はじめに ―アラ・グゼリミアン vii
序 ―エドワード・W・サイード xii
第一章
●自分にとっての本拠地《ホーム》とは p3 ●ワイマール・ワークショップで西と東が出会う p7 ●解釈者は「他者」の自我を追求する p14 ●アイデンティティの衝突はグローバリズムと分断への対抗 p17 ●フルトヴェングラーとの出会い p18 ●リハーサルの目的 p28
第二章
●パフォーマンスの一回性 p38 ●サウンドの一過性 p39 ●楽譜やテクストは作品そのものではない p43 ●サウンドの現象学 p46 )●P&P2-2.htm#01 へのリンク p48 ●音楽は社会の発展を反映する p54 ●芸術と検閲、現状への挑戦という役割 p59 ●調性の心理学 p61 ●過去の作品を解釈すること p68 ●現代の作品を取上げること p70 ●ディテールへのこだわり、作品への密着 p72 ●一定の内容には一定の時間が必要 p78 )●中東和平プロセスが破綻した理由 p79
第三章
●大学やオーケストラはどのように社会とかかわれるのか p85 ●教師の役割とは p88 ●指揮者の権力性、創造行為の権力性 p92 ●他者の仕事に刺激や発見がある p98 ●模倣はどこまで有益か p102
第四章
●ワーグナーがその後の音楽に与えた決定的な影響 p106 ●アコースティクスについての深い理解、テンポの柔軟性、サウンドの色と重量 107 ●オープン・ピットとバイロイト p117 ●イデオギーとしてのバイロイト p122 ●バイロイトの保守性は芸術家ワーグナーへの裏切り p124 )●ワーグナーの反ユダヤ主義 p129 ●国民社会主義によるワーグナーの利用 p132 ●『マイスタージンガー』とドイツ芸術の問題 p134 ●ワーグナーの音楽はその政治利用と切り離せるか p139 ●Q&A p142
第五章
●いまオーセンティシティが意味するもの p150 ●テクストの解釈、音楽の解釈 p155 ●歴史的なオーセンティシティは過去との関連で現在を正当化する p170 ●20世紀における音楽と社会の隔絶 p176 ●モダニズムと近づきにくさ p180
第六章
●有機的な一つのまとまりとしてのベートーヴェン p187 )●社会領域から純粋に美的な領域へ:後期ベートーヴェン p191 ●音楽家の倫理とプロフェッショナリズム、ベルリン国立歌劇場管弦楽団 p195 ●冷戦後の世界には「他者」との健全なやりとりがない p204 ●音楽のメタ・ラショナルな性格 p211 ●ソナタ形式の完成と一つの時代の終わり p218)
ドイツ人、ユダヤ人、音楽 ―ダニエル・バレンボイム p230
バレンボイムとワーグナーのタブー ―エドワード・W・サイード p238
あとがき −アラ・グゼリミアン p252
|