憲法調査会と改憲の行方

11/3(祝)9:30〜12:00、岐阜市文化センター(第一会議室)

講師:本 秀紀・名古屋大学助教授(憲法学)

主催:岐阜県憲法会議


 岐阜県憲法会議は11月3日、憲法公布54周年記念岐阜講演会を開催し、愛知憲法会議事務局員の本 秀紀・名古屋大学助教授が「憲法調査会と改憲の行方」と題して講演しました。本・助教授は、90年代日本の「国家・社会改造」の動きを軍事大国化と新自由主義的改革の両側面からとらえた上で、そうした「改革」の流れの中に改憲論を位置づけることを強調しました。改憲論の内容を50年代のそれと比較したのち、国会に設置された憲法調査会で「21世紀の日本の姿」論が展開されていることを指摘。改憲阻止の歴史をふまえて、国民が声を挙げることが改憲論の動向を左右すると同時に、日本国憲法の示す国のかたちを実現していくことこそが憲法改悪を阻止する力になると訴えました。
 休日の午前中であるにもかかわらず、会場には約30名の市民が集まり、講演後の意見交換では、「憲法改悪阻止の継続的な運動・学習をしていかなければならない」、「戦争法ができたが、実際に作動させるにはさまざまな制約があり、まだ運動はこれからだ」といった声が出されました。


過去の催し物のページへ

最近のできごとのページへ