1月30日、東京の文京区民センターで、憲法運動団体、平和運動団体、労働団体、民主団体など超党派の40団体、60数名の出席で、第1回実行委員会が開かれました。要旨、以下のような確認がされました。
(1)実行委員会の運営などについて。
■5.3憲法集会実行委員会の共同行動の原則
非暴力の集会であること。
参加団体への誹謗・中傷をしない。
実行委員会は一致点にもとづいて運営する。
参加者・参加団体は実行委員会の決定を尊重して行動する。
■実行委員会の構成は原則として呼びかけ団体(事務局)の推薦する団体。
■事務局は呼びかけた6団体で構成し、必要に応じて事務局で補充する。
(2)集会 会場は日比谷公会堂(2074名)。
名称:「2001年5.3憲法集会」 生かそう憲法、高く掲げよう第9条。
(3)集会プログラム
12:30開場。
13:00開会。
講演 加藤周一さん ほか。
終了後、パレード出発。銀座コース。
予算は会場カンパと賛同カンパでまかない、参加費はとらない。
■賛同カンパ送付先。
郵便振替口座・00120−2−163660 口座名「5.3実行委員会」
などを決定しました。
香川県などではすでにこの様な超党派の憲法集会の開催が確認されていると聞きます。全国各地でこのような流れが促進されることをねがっています。
今回の5・3集会の成功のために、多くの皆さんのご協力を御願いいたします。次回、実行委員会は3月6日です。冒頭の確認にあるように、実行委員会の参加はセミ・クローズドのかたちをとっています。
問い合わせは、実行委員会事務局まで。
電話は03ー3221ー4668(市民連絡会)です。
戦争と軍隊のない平和、自由で多様で人間らしく生きられる人権、そして政治や社会のあり方を自分たちの意思で決められる主権者であること−このような私たちの願いを明記した日本国憲法を、全面的につくりかえようとする動きが強まっています。
国会の憲法調査会では改憲派の議員たちが、戦争ができる国家、人権を制限する国家をめざし、「早期に改憲を!」と叫びつづけています。「論憲」「新しい人権」「首相公選」などの言葉にまどわされてはなりません。また「21世紀の日本のあるべき姿」といううたい文句に油断してはなりません。これらはすべて、現憲法の諸原則とくに前文と第9条を否定する「新憲法」をつくるための理屈づけにほかなりません。すでに憲法調査会では、「来年からは各章、各条ごとにどうするか議論しよう」「一定の超党派の合意が得られれば改憲案をつくろう」「来年の参院選を前哨戦に、次の総選挙では各党が改憲案を掲げて戦おう」など、調査会の目的や任務を大きくかけはなれた主張がくりかえされています。
この数年、たくさんの個人や団体が全国各地で、戦争協力法や盗聴法、「君が代・日の丸」の強制に反対してきました。沖縄の基地建設や日米合同演習、有事立法と自衛隊の治安出動訓練、「神の国」発言と教育基本法の改悪、福祉の切り捨て、何百万人ものリストラと首切りなどに抗議してきました。これらは憲法の諸原則を踏みにじる政策の強行は、改憲派と政府にとっては明文改憲への先取り、地ならしでした。政府も大多数の国会議員も、「憲法を尊重し擁護する義務」などまったく無視しています。憲法の危機は、私たちと私たちの子どもたちの平和的生存権と基本的人権、健康で文化的な生活をいとなむ権利の危機そのものなのです。しかし一方、アジアでは南北朝鮮の対話の進展など、9条が生きる情勢が生まれてきています。
この情勢にあって、憲法改悪に反対してきた私たちは、去る10月4日に参議院議員会館で「懇談会・どこへ行く? 憲法調査会」を共同で開催し、憲法改悪に反対する運動の大きな連携をつくりだすことに合意しました。そして来年の5月3日の憲法記念日には、広範な個人と団体が結集する大集会を開こうと考えています。これを成功させれば、国会内の動きとは逆に、多くの人びとが改憲に反対し、平和と人権と主権在民が実現され、生かされる社会と政治を求めていることを示すことができます。
このような趣旨で、私たちは「5・3集会実行委員会」の結成を呼びかけます。下記のような準備をしていますので、ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。
5・3集会実行委員会結成準備会
議 題:「5・3集会実行委員会」結成について
実行委員会結成に合意できれば、集会名称、会場、時間、内容、財政などについても意見交換したいと考えています。
2000年11月15日 憲法改悪阻止各界連絡会議
憲法を生かす会
平和憲法21世紀の会
平和を実現するキリスト者ネット
許すな!憲法改悪・市民連絡会
『今週の憲法』編集部(オブザーバー)
連絡先: 03−3221−4668 市民連絡会(高田)