た。卒業後タンガニーカに戻り、カトリックのミッ
ション系高校で教えた後、49年イギリスに留学、エジンバラ大学より文学修
士号を得て、52年に帰国した。53年タンガニーカ・アフリカ人協会の会長と
なり、翌年7月、タンガニーカ・アフリカ人・民族同盟(TANU)を創設して党
首となった。その後活発に民族主義運動を推進し、TANUを強力な全国組織に
育て上げ、1961年のタンガニーカ独立時には首相となった。翌年大統領制が
しかれると初代大統領になり、64年ザンジバルとの合邦をまとめ、タンザニ
ア連合共和国を成立させた。
 1967年2月にTANUの中央執行委員会は、タンザニアの経済自立をめざして
社会主義社会を建設するというアルーシャ宣言を採択した。この宣言は、ニ
エレレ大統領の起草になるものといわれ、彼自身のウジャマー思想を色濃く
反映したものであった。ウジャマーとは、国語のスワヒリ語で「家族」を意
味し、ニエレレがアフリカ独特の社会主義を指す言葉として使ったものであ
る。一党制を取っていたタンザニアでは、アルーシャ宣言が直ちに政府の政
策の基本となった。このウジャマー社会主義にもとづき、政府はただちに銀
行、保険業、貿易商社、製粉業、サイザル麻プランテーションなど、外国企
業におさえられていた基幹企業の国有化を断行した。ついで同年9月には、
農村開発を進めるため、ウジャマー村政策が打ち出された。具体的には、散
村から集村へと農家の移住を促進し、そこへ井戸、小学校、医療施設などを
政府が建設するというものであった。また村有の共同農場を奨励したが、こ
れはうまく機能せず、住民の消極的抵抗にあい、結局83年に新農業政策がだ
されて、家族畑で生産性を高める政策に切り換えられた。
 教育者としてのニエレレの悲願は、初等教育を充実させ、国民の識字率を
急速に高めることにあった。これは74年の初等教育の義務化(初等教育の無
償化はすでに始まっていた)などにより、1993年の時点で成人識字率 70%と
なり、教育水準の高度化には成功した。
 社会主義的な経済政策は硬直的な官僚統制を招き、 1985年にニエレレは、
経済不振の責任をとって大統領の座から勇退した。しかし在任中は、ジンバ
ブエの独立や、南アフリカのアパルトヘイト廃絶の運動を強力に支援するな
ど、アフリカ人の解放に大きな役割を果たした。大統領勇退後も、南南協力
などの問題に力を入れていた。
 ユーモアあふれる会話の持ち主で、人間的な魅力が特徴であった。
(関連記事 第21号 ニエレレ「先生」と「自律」 by辻村英之(金沢大学経済学部))

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■Africa a la carte アフリカの紹介
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●アフリカ関連WEBサイト
『The Journal of African Travel-Writing』
http://www.unc.edu/~ottotwo/

The Journal of African Travel-Writing というアフリカの紀行文学を専門に
扱う雑誌のホームページです。アフリカの作家によるものではなく、バックナ
ンバーの目次を見ましたが、どうやら欧米人が書いたものがほとんどのようで
す。いくつかの記事はホームページ上で読むことができます。僕はタンザニア
の狩猟採集民の話、"Safari with the Hadzabe" だけ読みました。(の)
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■Event Guide アフリカ関連イベント
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●全国ツアー
○John Sofa Kolley (Guitar, Vocal, Talking Drums) from Niger ライブ

Mr. John Sofa Kolleyはニジェールから昨年の11月に来日した国際協力事業
団初めての音楽研修員。シンガーソングライターの白井貴子さんのご主人で
ギターリストの本田清己さんから指導を受けている。マリのサリフ・ケイタ
に師事し、ニジェールの音楽祭では作詞作曲し演奏した歌が2度もグランプ
リに輝くなど同国を代表するミュージシャン。日本では、ギター教授法、ア
レンジ法等を研修、最後には日本人ミュージシャンとCDを録音する予定。研
修の傍ら、ニジェールの元協力隊員で音楽を指導していた辻一高さん(プロ
ギターリスト)と一緒にJohn & Kazzというデュオを結成、学校、NGO、ライ
ブハウス等にて演奏している。11月7日帰国予定。

●11月2日(火)20:00 John & Friends コンサート
  場所:原宿クロコダイル
  チャージ:2,500円(当日のみ)
  メンバー:ジョン・ソファ・コレイ(Vo, G, Karangu)
       辻 一高(G, Djambe)
       山崎 淳(G)
       田中 徹(Dr)
       ウッディ渡辺(B)
       柴草 玲(Key)
       山本 一(Sax)
  問い合わせ:原宿クロコダイル tel. 03-3499-5205
  研修の総まとめとして、ジョンさんにギターを指導してくれた山崎さん
のバンドをバックに、初めてのバンド編成のライブとなります。ジョンさん
の曲だけでなく、ロックの名曲のカバーも演奏します。

●11月5日(金)20:00から
場所:レストラン&バー BIG MAMA
   新宿区西新宿5-6-5 電話3372-9233
ゲスト:山北紀彦さん(アフリカンドラムス)函館を拠点に全国で活躍中の
太鼓奏者。[P-Africa:02060] で栗原@福岡さんのメールにご紹介されていま
した。何度もジョン&カズと共演してもらっています。今回もわざわざ1泊
2日で函館から出てきてもらいます。
チャージ:1,000円
食事・飲み物も楽しめます。ただし別料金。
ジョンは11月6日(土)に日本を発ちます。まさしく、これが最後のライブとなりま
す。これが日本での最後のライブとなるでしょう。
(境 勝一郎さんの紹介)

○アフリカの音楽『魂の鼓動』
タンザニアのイリンバ奏者・ザウォセおよびチビテグループ日本公演!
■奈良
日時:11月7日(日)14:00〜
会場:王寺町やわらぎ会館
料金:1,000円
主催者・問合せ:王寺町やわらぎ会館 TEL:0745-31-5555

■岡山
日時:11月13日(土)18:30〜
会場:岡山県立美術館ホール
料金:前売り:4,000円  当日:4,500
主催者・問合わ:アフリカンライブラリーTEL:086-254-7162
販売:ディスクトランス  :086-232-0510
   グリーンハウス倉敷店:086-421-3108

■熊本
日時:11月19日(金)19:00〜
会場:益城町文化会館
料金:大人前売1,000円/当日1,300円
    高校生以下前売700円/当日1,000円
主催者・問合せ:益城町文化会館:096-286-1511

■沖縄
日時:11月23日(祝)未定(近日中に決定)
会場:具志川市民芸術劇場
料金:未定(近日中に決定)
主催者・問合せ:具志川市民芸術劇場:098-973-4400
    
■愛知
日時:12月17日(日)18:30〜
会場:味岡市民センター
料金:大人2,500円 中学生以下500円
主催者・問合せ:小牧市教育委員会

*招聘元は(株)笑う猫:0422-56-2329
公演に関しては直接それぞれの公演主催者にお問い合わせください。
*ザウォセとは?イリンバとは?については下記のURLをご参照ください。
http://member.nifty.ne.jp/ANAKAJIMA/zawo1.htm
(中島明夫さんの紹介)

●北海道
○さっぽろ自由学校「遊」  アフリカ講座のご案内  (転載歓迎)
アフリカを知る、アフリカを感じる
・1999年10月14日開講 隔週木曜19:00〜21:00 全5回
・会場 さっぽろ自由学校「遊」
・受講料6,000円(学生5,000円)*会員のみ単発参加可 
 アフリカ、…この響きを皆さんはどのように感じるでしょうか?
 この言葉を一面的にしか捉えていなくはないでしょうか。
この講座では、そんなアフリカについて、さまざまな角度から
掘り下げていきます。私たちのまだまだ知らないアフリカの
魅力と可能性について、一緒に探し考えていきませんか?

11月11日(木)
アフリカの自然・文化・暮らし
●ピーター・オポンド Peter Opond
 1964年生まれ。ケニア・モンバサ出身。

 アフリカ大陸の自然やその民族と文化、そしてアフリカが抱える
問題点をケニア出身で札幌在住のピーターさんに紹介していただき
ます。参加者の皆さんとの対話を中心に講座を進めていく予定です。

11月25日(木)
アフリカの開発を巡る状況
●森川 純(もりかわ じゅん)
 1949年、石川県金沢市生まれ。明治大学卒業後、デンマ―ク、
ナイジェリアに学ぶ。1998年から酪農学園大学環境システム学部勤務。
専攻は国際政治学、アフリカ論、日本−第三世界関係論、日本外交論。
主要著作:JUN MORIKAWA, Japan and Africa - Big Business and
Diplomacy -. HURST, LONDON, 1997. 森川純『南アフリカと日本−
関係の歴史・構造・課題−』同文舘,1988.
森川純「日本のODA外交のイリュ−ジョン」太田一男編『国家を超える
視角』法律文化社,1998.

 アフリカやアフリカの開発を巡る知的状況を再検討する事は、アフリカに
対する主要な援助供与国であり、1993年と1998年にアフリカ開発支援の為の
大規模国際会議、アフリカ開発会議(TICAD)を開催し、さらにはNGOの役割
に
対する期待が高まっている日本(社会)にとって現実的な意味合いを持つの
ではないだろうか。

12月9日(木)
アフリカンドラム“ジンベ”がひらく世界
●いいだ ともき
 80年代末、西アフリカのタイコ“ジンベ”の生演奏によるアフリカン
ダンス・ワークショップに出会い、ダンス&ジンベを学び始める。95年
Uターン以来、道内各地でジンベの講座を開催し、音とリズムの魅力を
伝える。

 ジンベとの出会いから活動のこと、ジンベを通して知ったアフリカの
豊かな生活文化、ジンベを通して広がり深まった人とのつながり、世界的
に広まる時代背景や問題点等を話し、実際にジンベの演奏を体験してもらう。

問合せ:さっぽろ自由学校
メールアドレスmao-pole@bd5.so-net.ne.jp(奥田)
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AFRICA ON LINEはAJF会員有志を中心に編集・発行しています。
◆感想・投稿はmao-pole@bd5.so-net.ne.jp(担当:奥田麻緒)まで
◆アフリカ日本協議会(AJF)
      http://www5a.biglobe.ne.jp/~AJF
◆発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
      http://www.mag2.com/
◆マガジンID:0000013255
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