「勇気と忍耐」
ハイチ刑務所からの手紙

ジェラール・ジャン=ジュスト神父
CounterPunch原文
2004年11月10日


こんにちは皆さん!勇気と忍耐を!

この短い手紙を皆さんに送ろうとしている今このとき、私はマーチン・ルーサー・キング・Jrのことが頭から離れません。キング博士の次のような言葉を皆さんに思い出してもらいたいのです:

問題は、私が私の兄弟姉妹を助けたら、私に何が起きるだろう、ということではありません。そうではなく、私が私の兄弟姉妹を助けなかったら、彼ら彼女らに何が起きるだろう、ということなのです。

顔を覆った男たち、脅迫、覆面をしたガンマンたち、虐殺、教会を襲撃する覆面ギャング、司祭舘への押入り、恣意的逮捕、誹謗中傷、人格抹殺、投獄、殺害脅迫----これらの中でも、人権活動家や団体は、すべての人々とりわけ貧しい人々に基本的人権を享受する必要があることを提唱し続けなくてはならない。

私は、私の釈放を求める皆さん全員を、あらゆる政治囚の釈放を求める皆さん全員のことを考えています。G・W・ブッシュ政権とジャック・シラクそしてポール・マルタン首相によりファシスト的なやり方で押しつけられた、「事実上」の、不法な、憲法違反のラトルトュー=アレクサンドル政府により投獄されたすべての政治囚の釈放を求める皆さんのことを。

ハイチでは自由と民主主義が広まるでしょう。

1983年にハイチを訪問した教皇ヨハネ・パウロII世は、真の変革を呼びかけました。「事態は変わらねばならない」と。事態が変わらんことを!

あらゆるレベルで弾圧が非常に激しい状態です。私は次のことを求めます:立憲秩序の即時復活、あらゆる政治囚の釈放、人々の投票と意志の尊重、誘拐の拒絶、誰が仕組んだものであれクーデターの拒絶。

神の言葉が我々の心の中で勝利を収めんことを!神の愛と人間性が広まらんことを!神が望むように地上の天国を始めましょう!

皆さん全員に、感謝と平和と愛を!

ジェラール・ジャン=ジュスト神父

この手紙は、ジャン=ジュスト神父の弁護士の一人であるロヨラ大学法学科のビル・キングレーを通してオメガ=カルフォア刑務所からジェラール・ジャン=ジュスト神父により送られたもの。ジャン=ジュスト神父はハイチの正義と民主主義教会のマリオ・ジョセフおよびほかのスタッフが弁護団としてついている。神父は、2004年11月10日(水)予備審理のためにハイチの判事に召喚される予定。


ハイチでクーデターが起き、独裁政権時代の「死の部隊」の関係者が権力を握ったのは2004年の春のことです。これについては、「ハイチ:米国協賛のクーデター?」をご覧下さい。また、それ以前の簡単な歴史については、「ハイチ:1986年〜1994年」をご覧下さい。

ジャン=ジュスト神父が逮捕された経緯については、「銃弾をこの手に握った」に簡単な言及があります。神父が逮捕された際、逮捕者たちは、教会で食事をしていた子どもたちを銃で撃ちました。

ファルージャの状況や行動案内については、Falluja, April 2004をご覧下さい。また、シバレイさんのブログ、現地取材を続けてきた人ならではの、重みのある貴重な情報を提供してくれています。ぜひこちらもご覧下さい。
2004年11月14日

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