ヨーロッパ旅行(報告編)
◆ モンバールからテゼへ ◆ 到着してすぐに、夜の食事をいただく。 ここの食事はごくごくシンプルで、グルメな方には ちょっと不向きかもしれない。(^-^;) 香港から団体でクリスチャンが来ていたが、 そのグループの中年男性が「No Choice!」と 食事にだけは不満げだった。 食事の風景。欧米系の人たちが圧倒的に多かった。 日本人は、この時は私たちだけかな? 食事の後に、お手紙を書く・・。 親しくなったオランダ人の女の子に 折鶴の折り方を教えるみどりちゃん。 同室だったメンバー。 ドイツやイタリアからの参加者。 受け付け近くの風景。 この鐘が毎時鳴って、ミサの開始を知らせてくれます。 設備はとても大きくて、日本のYMCAの宿泊施設東山荘に 似たもの・・と言えばお分かりいただけるだろうか。 元々はフランスの寒村で始めた小さなエキュメニカルな運動が 世界中の若い人々に大きく共感を呼び、ここまで大きくなったのだろう。 部屋も合宿所のようではあったが、5−6人が泊まるタイプ。 同室のメンバーは、みどりちゃんの他にイタリア・ドイツからの人々だった。 テゼで私たちは、思いっきり「日本人」ということを自覚した。 そもそもここには、1週間以上のロングステイが普通で 親しくなった人の中には、1ヶ月以上滞在する人 もう既に20回ぐらい来ている人・・と様々。 しかもはるか日本から大きなスーツケースで来た私たちに比べて ヨーロッパからの訪問者は、バスや電車で気軽に来れる。 格好もバックパッカーのようにいたってカジュアルだった。 (写真:テゼのサイトからの転載) 夜のミサに間に合ったので、到着早々だったが参加する。 内部は撮影禁止だったが、サイトからの写真を上にアップした。 正面には現代アートのような祭壇(?)があり、 真中にはブラザーたちが集まってきて、座る。 参加者は両脇や後ろの方に自由に座る。 礼拝や典礼において、刺激的な学ぶべきことが多くあった。 ● 床に座ること 以前から連れ合いのTAKEと、「下に座る礼拝もいいね」と 話したことがあったのだが、テゼでは見事にそれを実現していた。 椅子ではなくて床に座ることは、どことなくイエスに近いような気がするな。 ● テゼの歌 テゼの歌はとても有名で、ディスクやビデオ化もされ販売している。 スコットランドのプロテスタントの教会でも、1曲礼拝で歌った。 英仏のキリスト教ショップをのぞいても、大抵置いてあった。 日本では1997年刊行の「讃美歌21」に11曲収録されている。 その特徴は旋律も歌詞もシンプルなこと。そして繰り返し歌う。 ある意味、無色透明な美しさがカラーかもしれないが メッセージ性が大切な人には、むしろスコットランドの アイオナ共同体の讃美歌の方がフィットするかもしれない。 テゼに行って初めて気付いたが、テゼの歌集には 多言語な歌詞が載せられている。 1つの歌に対して、たくさんの言葉がある。 ひどく当たり前なのに、日本にいるとそれに気付かない。 目で見ただけで「世界には多くの民族・言葉があるのだ」 と改めて知らされ、とてもよい経験だった。 ● ミサの持ち方 鐘ががらんがらんとテゼの敷地内に響き渡ると、 それぞれの宿舎などから人が集まってくる。 思い思いの場所に座って、静かに待っていると ブラザーたちも集ってくる。 ミサは自然にいつの間にか始まる。 両脇に電子掲示板のようなものがあり、 そこに歌う讃美歌の番号が表記される。 それを見て、それぞれが歌集を開く。 司会者が「何番を歌いましょう」と言わない スマートさは、とても新鮮だった。 楽器は主にギターやリードヴォーカル。 テゼには何と、小さなパイプオルガンもあった! その時の雰囲気や曲に合わせて、楽器や伴奏も変わった。 (テゼにて撮影) テゼは率直な感想を言うと、期待していたような場ではなかった。 パートナーのみどりちゃんにとっても、同様だったようだ。 それはテゼが云々・・ではなくて、もう既に私たちには それなりの「自分の場」「目的」「つながりたい人々」が 明確だからかもしれない。 正面で赤々と燃えるキャンドルを眺めながら、 私の脳裏にはいつも浪岡伝道所や、その他の親しい方々の 具体的な顔が浮かんできた。 テゼはきっと、私たちよりももっと若い人々が集い 目標を見失っている時に休んだり考えたり、黙想する場なのだ。 「ここは私のとどまる場ではない」。 どこかへ何かを求める旅は、本当は違うのかもしれない。 「自分に必要な場」・・それは、きっと自分自身で ゆっくりと創り出していくものなのだろう。 それを自覚出来ただけでも、ここへの訪問はとても有意義だった。 テゼを訪問する方には、ぜひゆっくりと滞在することをお薦めする。 普通は1週間ぐらいがスタンダードらしい。 またみどりちゃんや他の友人の話では、バングラデッシュの テゼは、とても小さくてお薦めだとか。 いつか行こうね、みどりちゃん♪ (^o^)丿
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